BodyPaint3Dで色を塗ってみよう その4 | CINEMA4D(Prime)レポート

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3DCGまったく初心者の私が『CINEMA4D Prime R13』と言うソフトと出会い、
脳から煙が出るほど膨大な情報と日々格闘しながら、
その多彩な機能を少しずつ覚えていくという”実験レポートブログ”です。

果たしてどこまで進歩出来るのか・・・。

今日は樽の留め金の部分を塗っていきます。


C4Dを起動させBP UV Editに入ります。

メニューの”ファイル”をクリックして”開く”を選択します。


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”樽.c4d”ファイルを選択したら”開く(O)”か、ファイル自体をダブルクリックして開きます。


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前回作った樽が表示されました。


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しかしビューテクスチャウィンドウのUV展開が表示されていません。

これはオブジェクトマネージャの”ディスク”(赤枠部分)が選択されていないからです。


ところですっかり忘れてましたが(=▽=;この”ディスク”と言う名前も変える事が出来ます。

ファイルの名前を変えるには、名前の文字の上でダブルクリックすると編集出来るようになります。

”ディスク”と言う呼び名は読みにくいので、ここは”樽”に直しておきます。



ファイルが黄色く選択された状態になると、UV展開が表示されます。

しかし樽のUV線が表示されていないのでメニューの”UVメッシュ”をクリックして”UVメッシュを表示”を選択します。

これで隠れていたUV線が表示されます。


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”UVメッシュ”は、選択されているマテリアルのUVタグ、オブジェクト、テクスチャタグも選択して表示/非表示にする事ができます。

今回は樽のオブジェクト一つだけですが、複数のオブジェクトを作ったときにUVメッシュなどを切り替えて使う事と便利です。



ではここでちょっとテリアルの情報を見てみましょう。


ビューオブジェクトマネージャにある”マテリアル”を選択します。



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画面には、現在編集中のマテリアルが表示されています。

※もし複数のマテリアルを編集したい時は、Shiftキーを押しながら選択して下さい。


画面上には描画色設定に出てきたカラーチャンネルの表示もあり、同じく編集可能な状態になっています。


マテリアルタグの横に小さな鉛筆がついていますが、それがペイント可能の表示です。

鉛筆がグレーになっている時がありますが、それはマテリアルが描画に選択されていないか、メモリに読み込まれている状態です。

もし赤い×印がついていたら、それはマテリアルがメモリに保存されていない状態です。

これらを解消する為には、アイコンをクリックしてみて下さい。

また、マテリアルタグをクリックすると属性マネージャウィンドウに、そのマテリアルの情報が表示されます。


マテリアルタグの鉛筆の横に”Mat”と言う名前が書かれています。

その名前の横にある小さな三角形をクリックすると、全てのレイヤが表示されます。

※もう一度押すと非表示になります。

レイヤの所にある目のアイコンは表示/非表示の表示で、クリックする事で切り替えられます。

そしてその横にある小さな鉛筆はペイント可能を示しています。


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現在のマテリアルの状態が分かった所で、留め金の部分を塗っていきたいと思います。


留め金を塗る時、横に均等に塗っていきたいんですが、フリーハンドで塗るとぶれてしまいます。

そこで選択ツールを使って描いてみたいと思います。


アイコンパレット(ツール)にある”画像長方形選択”をクリックします。


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マウスをドラッグしながら選択範囲を4つ作ります。

選択範囲を追加したい時はShiftキーを押し、引きたい時はAitキーを押します。


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このような感じで選択範囲を作ったら色を塗っていきます。

アイコンパレット(ツール)にある塗りつぶしツールCINEMA4D(Prime)レポート を選択して選択範囲の中でクリックします。

すると選択された範囲全てに色がつきました。



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後は、選択範囲をクリックして移動させ、エディタウィンドウで継ぎ目を確認しながら合わせて塗りつぶしツールで塗っていきます。



側面の金具が塗り終わったら次は上と下の面の金具を塗ります。


今度は”画像円選択”を選びます。


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そして一度外側に選択範囲を作り、Altキーを押して中心の選択範囲を引きます。

※画像が見ずらいのでマテリアルマネージャの樽木レイヤを非表示にしたため、木の部分がグレーになっています。表示させたい時はもう一度目のアイコンをクリックします。


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選択が出来たら塗りつぶしツールで塗ります。

下の面も同じように塗ります。


これで金具の部分全てに色をつける事が出来ました。



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次に樽の金具部分の色を全て選択していきます。

アイコンパレット(ツール)にある”マジックワンドCINEMA4D(Prime)レポート ”を選択して、Shiftキーを押しながら金具部分の色をクリックしていきます。



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後は、この状態でブラシツールを使い細かく色を塗っていきます。



う~ん・・・オブジェクトがちょっと光っていて色が見えにくいですね。



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ちょっとここでもう一度マテリアルの状態を確認しておきましょう。


ビューオブジェクトマネージャにあるマテリアルの中のマテリアルタグをクリックします。

すると属性マネージャウィンドウにマテリアルの情報が表示されます。

※ダブルクリックすると別ウィンドウが表示されます。


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この”基本”のオプションを見ると”カラー”と”スペキュラ”にチェックがついているのが分かります。

これは今編集中のマテリアルに、どのようなチャンネルが使われているのか表示されています。

カラーは面、スペキュラはライトにだけ生じる擬似的な鏡面反射の事を意味します。


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このスペキュラのチェックを外すと、光が当たったような効果が消えて色が塗りやすくなります。



ブラシツールの種類を色々変えて傷っぽく描いてみたり、錆がついたような感じを描いていきます。

そして焼きこみツールを使って金具の上と下に影を作り、少し立体的に見えるように描いていきます。


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上と下の面も同じように影をつけていきます。

この時UV座標の方に色を塗っていくと塗りやすいです。

ビューテクスチャウィンドウの右端に、画面の表示を拡大/縮小、移動するアイコンがついているのでそれを使います。


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左から32-bitプレビュオプションテクスチャを固定移動拡大/縮小になります。

※ちなみに、32-bitプレビュオプションは、露出ガンマ黒色点白色点の値をプレビュ内で編集する時に使います。

テクスチャを固定を使うと、複数のテクスチャを表示でさせる事が出来ます。

テクスチャを表示させるにはこのロックアイコンをクリックします。


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UVの線を確認しながら塗っていきます。


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大体留め金の部分が出来たので、この留め金を止めるネジを描きたいと思います。

その為にまた新規のレイヤを作成します。


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UVマネージャのレイヤで”新規テクスチャレイヤCINEMA4D(Prime)レポート ”を作成し、名前を”ネジ”にします。


アイコンパレット(ツール)から”スポイトCINEMA4D(Prime)レポート ”ツールを選択して、留め金のグレーの部分をクリックします。

吸い取った色は描画色設定にあるので、(明度)の値を少し高くして明るくします。


ビューテクスチャウィンドウを少し拡大してネジを描いていきます。

アイコンパレット(ツール)の画像円選択をクリックして、Shiftキーを押したままドラッグして、きれいな円を作ります。


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次に塗りつぶしツールを選択し選択範囲の中をクリックして、先ほど作った色を塗ります。

そこにブラシツールを使って傷や錆などを描き入れます。

そして円の周りに焼きこみツールを使って影を入れます。


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ネジの右上の方に少し明るいグレーを入れて、そこを”ぼかしCINEMA4D(Prime)レポート ”ツールを使ってぼかします。

後はネジの中心に濃いグレーで+を描きます。



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これでネジが完成しました。


しかしネジは、まだ1本しか完成していません。

このネジを先ほどの作業を何回も繰り返して描くのは大変なので、画像をコピーして留め金に設置したいと思います。



ネジの選択範囲はそのままにして、ビューテクスチャウィンドウの”編集”をクリックします。



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その中にある”コピー”をクリックすると、選択された画像がコピーされますので後は”ペースト”をクリックして、ネジをどんどん設置していきます。


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こうして全てのネジを設置する事が出来ました。



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次に留め金と板の部分に焼きこみツールを少しだけ使って影を描きます。


レイヤの”樽木”を選択します。



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留め金の下の方を焼きこみツールで描いていきます。



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それが終わったら今度は樽の上と下の留め金にも影をつけていきます。


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そしてついに樽が完成~(>▽<)クラッカー


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ではC4Dに戻ってレンダリングしてみましょう。


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こんな感じになりました。


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今回は樽と言う事で形もシンプルでしたから、UV展開も比較的まとまっていたので塗りやすかったです。

でもこれがもっと曲線的で複雑な形になってくると、UV展開もどんどん複雑になってきますから、色を塗るのも大変になってきます。

ですから最初は複雑な形を作らずに、このような単純な形を作って色を塗る練習をするといいかもしれません。