SF映画によく出てくるホログラム映像って、かっこいいですよね(☆▽☆)
何もない空間にブオン!って出てくる、あの光の映像!
かっこいい・・・・。
テレビや映画などでそういうホログラムを観る度に、いつか私も作ってみたいとずっと思っていました。
そしてつい最近、やっとそれらしい物を作る事に成功(?)したので、ブログに書こうと思います。
ひゃはっ(>▽<)!
しかし今回のタイトルにもあるように、これから作るホログラムは”なんちゃってホログラム”です。
何で”なんちゃって”かと言うと、実際の3D映像で使われているホログラム映像が、どうやって作られているのか分からないからです。
本当はしっかりしたチュートリアルの情報が欲しかったんですけど、あったと思ったら有料だったり、別のソフトを使って作る方法だったので、満足出来る情報を得る事が出来ませんでした。
うんまあ(=▽=;有料のチュートリアルを買ってしまえば、その情報を得とくする事は出来るんですけど、その情報をこのブログでそのまま書いてしまうのはやっぱり・・・・・ね?・・・・まずいと思うので(=▽=;;;;
もし私の作るなんちゃってホログラムじゃなくて、ちゃんとしたホログラムの技術を得とくしたい方は、有料チュートリアルがありますので、そこで情報をゲットして下さい。
この方が作ったホログラム映像の動画があるんですけど、超かっこいいですよ。
アドレスはこちら↓
http://www.cinema4dtutorial.net/?p=1804
今回の作り方は、この有料チュートリアルの有料でない部分の映像を観て、後は他の情報を色々混ぜながら「たぶんこうだろう・・・。」と言う、ほとんど想像だけで作ったものです。
ですから正直言って、これを実際の映像に使えるかどうかは分かりません。
でも気分だけでもホログラム映像っぽくなると思うので、面白そうだな~と思った方は作ってみてください。
完成するとこんな感じになります↓
最初は山の形のホログラム映像を作って、最後に下のモニターを作ります。
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まず”地形オブジェクト”を選択します。
地形オブジェクトは、XZ平面内に様々な地形を作る事が出来るオブジェクトです。
このオブジェクトは自由に形を変える事が出来るので、例えば高い山や低い山、ぼこぼこした台地や渓谷などを簡単に作る事が出来ます。
また属性マネージャの”球体”を設定する事によってオブジェクトが丸まり、隕石の様な形にする事も出来ます。
オブジェクトを選択するとエディタビューに地形オブジェクトが表示されます。
この地形のサイズを変えるには、オブジェクト軸にあるオレンジ色のポイントを動かせば、X,Y、Zの方向に地形が伸びて形が変わります。
もし、もっと細かく地形の形を変えたい場合は、属性マネージャの設定を変えます。
でも今回は簡単な形でいいので、Y軸のポイントを上に引っ張って山を作ります。
するとこのように、あっと言う間に山が出来ますので、ここで”編集可能にする”をクリックします。
次にポリゴンモードを選択して、選択メニューから”全てを選択(もしくは、Ctrlキー+A)”をクリックします。
写真のようにポリゴンが全て選択された状態のまま、マウスの右をクリックしてウィンドウを表示させ、
”面内に押し出し”を選択します。
今回の場合は属性マネージャの設定数値を変えて面内に押し出しをせず、マウスをドラッグさせて押し出します。
この時、小さいポリゴンの形が潰れてしまわない程度のところでマウスを止めて下さい↓。
すると面内に押し出された部分の外側が選択された状態になりますので、このポリゴンを全て消去します。
消去されると写真のようになります。
もうこの時点でちょっとだけホログラムっぽいですよね(^^)
後はこれにマテリアルを適用していきます。
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新規マテリアルを作り、基本タブのカラー、発光、透過、グローにチェックをつけて、スペキュラを外します。
まずカラーの設定から変えていきます。
属性マネージャで”カラー”タブを選択して、Gを255、Bを250に設定します。
次に”透過”タタブを選択して、透明色をG255、B250に設定します。
マテリアルのプレビュが、ほんの少し色づいて変化しました。
最後にグローの設定を変えます。
まずグローカラーを変えたいところですが、表示が選択出来ない状態になっているので、このままでは設定を変える事が出来ません。
そこで”マテリアルの色を使用”のチェックを外します。
するとグローカラーを選択出来る状態になったので、写真赤丸の黒い小さな三角形をクリックしてカラーを表示させます。
※三角形の隣にある色が表示される部分をクリックしてもカラー選択をする事は出来ます。どちらを使ってもOKです。
色はG255、B250に設定します。
マテリアルプレビュが設定された色になったら、後はこのマテリアルを先ほど作った地形オブジェクトにドラッグして適用させます。
これをレンダリングしてみると・・・・
なんちゃってホログラム~~~(>▽<)!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、簡単過ぎですかね?
ほほほ(・▽・;;
でもこの作り方をうまく利用すると、こんな感じ↓のホログラムも作れます。
ただ、モデリングした形によってはうまく内面に押し出す事が出来ず、満足のいく形にならない事もあると思うので、その辺はやっぱりなんちゃってホログラムの欠点なんだと思います。
ごめんなさい
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さあ後はこれに土台をつければもっとホログラムっぽくなりますので、これも一気に作ってしまいます。
立方体オブジェクトを選択して平たくしたら、ホログラムの下に設置してサイズを調整します。
サイズが決まったら”編集可能にする”をクリックします。
そして上面のポリゴンを選択して”内面に押し出し”を選択し、写真のようにホログラムより少し大きめのサイズになるまで押し出します。
マテリアルマネージャにあるポリゴンにホログラムに使ったマテリアルを選択されたポリゴンにドラッグして適用させます。
ここで選択メニューから”
”を選択して、ポリゴンを反転させます。
外側のポリゴンがぐるっと選択された状態になったのを確認したら、新規マテリアルを作ってカラーを黒くして選択部分にドラッグして適用させます。
ここで一度レンダリングして見てみましょう。
立方体オブジェクトがテレビのモニターのようになりました。
マテリアルチャンネルのスペキュラの設定は”プラスチック”になっていますが、もっと黒い部分に艶を出してホログラムの写り込みを作りたい場合は、マテリアルチャンネルの”鏡面反射”にチェックをつけて、反射率を50%くらいにすると・・・・
こにょうにモニターらしくなります。
この辺の設定はお好みで色々変えてみてください(^^)
次にライトを設定します。
アイコンパレットのライトオブジェクトから”スポットライト”を選択します。
属性マネージャの”一般タブ”の設定を見るとこのようになっています。
それでは赤枠の部分の設定を変えていきます。
まずカラーのパラメーターの数値を、R150、G255、B240にして、強度を35%にします。
放射タイプは”スポット(丸)”になっていますが、今回使うのは”スポット(角)”です。
写真を見ても分かるように、スポットにはこれだけの種類があります。
平行スポット(角)を選択してエディタビューを確認すると、ライトオブジェクトのオブジェクト軸が表示されています。
このライトは、位置と向きの情報を持っていて、XY平面からZ軸方向に平行に光を放射するライトです。
このままだとライトの向きが悪いので、座標マネージャの角度Pのパラメータの数値を90°にして適用をクリックします。
ライトの向きZがY軸方向に向いたのでビューを4分割にして、ライトオブジェクトの座標軸を下のプレートの中心と合わせて下げて、プレートの上ぎりぎりのところで止めます。
そしてオレンジ色のポイントを動かして、地形オブジェクトの底辺の大きさに合わせます。
位置が決まったら、最後に可視照明の設定を”可視光線”にします。
これでライトの設定が終わりましたので、レンダリングして見てみると・・・・
平行スポットの効果で背景が暗くなって、プレートの形がよく分からなくなってしまいました。
それにちょっとグローの明かりが強すぎるみたいです(=▽=;
とりあえず背景が真っ暗になりすぎているので、ライトオブジェクトを選択して、照明の種類を”全方向ライト”にします。
それを上の方に設置してから、影のタイプを”シャドウマップ(ソフト)”にします。
そしてグローの明るさを50%まで落とします。
この辺の設定は、好みで色々変えてみて下さい。
これで再度レンダリングしてみます。
ブオン!
なんちゃってホログラムの完成ですっ(>▽<)/<スパ~ン!
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このようにポリゴンの大きさがあまり極端なサイズじゃなければ、内面を押し出しツールで細かいポリゴン化出来るので、ホログラムっぽく作る事が出来ます。
今回は立体的なオブジェクトをホログラムっぽく見せましたが、例えばよくSFに出てくる透明の光るモニターなんかを作る時は、文字や図形などをPhotoshopなどで予め作っておいて、それをアルファ抜きした物を平面オブジェクトに貼り付けて、今回作ったマテリアルと同じように光らせれば出来そうです。
実はブログのヘッダーのキャラクターを作った時に、それが出来るかどうか実験してみた事があったんですけど、こんな感じになりました↓
あっ文字は適当に書いたものなので気にしないで下さい(=▽=;;;
これをもっとかっこいいデザインにしたら、よりSFっぽいモニターになるんじゃないかな~と思います。
それと最後に補足ですが、グローの設定画面に”ばらつき”というところがあるんですけど、その設定数値を変えると、アニメーションで再生させた時にグローの光を点滅させる事が出来るんです。
数値は0%~100%まで設定する事が出来ます。
私は70%くらいに設定してみたんですけど、結構いい感じで点滅してくれました。
これを使えば例えば、ジジジジジッ・・・っという感じで壊れかけたモニターの光を表現をしたり、切れかけた蛍光灯を表現する時にも使えそうですね。
あれ?これ前にロボット作った時に書いたかな?
今回のホログラムはなんちゃってでしたけど、もっと高いレベルのホログラムが作れるようになったら、映画に出てくるようなかっこいい演出が出来るかもしれません。