今日はロボットの内部を作ります。
その前にオブジェクトマネージャのファイルがちょっとごちゃごちゃしてきたので、ここで一端整理したいと思います。
まず写真①の”ダクト部品”をクリック&ドラッグして”ダクト部品.1”の真下に移動させます。
ダクトの部品は全部で8つありますが、全て同じ形ですし現在の位置から動かす事もないので、これらを一つのオブジェクトにしてしまいます。
一番上のダクト部品のファイル名でマウスをクリック&ドラッグしながら下へ動かすと、写真のように四角い白線が出てきますので、ダクト部品を全てその線で囲みます。
するとその線に囲まれた全てのファイルが選択されます。
※Shiftキーを押しながらファイル名をクリックしても選択出来ます。
全て選択したら、オブジェクトマネージャのメニューにあるオブジェクトをクリックして、その中にある”オブジェクトを一体化+消去”を選択します。
これを使うと選択されたオブジェクトを一体化して消去し、一つのオブジェクトにする事が出来ます。
※もう一つ”オブジェクトを一体化”と言うのもありますが、こっちの方は”消去”がないので選択されたオブジェクトがそのまま残って、一体化されたオブジェクトが表示されます。
これでダクト部品のオブジェクトが全て一体化されて”オブジェクト.8”と言う、一つのオブジェクトだけが残りました。
後はこのファイル名をダブルクリックして名前を”ダクト部品”と変えておきます。
そして”ロボット 本体”の下にドラックして移動させます。
このようにたくさんオブジェクトが出来たら、ファイルをきちんと整理しておくと作業しやすくなります。
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ではファイルがすっきりしたところで、早速ロボットの内部のモデリングを始めたいと思います。
まず球体オブジェクトを作り属性マネージャの半径を59cm、分割数を24に設定します。
そしてオブジェクトをロボットの本体の中心近くに移動させます。
しかし現在ビューの表示が”グローシェーディング”になっているので、球体オブジェクトがどの位置にあるのか分かりにくいので、表示方法を変えて見やすくます。
ビューのメニューにある表示から”線”を選択します。
すると全てのオブジェクトが線で表示され、先ほど作った球体オブジェクトがどの位置にあるのか見やすくなりました。
全体を見て配置が決まったら”編集可能にする”をクリックします。
そしてこの球体オブジェクトの名前を”内部”に変更します。
ここで表示をグローシェーディングに戻します。
しかしこのままだと、先ほど作った内部オブジェクトが見えないのでモデリング出来ません。
かと言ってせっかく決めた位置をずらしてモデリングするのは嫌なので、一時的に本体のオブジェクトを隠したいと思いjます。
オブジェクトマネージャの内部ファイルにある赤丸部分をクリックして、赤い表示にします。
※もしくは属性マネージャの”エディタでの表示”を”隠す”に変えます。
すると本体が隠された状態になり、内部が見えるようになりました。
これでモデリングしやすくなります。
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オブジェクトモードを選択して、ループ選択で球体の一番上の面を全て選択します。
そして写真のようにポリゴンを少し下げて平らにします。
次にポイントモードを選択して、頂点にあるポイントも下げて、先ほどの面と平らになるように調整します。
もう一度ポリゴンモードを選択して、ループ選択で頂点のポリゴンを全て選択します。
それから押し出しツールを選択して、押し出し量を-2cm、キャップを作成のチェックを外して適用をクリックします。
押し出しが出来たら一度選択を解除します。
次にナイフツールのモードをループにして、写真の赤丸部分を2ヶ所カットします。
そして押し出しツールを選択して、カットした細いポリゴンの部分をループ選択したら、押し出し量を1.5cmにして適用をクリックします。
次に押し出した中心のポリゴンを全て選択して、移動ツールで写真のように約10cmほど下げてからポリゴンを消去します。
これでカメラをセットする穴が出来ました。
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次に浮遊装置とスキャナ装置の間に仕切りを作ります。
ナイフツールのループモードを選択して、球体の一番下のエッジから5番目のエッジの下を、写真のようにカットします。
それからカットしたポリゴンをループ選択でぐるっと選択して、押し出しツールの押し出し量を40cm、キャップを作成にチェックをつけて適用をクリックします。
ここで一度ビューの表示を線にします。
そして隠していたロボットの本体を表示させます。
線表示にする事で本体と内部の構造がよく分かるようになりました。
この状態で内部オブジェクトの上から2列目のポリゴンをループ選択して、縦のポリゴンは表と裏3ヶ所づつライブ選択します。
この時、縦のポリゴンは本体の縦のガラス部分の正面になっているように、ビューを確認しながら選択して下さい。
本体のオブジェクトをまた隠して、先ほど選択したポリゴンのまま内側に押し出しツールを選択します。
そしてグループを維持したまま押し出し量を1.5cmに設定して適用をクリックします。
この状態のまま今度は押し出しツールを選択して、押し出し量を-2cm、キャップを作成を外して適用をクリックします。
ビューの表示を線からグローシェーディングに戻して全体を見てみます。
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次に仕切りの所に4ヶ所パイプをつけます。
設置する場所は写真の①~④の所です。
まずチューブオブジェクトを選択して、属性マネージャの設定を赤枠の数値にします。
設定したら”編集可能にする”をクリックします。
そして移動ツールと回転ツールを使って、チューブオブジェクトを仕切りに合わせながら、角度を変えて設置します。
設置したらチューブを半分くらい仕切りに減り込ませます。
次にループ選択でチューブの上面の内側のポリゴンを選択します。
そして押し出しツールの押し出し量を3cm、キャップを作成を外した状態で適用をクリックします。
これでチューブを繋げる金具部分が出来ました。
これをスキャナ装置の方にもつけます。
オブジェクトマネージャのチューブを、Shiftキーを押しながらクリック&ドラッグします。
するともう一つ”チューブ.1”と言うファイルが出来ました。
これは先ほどモデリングしたチューブオブジェクトと、まったく同じ形のオブジェクトがコピーされた状態です。
このコピー&ペーストは、オブジェクトマネージャのメニューにある”編集”の中にもありますので、どちらを使っても構いません。
新しく出来たチューブオブジェクトを、移動ツールや回転ツールを使ってスキャン装置の方に配置します。
この時、仕切りの方のチューブオブジェクトの回転軸が若干ずれているので、スキャン装置と同じように赤のH(ヘディング)の位置を真っ直ぐになるように調整します。
配置が終わったら、2つのチューブオブジェクトを選択して、オブジェクトマネージャで”オブジェクトして一体化+消去”を選択します。
そして一体化して出来たファイルの名前を”配管金具”にしておきます。
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次に配管を繋げる蛇腹のチューブを作ります。
まずディスクオブジェクトを選択します。
そして属性マネージャの設定数値を赤枠の数値にします。
出来たディスクオブジェクトを、配管の穴に少し押し込んで設置します。
ビューの表示を線にして、ディスクオブジェクトが配管と平行になるように調整します。
設置出来たら”編集可能にする”をクリックします。
ビューをグローシェーディングに戻してポリゴンモードを選択します。
オブジェクトマネージャのディスクオブジェクトを選択して、Ctrlキーを押しながら下にドラッグしコピーします。
コピーされたディスクオブジェクトを仕切りの配管金具に設置します。
このオブジェクトをポリゴンツールで全て選択すると、法線が反転しているのが分かります。
これを”法線を反転”ツールで直します。
次に2つオブジェクトを選択します。
そして押し出しツールを選択し、押し出し量を7cm、キャップを作成を外して適用をクリックします。
この選択された状態のままコンテクストメニューでブリッジツールを選択して、オブジェクト同士を繋げます。
ブリッジツールで繋げる時は、エッジ同士が曲がらないように注意します。
チューブが繋がったら選択を解除して、ナイフツールのループモードを選択し、繋がったパイプの丁度中心辺りをカットします。
これをエッジモードでループ選択し、移動ツールで写真のように移動させます。
さらに間をカットして太さや位置などを調整していきます。
大体形が整ったら、配管金具を隠します。
そしてカットツールのループモードで細かく間をカットしていきます。
全てカットし終わったらポリゴンモードを選択して、ループ選択で一つおきに選択していきます。
そしてコンテクストメニューにある”べベル”を選択して、マウスをビュー上でドラッグしていきます。
すると写真の様にポリゴンが隆起した形になりました。
べベルは、選択されたエレメント(ポイント、エッジ、ポリゴン)が隆起した概観になります。
属性マネージャの表示を確認しすると以下のようになります。
押し出し量は、ベベルの高さの設定が出来ます。
内側のオフセットは、ポリゴンのエッジが内側方向に移動する距離を設定します。
ばらつきの%は、グループを維持オプションが外れている場合のみ機能します。
%のパラメータを上げ下げする事によって、ベベルの大きさにばらつきが出来ます。
分割数を使うと、ベベルの押し出された部分に指定した数の分割が起こります。
タイプは、適用させるベベルの種類を指定する事が出来ます。
現在は”線形”になっているので、パスのスプライングラフを動かす事は出来ません。
もう一つタイプの中にある”ユーザー”を選択すると関数グラフがアクティブになって、色々設定出来るようになります。
この数値を変える事で、ベベルのエッジの形を変えられるみたいですが、ここでそのグラフの説明をしてしまうと、かなり長文の説明になってしまうので今回は省きたいと思います。
ごめんなさい(=▽=;
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ベベルの説明がさらっと終わったところで、一度このチューブをレンダリングしてみます。
ベベルの機能で配管部分が蛇腹になりました。
では全体的にレンダリングして見てみましょう。
内部の部品はむちゃくちゃ簡単ですが、実際はほとんど見えない場所なので、あまり作りこまずシンプルなデザインにしてあります。
後は同じ配管を3つ作って設置するんですが、ちょっとブログが長くなってしまったので、続きは次回書きたいと思います。