人体モデリング ~ 目とまつ毛を作る ~ | CINEMA4D(Prime)レポート

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3DCGまったく初心者の私が『CINEMA4D Prime R13』と言うソフトと出会い、
脳から煙が出るほど膨大な情報と日々格闘しながら、
その多彩な機能を少しずつ覚えていくという”実験レポートブログ”です。

果たしてどこまで進歩出来るのか・・・。

目とまつ毛を作ります。


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まず球体オブジェクトを選択して、座標マネージャの角度Pに90°にして適用をクリックします。


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ビューを4分割(透視、上面、前面、右面)にして、球体オブジェクトを目の位置まで持っていって、スケールツールを使って丁度いい大きさまで縮めます。


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赤丸の線が↓瞳の部分になる予定なので、そこが目の中心になるように移動させます。

位置が決まったら、属性マネージャの設定を変えずに”編集可能にする”をクリックします。


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次に対称オブジェクトを選択して、球体オブジェクトのファイル名を”眼球”に変えてからにします。


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これで反対側にも眼球が出来ました。


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ここで黒目と白目がどこにあるか分かりやすい様に、マテリアルのカラーに色をつけてオブジェクトに適用させておきたいと思います。

※この設定したマテリアルは、後で全身が出来た時に全て消去します。


マテリアルマネージャで新規マテリアルを3つ作って、それぞれの属性マネージャの”カラー”を編集して、明るい茶色と3色のマテリアルを作ります。


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眼球オブジェクトの中心と2番目の円のポリゴンをぐるっと選択して、そこに黒のマテリアルを適用させます。

そしてその外側の1列のオブジェクトには茶色のマテリアル、残りの部分に白のマテリアルを適用させます。


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するとこんな感じに・・・・


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キモッ( ̄□ ̄;)!!


え~と汗だいぶ気持ち悪いんですが、この方が瞼の編集がしやすいのでしばらくの間我慢します。


瞳の色がついたら回転ツールで上下左右に動かしてみて、眼球が目の周りの皮膚にめり込んだりしないか確かめます。

もしめり込む所があったら、目の角度や大きさを変えて直します。


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目を横から見てみると、瞼の上や下に隙間があって、顔の中が丸見えになっています。

今度はここを直していきます。


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エッジツールを選択して、目の周りのエッジをぐるっと選択します。


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選択状態をそのままにして、押し出しツールを使って少し内側に押し出します。


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眼球のオブジェクトを非表示にしておいてから、選択状態のエッジを移動ツールを使って目の中へ押し込みます。


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眼球を再び表示させて確認すると、頭の中が見えなくなりました。


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瞼の周りのエッジが少し硬い感じなので、もう少し丸くする為にナイフツールのループを使って、目の回りを写真の様にカットします。


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カットしたエッジの内側のポイントを選択して、少し目の中の方へ移動させます。

瞼の下のポイントも同じ様にします。


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後は目を色んな角度から見て、時々眼球をぐるぐる動かしながら、少しずつ目周りの形を整えていきます。



瞼の上が少し腫れぼったいので、瞼の上のエッジを写真の様に選択して少し後ろの方に下げます。


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そしてポイントを動かして、自分が納得するまで目の形をモデリングしていきます。

ポイントは数mm動かしただけでも、ポリゴンの筋が消えたり角ばった所がなくなったりします。

対称オブジェクトの機能で出来ている半分の方のモデルの方を見ながらエレメントを動かすと、ポリゴンが変わっていく様子がよく分かります。



ここで顔に色をつけてレンダリングしてみます。

色のつけ方は瞳の色をつけた時と同じ方法です。


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色をつけてみるとだいぶ顔が優しくなりました。


今はまだマテリアルに色がついているのだけなので、瞳も死んだ様に見えますが、これにちゃんとした色を塗ると、キャラクターの表情が生き生きしてきます。


ここでちょっと顔のイメージを掴むために、HyperNURBSを使ってポリゴンを滑らかにして、唇に色をつけてみたいと思います。

それだけでまた顔の印象が変わります。


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さっきよりも表情が分かりやすくなりました。

時々こうやって顔のバランスを見ながら、全体のイメージを膨らませて、そこで気になるエレメントがあったら直していきます。

例えば唇に色をつける事によって、唇の位置がちょっと下になり過ぎている事が分かったので、口の周りのポリゴンをほんの少し上に上げて頬などのポリゴンを直してみます。

それだけでも、顔の印象がこれだけ↓変わってきます。


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これにまつ毛がつくとさらに顔が人間らしくなってきます。


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まつ毛の作り方については、色々な方法があるみたいです。

どのタイプのまつ毛を作るかは、作るキャラクターによって違ってきますが、今回はアルファ抜きで作ったまつ毛を作る事にしました。


まずビューを上面にします。

そして”ポリゴンを作成”ツールを選択して、眼球と同じくらいの幅の板ポリゴンを作ります。

それをナイフツールで5カットします。


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ビューを透視に戻して板状のポリゴンを上瞼まで引き上げて、回転ツールを使って眼球のカーブに合わせるように回転させます。


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瞼側にあるポリゴンを瞼の皮膚の中へ押し込みます。


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瞼を正面から見て、先ほど押し込んだポイントを瞼のカーブに合わせて曲げていきます。


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もう一度瞼を上から見て、まつ毛の外側のポイントを動かして扇型にします。


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ナイフツールを選択して写真の様に3ヶ所カットします。


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エッジを反らしてまつ毛の形を作ります。


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後は対称オブジェクトを選択して、このまつ毛オブジェクトを子にします。

そうするとこんな感じになります↓


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・・・・・・・かわいい(=▽=;かどうか分からないですが、だいぶ人間の顔らしくなってきました。

次に上瞼につけたまつ毛と同じ様にして、下まつ毛を作ります。


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形が出来たら下まつ毛も対称オブジェクトの子にします。


これでまつ毛が完成ですv(>▽<)v

わ~いラブラブ


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やったね~音譜


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まつ毛が出来てめちゃくちゃ喜んでいますが(=▽=;実は私の中でまだ解決していない問題が1つあります。

それは瞬きした時のまつ毛の動きです。


瞬きをすると瞼と一緒にまつ毛が動きます。

でも今回作ったキャラクターのまつ毛の場合、瞼とまつ毛は別オブジェクトなので、その状態で瞬きのアニメーションを作ろうと思ったら、かなり手間がかかります。

まず瞬きさせるには、瞼のエレメントを少しずつ動かしながら、同時にまつ毛も瞼と同じ位置に動かさなくてはいけません。

でもそんな手間のかかる方法を使うしか、まつ毛を動かす方法はないんでしょうか・・・・?

いえ(==;きっといい方法があるはずなんですが、まだその解決方法が見つかりません汗

でもまつ毛を立体的に作らずに、目の周りに描いてしまう方法だったら、瞬きしても大丈夫かもしれません。


以前あるゲームキャラクターのまつ毛をじっくり観察した事があるんですけど、そのキャラクターのまつ毛は立体的ではなくて完全に色を塗って描いてました。

この方法だと瞼のポリゴンを動かした時にまつ毛も一緒に動くはずです。



そこで試しにまつ毛の板ポリゴンを非表示にして、瞼の上に色をつけてみました。

これで瞼のポリゴンを移動させて、瞬きした目の形を作ってみます。


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するとこの様に、まつ毛の部分も一緒に動きました。


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もし動画のキャラクターを作りたいと思ったら、こっちの方法でやった方がうまくいくかもしれません。

でもリアルなキャラクターの顔の場合だと、やっぱりちゃんと立体的なまつ毛を作った方がキャラにあっているので(^^汗この方法は使えないかもしれません。


今回私の作った板ポリゴンのまつ毛も、ちょっと面倒なんですが瞼と一緒にちまちまと動かして瞬きさせるしかないようです。

でもきっと何かいい方法があると思うので、これからも色々実験して解決方法を探してみたいと思っています。