続・「女たちの殺人パーティ」 | All the best for them

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好きな人と好きな人に関連するあれこれ、好きな物、家族とのことを細々と、時間があるときに綴っています。





















 

さて、署長は部屋に戻ったまま、物語はどんどん進んでいきました。



まず、君恵の病院へ駆けつけた牟田刑事官は、娘を励ました。

ここに看護婦が、お見舞いの花を届けに来た。

送り主は同僚の時枝弥生。面会謝絶のため、受付に花を預けて帰ったのだ。

一方、捜査陣が畑谷に現場検証の立ち合いを求めてきた。

ついでに居合わせた秘書・マチコや営業・設楽からも話を聞く。

その際に、設楽と君恵がただならぬ仲であったことを知った捜査陣。

その上設楽は、クラブのママ・ユリの愛人であるとの噂があるようだ。

自分の娘がまさか三角関係のもつれから毒殺されようとは…

報告を受けた牟田は、気が気でなかった。

翌日の現場検証には、牟田も見学に現れた。

その最中に、芙佐子の容態が悪くなり、介抱した婦警・岸本が

彼女の妊娠に気づく。

検証の結果、犯行は三島がダイスでオールピンを出した瞬間をついて、

誰かが毒をカクテルに混入したのであろう、

そしてそれを入れられる可能性があったのは、

君恵の近くに立っていた設楽、ユカ、芙佐子、弥生の4人であった。

特にユカは実家が外科医で毒薬を入手しやすい状況にあったため、

一番に疑われた。

が、実家での薬の管理はしっかり行われており、毒薬が紛失した事実はなく、

彼女は白、おまけに設楽との関係はどうやら事実のようで…

一方、芙佐子のことが気になる岸本。

彼女への聞き込みの結果、お腹の子の父が畑谷であることが判明した。

そしてその畑谷を非常に憎んでいることも。

クラブでの席は、君恵の隣だった芙佐子。

牟田は、君恵は芙佐子のカクテルを間違って飲んだのではないかと疑う。

婚約者のいる畑谷は、芙佐子の存在が邪魔になり、消そうとした…

そしてその芙佐子は、ある夜、畑谷を訪ねた。

パーティの前に手切れ金として振り込まれた300万を

小切手で畑谷に返そうとしたのだ。

その際もみ合いになり…

芙佐子の溺死体が上がって、畑谷に疑惑の目が向けられた。

畑谷は芙佐子とは何の関係もないし、

その日は芙佐子に会っていないとシラを切るが、

「父親は畑谷」と芙佐子が言ったのを岸本が録音していたおかげで、

嘘がばれる。畑谷は震える声で、殺っていないと言い張るが…

芙佐子を殺したのは恐らく畑谷であろう、

だが、君恵のグラスに毒を入れたのは?

一方、現場に残された芙佐子の預金通帳の300万の入出金。

300万を振り込んだのは、小柄な女子大生風と判明。

その条件に当てはまるのは、現場にいた面々では時枝弥生であった。

彼女は君恵の見舞いにもしばし訪れていたのである。

その彼女が、自首してきた。

君恵のグラスに毒を盛り、芙佐子をも殺害したと。

ストリキニーネは、飼い猫の獣医から分けてもらったものであった。

だが、芙佐子殺しの辻褄が合わない。

牟田たちは、弥生の父親が入院している病院へと向かった。

彼女の父親は、離婚後酒びたりになり、50そこそこでくも膜下出血になり、

長期入院しているのだ。

病室で付き添っていたのは三島。

牟田は彼の話を聞いて、全てを悟った。

畑谷が芙佐子を殺害し、弥生に身代わりを頼んだのだ。

そして、グラスへの毒物混入も弥生との共犯であった。

彼がわざとオールピンを出して、皆の注目を集めた隙をついて、

弥生が毒を入れたのだった。

全ての事の代償として、畑谷は父親の入院費を一生持つことになっていた。

弥生は…自分の家庭教師と母親が駆け落ちしたために、

父親がショックで酒びたり、

自分は生活するために高校時分から身を売っていた。

畑谷と出会ったのもそんな暮らしをしていたときだった…と告白するのだった。

畑谷の金庫の中から、芙佐子が持参した小切手が出てきたことで、

畑谷と芙佐子がその日会っていたことが決定的になり、

畑谷はついに逮捕された。



そして…君恵が退院の日。

看護婦に続いて、部屋に入ってきたのが、

グレーの三つ揃いでビシ~ッとキメた署長でした。

「よう、君恵さんおめでとう」

君恵と牟田は署長の訪問に驚いて、頭を下げた。

「忙しくて見舞いに来れなかったんでね~。まあ今日ぐらいは…」

「大変お世話になりました」と夫人がお礼を言った。

「いや、こちらこそ」とお辞儀をする署長。

「ご主人のおかげで無事事件も解決しました。

もっとも、君恵さんがらみの事件で、ご主人が捜査に参加されるのは

まっ禁止されてんですがね、情やみがたく。

ハッハッハッ、傍で見ていてハラハラしちゃいましたがね」

そしてふと思いついたように、「牟田、俺の車で送ろうか?」と切り出した。

「いや、久しぶりに3人でぶらぶら帰るよ」

「あっそうか。そうだな。ハハハ…」

署長の豪快な笑顔が、部屋いっぱいに広がりました…




ほんまに、根上さんの登場は、予感どおりに最初と最後だけという、

まあ今で言うところの「特別出演」のようなものかな。

牟田刑事官のまじめな感じはとても好感度大だし、

ストーリーもまあ分かりやすかったし、

何よりも、署長が今度いつ出てくるのかと気になって、

結局最後まで、結構熱心に見てしまいました。

おっさんな感じの根上さんも、なかなか。

気になって調べたら、牟田役の小林さんとは誕生日も2か月程違いの

同級生。なるほど~

こういう普通な役を見るとホッとしますね。

伊吹隊長や新田警部が年重ねたら、こんな感じになるんやろなあと

思いましたよ。

気になったのは、温泉シーン。

牟田さんは、前をタオルで隠していたのです。

で、署長はと言うと、タオルを頭に乗せていたの。

ってことは下はすっぽんぽんだったのかい??



さて、次はNECOでの「超高層のあけぼの」です。

これはまったくのノーマークだったのですが、リアルタイムで発見して。

再放送があって助かった…こちらは69年の作品だそうですが、

40代、むむっ、楽しみな年代やな。