スプラインで壺を作ってみよう ~ 回転NURBS 編~ | CINEMA4D(Prime)レポート

CINEMA4D(Prime)レポート

3DCGまったく初心者の私が『CINEMA4D Prime R13』と言うソフトと出会い、
脳から煙が出るほど膨大な情報と日々格闘しながら、
その多彩な機能を少しずつ覚えていくという”実験レポートブログ”です。

果たしてどこまで進歩出来るのか・・・。

今日はスプラインを使って壺を描いてみたいと思います。



その前にスプラインの事についてちょっと説明します。


スプラインとは、複数のポイントを結んだ線の事です。

C4Dにはこれだけの種類があります。


CINEMA4D(Prime)レポート

試しに”フリーハンド”を選択して描いてみましょう。

フリーハンドはその名の通り、マウスをドラッグする事で自由にスプラインを描く事が出来ます。

描いた結果がこちら↓


CINEMA4D(Prime)レポート

1本の線の間に複数のポイントがあるのが分かります。


このポイントを移動ツールで選択するとポイントが黄色く選択状態になり、左右に黒い接線ハンドルが現われます。


CINEMA4D(Prime)レポート

接続ハンドルの一方をクリックして、矢印の方向にドラッグすると曲線が変化します。

この時一緒に、もう一方のハンドルも動いてしまいますが、そうさせたくない場合はShiftキーを押しながらドラッグすると動きません。


またハンドルを長くすると曲線が緩やかになり、短くするときつくなります。

この働きは、Illustratorのベジェ曲線を描いた時と同じですね。



スプラインの線はただの線ですから、太さも体積もないのでレンダリングしても表示される事はありません。

しかしそれを表示させるツールを使う事で、立体的に変化させ3D化する事が出来ます。


-----------------------------------------------------------------------------------------


以上を踏まえ、早速スプラインを使って簡単な壺を描いてみたいと思います。



まずビューポートを4分割にして、その中にある”前面”を選択して1画面にします。

※無い場合は、どのビューポートでもいいので、メニューの”カメラ”から”前面”を選択して作ってください。



CINEMA4D(Prime)レポート


アイコンパレット(ツール)のスプラインをクリックして、ウィンドウの中にある”ベジェ”を選択します。


CINEMA4D(Prime)レポート


次に壺の半分の形を描いていきます。

まずはX軸に重なる所から描き始めていきます。

描いている途中で多少形がいびつになっても、後で修正出来ますから大丈夫です。


壺のイメージを膨らませながら、どんどんポイントを描いていきます。

そしてぐるっと回って始点の上の方で一端止めます。


CINEMA4D(Prime)レポート

終点のポイントが出来たので、Shiftキーを押しながら接続ハンドルを下に向けます。

そして始点のポイントをクリックして繋ぎます↓。

(補足)私の場合ここで何となく始点と終点を繋いじゃうんですけど汗実際繋がなくても回転NURBSツールは使えます。私のやり方で作るとスプラインを回転させた時に、始点と終点の間にエッジが出来ます。

もしこの方法に違和感を感じる方は、ここから先の内容を飛ばして、回転NURBSの所から読んで下さい(^^;。


CINEMA4D(Prime)レポート

この時スプラインが、び~よんと飛び出してしまうので、始点の接続ハンドル(赤丸の部分)を選択して、Shiftキーを押しながら右へドラッグさせて線を縮めて調整していきます。

終点真下辺りに来たら接続ハンドルを真上に向けて直角にします。


次にShiftキーを押して始点と終点のポイントを選択して、Y軸の緑の線にぴったり合わせます。

この時接続ハンドルも線に沿うように調整します。


CINEMA4D(Prime)レポート

後は各ポイントを調節しながら全体のバランスを整えていきます。


CINEMA4D(Prime)レポート

これで壺のスプラインが出来ました。



元の透視ビューに戻って、このスプラインの形を見てみると、先ほど作ったスプラインの形がワールドグリッドの上に表示されています。

しかしまだこの状態では実態化していないので、レンダリングしても何も表示されません。


それでは今からこのスプラインを立体化したいと思います。


-----------------------------------------------------------------------------------------


アイコンパレット(ツール)のNURBSメニューをクリックして、ウィンドウの中にある”回転NURBS”を選択します。


CINEMA4D(Prime)レポート

このツールを使うと、Y軸に沿って作った断面のスプラインを360°回転させて立体化する事が出来ます。


他にも様々なNURBSツールがありますが、それぞれ違った効果があります。

その効果については、別の回で説明していきたいと思っています。



では次に属性マネージャを見てみましょう。

ファイルの所に回転NURBSと表示されています。


CINEMA4D(Prime)レポート

しかしこれだけでは、スプラインに変化は起きません。


そこで、ファイルのスプラインを選択し回転NURBSにドラックします。



CINEMA4D(Prime)レポート

すると写真のようにファイルの表示が変わりました。


これは回転NURBSが””になりスプラインが””になった状態を表しています。

”-”の所をクリックすると親の下にある子が表示され”+”になると非表示になります。


子供は親に従います。

例えば1つの親オブジェクトを作り、複数のオブジェクトをその親の子にします。

そして親オブジェクトだけを選択して移動させると、子のオブジェクトも一緒に移動します。

子を編集したい時は、このファイルをクリックすればいいだけです。


このようにオブジェクトを階層化する事で、オブジェクト同士を一つにまとめたり、色々なツールを使う事によって、子に様々な効果をもたらすことが出来るわけです。



では、回転NURBS(親)がスプライン(子)にもたらした影響を見てみましょう。



CINEMA4D(Prime)レポート

スプラインが360°回転した事によって見事に壺が出来上がりました。

試しにレンダリングして見てみましょう。



CINEMA4D(Prime)レポート

壺の形がちゃんと3D化されて見えています。


-----------------------------------------------------------------------------------------


もう一度現在の壺の状態を確認しておきましょう。


オブジェクトマネージャーのファイルにある”回転NURBS”を選択すると、このように表示されます。


CINEMA4D(Prime)レポート


しかしまだ選択可能な状態になっていない為、ポイント、エッジ、ポリゴンを選択して動かす事は出来ません。

但し現段階では、属性マネージャで形を変えたり、回転、移動、スケールする事は出来ます。


またオブジェクトマネージャのスプラインを選択すると、スプラインが表示されるので、そのポイントを動かす事も出来ます。


この壺をオブジェクト化するには”編集可能にする”をクリックします。


するとオブジェクトマネージャの名前が変わります。


CINEMA4D(Prime)レポート

これでスプラインをオブジェクト化する事が出来ましたので、形を自由に変える事が出来ます。


-----------------------------------------------------------------------------------------


今回はスプラインと回転NURBSを使って壺を作ってみましたが、次回はHyperNURBSを使ってオブジェクトの形を色々と変えてみたいと思います。