ロボットを作ろう ~ 内部 その2 ~ | CINEMA4D(Prime)レポート

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3DCGまったく初心者の私が『CINEMA4D Prime R13』と言うソフトと出会い、
脳から煙が出るほど膨大な情報と日々格闘しながら、
その多彩な機能を少しずつ覚えていくという”実験レポートブログ”です。

果たしてどこまで進歩出来るのか・・・。

前回作った配管の部品を、赤丸3ヶ所の位置に設置していきます。


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赤い矢印の配管オブジェクトを、ロボットの本体を中心にしてぐるっと均等に配置していきますが、以前フィルターの部品を作った時に使ったコピー&ペーストの方法ではなく、今回はモデリングオブジェクトを使って配置してみたいと思います。



モデリングオブジェクトには様々な種類があります。

使いたい時はメニューの”作成”の中にある”モデリング”から選択するか↓


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アイコンパレット(ツール)にあるアイコンから選択します。


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これらの機能を使いたい時は、オブジェクトをモデリングオブジェクトの子にします
今回はその中にある配列CINEMA4D(Prime)レポート を使いたいと思います。


配列は、子オブジェクトを複製して円周状に並べたり、円周を基本とした波上に並べる事が出来ます



まずオブジェクトマネージャの”ディスク””ディスク.1””配管金具”を選択します。

そしてファイルの所でマウスの右クリックを押して、コンテクストメニューを表示させます。


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その中に”オブジェクトを一体化+消去”があるので選択します。

※このコンテクストメニューの内容はオブジェクトマネージャのメニューにある”オブジェクト”にもありますので、どちらを使っても構いません。


一体化すると”ディスク. 2”と言うオブジェクトに変わりますので、この名前を”配管チューブ”と変えておきます。


次にモデリングオブジェクトの配列を選択します。

するとオブジェクトマネージャに配列と表示されますので、先ほどの配管チューブオブジェクトを、配列にドラッグ&ドロップして子にします。


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オブジェクトが子になった時点で、配列の効果がビューに表示されます。

御覧のように複製された配管チューブのオブジェクトが、ロボットの下にぐるっと円状に配置されました。


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しかしよく見るとオブジェクトが全部で8つもあります。

実際に使うのは3つなので、余分なオブジェクトを消去しなければなりません。

それに配置も直す必要があります。


そこでオブジェクトマネージャの配列を選択して、属性マネージャを確認します。


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ここでオブジェクトの属性を簡単に説明します。


半径は、配列オブジェクトの座標軸から複製されたオブジェクトまでの距離です。

現在は250cmになっているので、これを縮めるとオブジェクトが内側に寄っていきます。

複製数は、複製されるオブジェクトの数です。

実際ビューで見えている数は8つですが、設定では7つになっています。

これは複製したオブジェクト数に元のオブジェクトを加えた数が表示されている為8つになっています。


振幅、周波数、波長に関しては、実はまだ調査中です(=▽=;

多分オブジェクトを波状にする時に使うんだと思いますが、まだ使う機会がないので使った事がないんですよね汗

ここはいずれ分かり次第ブログに載せたいと思います。


レンダーインスタンスも今回は使いません。

レンダーインスタンスはPCのメモリを安定させたまま、複数のオブジェクトを無数にレンダリングしたい時にチェックをつけます。



上記を踏まえてオブジェクトマネージャの設定数値を変えていきます。


まずビューを4分割にして上面だけを表示させます。

そして半径の数値を下げていきながら、丁度いい位置で止めます。


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次に複製数を3つに変えて、回転ツールを選択してオブジェクトを回転させ、設置する場所で止めます。


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後はビューを透視に戻し、移動ツールでオブジェクトをY軸方向に移動させて、装置の上に設置します。


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しかしよく見ると配管の金具が装置にめり込んでしまっています。

この位置を直さなければいけません。

でも写真で見ると分かるように、オブジェクト座標が1つなので、ここで回転ツールを使うと4つのオブジェクトが一緒に回転してしまいます。



そこでこのオブジェクトを編集可能な状態にして、1つの独立したオブジェクトにします。


まずオブジェクトマネージャにある配列が選択されているのを確認して、”編集可能にする”のアイコンをクリックします。

すると配列のアイコンが別のアイコンに変わりました。


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このアイコンはヌル(Null)オブジェクトと言います。


ヌルオブジェクトはエレメントを持たない空のオブジェクトです。

ですから他のオブジェクトのように形を変える事は出来ません。

ヌルオブジェクトを作るとビューに座標系だけが作られます。


ヌルはその中にオブジェクトを断層化させておく事が出来るので、例えばオブジェクトをグループ化しておきたい時によく使われます。



先ほど出来たヌルオブジェクトを見てみると、左に”+”と表示されています。

これをクリックしてみると表示が”-”になり、4つの独立した配管オブジェクトが断層化されているのが分かります。


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これで一つ一つのオブジェクトの編集が可能になりました。

後はこのオブジェクトを選択して、回転ツールや移動ツールを使って位置を調整してあげればOKです。


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配管の設置が出来たのでレンダリングして見てみます。


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これで内部のスキャナ装置が完成しました~クラッカー


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ここで隠していたオブジェクトを全て表示させて、レーザー装置が出てくる部分から内部を覗いてみたいと思います。


”ロボット 部品 右”を選択して、モデルモードで回転ツールを使って開けてみます。

ところが部品が上の方に移動してしまって、パカッと開くように動いてくれません。


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これはこの部品のオブジェクト軸が、ロボットの中心になっているからです。

そこでアイコンパレット(モード)にある”軸の編集CINEMA4D(Prime)レポート ”を使って、オブジェクト軸を移動させたいと思います。



まずビューの表示を4分割します。

次に軸の編集を選択して、移動ツールを使ってオブジェクト軸を部品の上の中心くらいの所まで移動させます。


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4つのビューをそれぞれ確認しながらオブジェクト軸の位置を確かめたら、軸を編集の選択を解除します。

そして回転ツールを使うと、部品がパカッと開くようになりました。


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ではロボットの内部を覗いてみましょう。


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実際はほんのちょっとしか見えない所ですが、それでもちょっと作りこむとロボットっぽい感じが出てきます。


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次回はいよいよカメラの部分を作ります。

それが出来たらロボットのモデリングは終了です。

これにマテリアルをつけると、さらにロボットらしくなりますよ(^^)