前回よりホオジロザメの体がだいぶ整ってきたので、次は口の中のモデリングを始めました。
ところが予想通りま~難しいったらありゃしない。
作っていけばいくほど
「どうなってんじゃ~こりゃーっ!( ゚Д゚)<クワッ!」
と言う感じで、なかなかモデリングが思い通りに進まなくて、モデリングする手がストップしてしまいました。
問題は喉の奥のモデリングです。
ホオジロザメって口を大きく開けた時、喉の奥まで結構深く見えるんですよね。
下手すりゃ内側の鰓(エラ)の溝まで見えちゃうっていうか・・・この構造がなかなかの曲者です。
人間やアオウミガメを作った時は、そんなに喉の奥深くまで作らなくても絵を描いて何とかごまかせたんですけど、さすがにホオジロザメはちょっと無理な気がします。
サメが獲物を捕らえる時の映像だとか映画のシーンを観ても、やっぱり正面のアングルを見ると亀よりも喉の奥が見えますからね、描いてごまかすと多分噓くさい感じになっちゃうような気がします。
だから頑張って喉の奥深くまでモデリングしなきゃいけないんですけど、モデリングをどう進めていったらいいのか頭の中の整理が出来ないので、一旦口の中のモデリングは置いといて、気分転換に歯を作ることにしました。
いつもだったら立方体オブジェクトを使って作っていくところなんですが、サメの歯は人間の歯と違って形も本数も違うので、今回はスプラインを使って作ってみることにしました。
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まずは、サメの歯をモデリングするためにネットで歯の写真をゲット☆
そこからスプラインを使って歯を作ることにしました。
スプラインには色んな種類があるんですけど、今回は「スケッチ」を使いました。
スケッチはとても便利なツールです。
まず画面(ビューポート)を4分割して「後面」を選択して、写真を表示させるために画面の表示を「グローシェーディング」にします。
これで写真が見えるようになって正面になるので、スプラインを引きやすくなります。
後は「スケッチ」を使って写真の歯の縁をぐるっとなぞるように書き、始点と終点を繋げるように書けばスプラインができます。
フリーハンドで書いているのでベジエ曲線が所々ズレている所があるので、「スプラインペン」を選択して動かしたいポイントを選択して、線の形を綺麗に整えていきます。
スプラインを作ると適当にポイントができるので、形を整えている時にポイントが足りないとか編集したい時は、画面のどこでもいいので右クリックすると色んな編集項目が出てきます。
他にも例えばポイントが多いので消去したいなと思った時は、マウスのポインタを消したいポイントの上に重ねて右クリックをすると、さっきとは違った編集項目が出てくるので、その中にある「ポイントを消去」を選択するとポイントが消えます。
エッジの上でもこの操作はできます。
こんな感じでベジエ曲線を整えて綺麗にしたら、今度はこれを立体的に押し出します。
画面を「透視」に戻してみてみると、作成したスプラインが写真のちょっと前の方に表示されています。
画面右にあるオブジェクトマネージャのファイル名にも「スプライン」と表示されています。
次にアイコンパレット(ツール)から「押し出し」オブジェクトを選択します。
するとファイルにある「スプライン」の上に「押し出し」という表示が出るので、スプラインを押し出しの子にします(「スプライン」を「押し出し」のファイルにクリック&ドラック)。
次に「キャップ」をクリックして、開始端と終了端を「なし」に設定します。
これでスプラインが立体的なオブジェクトになりしました。
画面でスプラインの状態を確認すると、スプラインが立体的に押し出されているのが分かります。
今回はキャップを「なし」に設定しているので、オブジェクトは筒状になっています。
キャップを「あり」に設定すると、前と後ろの空洞部分がポリゴンで閉じられるんですけど、それぞれ別オブジェクトになっているので、側面の押し出た部分のオブジェクトと切り離されている状態にっています。
そうなるとそれぞれのポイントをくっつける作業がちょっと大変になっちゃうので、今回は設定を「なし」にしました。
画面の表示を「グローシェーディング(線)」にしてみると、このような状態↓になっています。
この状態ではまだモデリング出来ない状態なので、オブジェクトマネージャのファイルの「スプライン」と「押し出し」を選択して「選択可能な状態」をクリックします。
これでモデリング出来る状態になりましたが、空洞のままでは歯にならないので「ポリゴンの穴を閉じる」を選択して前後の空洞部分を閉じます。
ここでオブジェクトに近づいてよく見ると、エッジがたくさんありますよね。
写真の赤い矢印で示した所なんて細かすぎて、正直こんな細かいエッジいらんだろう(-"-)と言いたくなりそうなエッジがいっぱいあります。
こんなにたくさんエッジがあっても、これからモデリングをする時に色々と面倒なことになるし、余計なポリゴン数も増えるので、オブジェクトの形に影響がないエッジを選択して消去してしまいます。
う~ん・・・でも、この作業ちょっと手間がかかるんですよね。
これって何かの機能を使ってうまく最適化できないのかな~なんて思うんですけど、今のところちょっとよく解りません。
もしかしたら出来るのかもしれないけど、今のところ私はその機能がどこにあるのか見つけられていない状態です。
多分今後、色々作業している内にひょっこり見つかるかもしれません。
もし見つけたらまたブログに書きたいと思います。
さて、この作業が終わったら次はナイフツールなどを使ってポリゴンを細分化して、どんどん形を整えていきます。
そうしてコツコツ形を整えて出来た歯がこれ↓です。
ただサメって歯の本数がむちゃくちゃ多いので、全部揃えるのは大変そうです。
でもこの歯のオブジェクトをコピーして、その形を少しずつに変えていけば、今までの工程の手間がカットされるのでモデリングが早く終わるはずです。
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今回はスプラインから押し出しオブジェクトを使って形を作っていきましたが、歯の作り方も人によって様々な作り方があると思います。
私はいつも人間の歯を作る時、立方体オブジェクトを使って作ってたんですけど(人体モデリング~歯を作る~を参照 https://ameblo.jp/try-c4d/entry-11778322821.html?frm=theme)、サメの歯は人間の歯とは違って形が特殊で本数も多いので、スプラインの方がよさそうだなと思って今回使ってみました。
う~ん・・・でも作業して思ったんですけど、何となく立方体オブジェクトから作った方が早くモデリング出来るような気がしました。
これはやっぱり”慣れ”の問題なんでしょうね(=▽=;
これからもっとスプラインの機能を使って色々作っていけば、段々慣れてきてもっと機能を上手に使えるようになるかもしれません。
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・・・と、ここでブログの更新ボタンを押して終了と思ったんですけど、その最後の最後に私は物凄い機能を発見してしまいました。これを書かないと、このブログは終わらせることが出来ません。
それくらい衝撃な機能を発見しました。
それは・・・・
X線効果です!!
このブログを更新しようと思ってマウスを動かし、さあ押すよって時に、たまたま歯のオブジェクトの基本タグが目に入って、そこに「X線効果」と書いてあるところがあったので
「・・・何だっけこれ(=”=?」
と思ってチェックボックスをクリックしたら、画面上の歯が透けました↓。
その瞬間
「えっ?えっ!ちょっと待ってwこの機能を使えば、わざわざ口の中のオブジェクトを体の外に出して作らなくてもいいんじゃないのーーーっ!!」
って慌ててホオジロザメのオブジェクトでやってみたら、こうです↓。
_| ̄|○ <めっちゃ中が透けて見えるじゃんかーっ!!
いや~・・・これはほんとに衝撃的な出来事でしたね。
だって前回のブログや今回のブログの冒頭から、口の中のモデリングについて散々大変だと書いていたのに、最後になって突然解決が見つかったわけですよ。
だってね、これが出来るってことは、今まで写真やイラストを使ってモデリングしたいと思っていた時に、オブジェクトの後ろの写真が見えないので、分割した後に形を変えるのがほんとに大変だったんですけど、これが↓
こうですよ↓。
こうですよ↓。
後ろの写真が見えるから、オブジェクトの形を変えるのが超楽になったんですよーーーっ!!
_| ̄|○ <・・・Cinema4Dを買って7年・・・長年ずっと疑問に思っていた事が、たった今無事に解決したことをお知らせ致します。
ごめんねCinema4D。
今までずっと気づけなくってごめんね。
そしてさようなら、X線効果を知らなった今までの自分。
そしてこんにちは、新しい世界。
あ~嬉しい。これでもう口の中のモデリングのことで悩むことがなくなった~(T△T)<ブワッ
そう言えばなんとなく思い出してきたけど、昔C4Dのサポートセンターの人に、この機能のことを教えてもらった気がする・・・。
その時ちゃんとメモしてなかったし、直ぐにその機能を使わないでそのままにしてたんだ。
やっぱり自分がやった事や新しい事を発見したら、その都度忘れないようにブログやノートなどに記録を残しておかないとダメですね。
これからもこのブログは記録用としてどんどん使っていこうと改めて思いました。