胸を作っていきます。
胸は赤い矢印が示すポリゴンの所につきます。
では早速モデリングスタート
まず球体オブジェクトを選択して、属性マネージャの分割数を16、タイプを半球にしてから、座標マネージャの位置Pを90°にして適用をクリックします。
そして胸になる位置まで移動させます。
※胸のオブジェクトの分割数は偶数にします。その理由は後半の方で出てきます。
球体オブジェクトのファイル名を”胸”に変更して”編集可能にする”をクリックしたら、対称オブジェクトを選択して胸のオブジェクトを子にします。
モデルモードを選択して座標マネージャの角度Bを15°に設定して適用をクリックします。
胸の頂点が少し外側に向くようにした方が胸らしく見えます。
ポリゴンモードを選択して、マウスの右クリックでコンテクストメニューを表示させ、そこからマグネットツールを選択します。
マグネットツールを使うと、磁石で引っ張ったようにオブジェクトの形を自由に変形させる事が出来るので、自分が作りたいと思った形が直ぐに作れて便利です(^^)
属性マネージャのオプションにある”半径”を32cmに設定して、半球を正面に見た状態で上にあるポイント(写真赤丸で囲んだポイント)を選択して上へ移動させます。
するとオブジェクトの上が引っ張られるように伸びていきます。
ここで胸のオブジェクトを横から見て、先ほど選択したポイントが体の表面につくようにマウスを動かします。
胸の形が球体ではなく少し下の方にたわんだ感じをイメージしながら作ります。
もう一度正面から見て、先ほどのポイントを選択して、このポイントの位置と首の付け根の位置が直線上に並ぶように移動させます。
次に体のオブジェクトを選択して、胸の下にある3つのポイントを選択します。
横から見てポイントを少し前の方に移動させて、胸の下のラインを若干斜めにします。
正面に戻って胸のオブジェクトを非表示にして、体のオブジェクトを選択したら、胸がくっつく場所のポリゴンを選択して消去します。
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さて、ここからがちょっと面倒な作業になります(^_^;)
まず胸オブジェクトと対称オブジェクトを選択状態にして”編集可能にする”をクリックします。
次に体のオブジェクトと対称オブジェクトを選択して、これも”編集可能にする”をクリックします。
胸オブジェクトと体のオブジェクトが、対称と書いてあるヌルオブジェクトの子になっていると思いますが、オブジェクトをこのファイルの外側に出してヌルオブジェクトは消去します。
残った胸と体のオブジェクトを選択状態にして、そのファイルの上でマウスの右クリックを押してコンテクストメニューを表示させ、そこから”オブジェクトを一体化+消去”を選択します。
すると一体化されたオブジェクトのファイル名(胸.1)が表示されるので、そのファイル名を”体”と変更します。
ポリゴンモードを選択して、胸と体の半分を選択したら全て消去して、最適化で余分なポリゴンやポイント
を消去してしまいます。
そしてまた対称オブジェクトを選択して、体のオブジェクトを子にします。
これで胸と体が1つのオブジェクトになり、胸を体につける準備が整いました。
さて、胸と体のオブジェクトを繋げるには縫い合わせツールを使いますが、縫い合わせるためには対称になったポイントとエッジが必要になってきます。
現在、体のオブジェクトを見ると4つのポイントがあります。
それに対して胸の一番外側にあるポイントは16個あります。
その内4つのポイントが体の4つのポイントと繋がると考えると、残り12個のポイントは繋がるポイントがありません。
体と繋げるためには、このポイントを作る必要があります。
まず胸と体のポイントをぐるっと見回して、それぞれのポイントの位置を把握しておきます。
それを見て、体の4つのポイントと胸のどのポイントがくっついたらいいのか考えます。
上の方のポイントを見て、くっつけた時の形がどうなるのか想像して繋げるポイントを決めます。
写真の↑赤い矢印で示したポイントを繋げると、その真ん中にあるポイントがあまる事になります。
つまりこのポイントと対になるポイントを体の方に作れば、そのポイントと繋げる事が出来ます。
これは下のポイントも同じです。
では他のポイントも見てみましょう。
写真を見ると左に5つ右に5つのポイントがあります。
この場合、体のポリゴンの方に両サイド5ヶ所づつカットが必要になります。
私がなぜ胸の分割数を偶数にした方がいいと言ったのかと言うと、分割数を奇数にするとこの左右のポイントが対称にならなくなります。
そうなると胸を繋げた時にメッシュの処理がちょっと面倒なので、分割数を偶数にしておいた方が後で体の対称オブジェクトを一体化した時にきちんと繋がります。
それと分割数もあまり最初から多くしてしまうと、ポイントの数も多くなるので繋げるのが大変になってしまいますから、16が編集するのに丁度いい数かもしれません。
あまり少ないと今度はポリゴンがゴツゴツしてきますからね(^^;
では上記を踏まえて、上の方からカットしてポイントを作っていきたいと思います。
赤い丸のポイントと繋げるため、胸からぐるっとループを使って1ヶ所カットします。
次は下のポイントです。
ここもループでぐるっと1ヶ所カットします。
後は左右に5つづつのポイントがありますから、体にも同じ数のカット数を入れていきます。
※背中の方までぐるっとカットして下さい↑。
カットし終わったら、カットした全てのポイントを胸の形のポイントと対称に向かい合うように近づけます。
ポイント同士をぴったりくっつける必要はありません。
大体でいいです。
そして縫い合わせたいポリゴンを対称に選択して、縫い合わせツールで結合させます。
この時マウスを動かす方向は、体のポリゴンから胸のポリゴンに向かって動かします。
なぜこの向きにするかと言うと、胸のメッシュの方が流れがきれいなので、体のメッシュの流れをその流れに合わせた方がきれいになります。
全てのポイントを繋げて胸に色をつけてみると、こんな感じになります↓
今はまだくっつけただけなのでポリゴンも引きつってますが(=▽=;ここからエッジの流れやポイントの位置などを少しずつ変えてきれいに整えていきます。
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写真の様に胸の上にある3つのポイントを選択して、少し上の方に引き上げます。
↓
体と胸の間に縦にループで1本カットします。
胸の下のポリゴンもだいぶ引きつっているので、ここにも1本カットを入れます。
胸の上の方も平面的で影が出来ているので、ここにも2本カットを入れます。
※腕の所のポリゴンを消去しているのでループが途中で止まってしまい、背中の方までぐるっとカットされませんので、背中の方もカットするのを忘れないで下さい。
後はもう色んなポイントを動かして、メッシュの流れを整える作業の連続です。
特にカットした所のポイントは平面的になっているので、メッシュの流れに合わせていきます。
また、胸のポイントを写真の様に選択して↓少し後ろに下げてみたり、角度を変えてみたりして、きれな胸になるように、出来るだけ時間をかけてエレメントを動かしていきます。
そうする事で段々胸の形がよくなってきます。
うん(=~=;
まあ(=▽=;
これくらいでいいんじゃないかな~とっ(>▽<;
きれいな胸かどうか分かりませんが、何とか形よく作れたんじゃないかな~と思います
胸を大きくしたい人は、最初に大きな半球を作ってくっつけて谷間を寄せれば大きな胸が出来ると思います。
小さくしたい場合はその逆で・・・。
胸の形をきれいに作るためには、自分で色々デッサンしてみたり、人体構造の本を読んで女性の体の構造を参考にしてみるといいかもしれません。
他には参考になる胸のモデルさんがいたら、その写真を見て形を研究するとか・・・・ね(=▽=)
やっぱりよく見て観察するのが一番だと思います。
さあ、後はこの体に鎖骨やおへその窪みなど体の凹凸をつけていけば、もっと体らしくなっていくはずです。
今の所は何とか順調(?)に出来ている方かな~と・・・・・
とりあえず、ぎゃ~っ!っとなる様な胸にならなくてよかったです。
次回はもう少し体のモデリングをして、完成に近づけていきたいと思います。