憧れのワイルダー作品
ちゃんと通して観たのは初めてかもしれないです。
長崎の市民劇団、長崎座の三回目の発表会。演出はあの青井陽治さんです。
「私たちの町」とはいわゆるソーントン・ワイルダーの「わが町」を青井さんが再構成した作品で、基本的には原作と変わらないのですが大きく違うのことは、舞台監督や進行役として訳されてきた役を今回は作者として配役されていたことです。
会場は活水女子大学の大チャペル。雰囲気は素敵なのだがいわゆる講堂的な場所なので音響が弱い、エコーがかって聞こえるのが少し難だ。
舞台なれした人もそうでない人もいたが、小学生からシルバー世代まで幅広い出演者層は同世代だけでやる…例えば学生の発表会に比べてバラエティー豊かで面白い。
訛り気味で緊張ぎみなおじさんがいたが、それもキャラクター的にみえたし。
出演者のキャラクターをつかんだ素敵な配役だったと思う。
長崎座の戯曲工房を担当されている作家の市川森一さんが公演後の挨拶にも言っていたことだけど、
「この作品を見た後とまえとでは人生が変わる」と思います。
事実僕もこの作品に触れてから自分の周りの世界ががらっとかわって見えました。
人生ってどんなものだろう、生きているってどんなに素敵なことだろうってことを感じます。
すべての人に生涯に一度は見ておくべき作品ですよといいたいです。
舞台で見る機会でなくてもせめて戯曲だけでも・・・
そんなことを考えてしまいます。
古今東西の戯曲の中で僕が一番好きな作品なんです。
昨日はとっても幸せでした。。。
井口誠司企画のテンパリ狂 3