しあわせ一番町12 | にいののブログ

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(´・∀・`)(*.゚ω゚)おーみやちゃん達の

ゆる~い腐妄想小説もどきです。

読んでいただけたら嬉しいです。









胸の中に大きく膨らんだ
不安な気持ちを消せぬまま

スマホのレシピ動画を見て黙々と
鍋に玉ねぎを飴色になるまで炒め
ホールトマトと牛肉を投入し
グツグツ煮込みながら

オーブンを余熱モードにセットして
ミルフィーユケーキ用の
冷凍パイ生地にフォークで適当に
穴を開けておき

生クリームをボウルに入れ
手動でシャカシャカかき混ぜ‥

シャカシャカ
手は動かしつつも

どうにもこうにも
さっきの二人の会話の

〃明日‥〃が気になって
料理に集中できない


だって‥、
オイラにとっても

〃明日〃は
願掛けの最終日で

2週間たっても
にのがここに居てくれたら‥

残りの未来をオイラと共に
歩いてくれんじゃないかって、

自分勝手にそぅ祈りを込め 
なんとかやって来たけど‥


さっきの二人の電話での
断片的な会話を想像したら


(*‘◇‘*)「おーちゃんとイチャイチャ♡
島ライフ楽しんでんのぉ♡?」

(*.=ω=)『バーカそんなんじゃねぇよ‥
てか、想像以上にこの島ホント全然
何も無さすぎて死にそぅに退屈なんだもん‥』

Σ(( °◊° )「マジかぁ‥そりゃキツいな
だったらもぅ、こっちに帰って来いよ
マスコミも落ち着いてきた事だしさ?」


ん──、そうだな‥
嵐も解散しちゃったし…

ぅん…ここの生活にも限界だし…

大野さんとこれで終わりってのも
有りなのかもねぇ‥
明日…東京に帰るって

あの人に話すよ…』




──みたいな?

そんな会話を
してたとしか思えなくて

シャカシャカ混ぜる
ボウルの中の生クリームみたいに
不安と憂鬱くんがグルグル胸の中で
ないまぜになって

自分のネガティブさに

はあぁ‥
重いため息をついたとたん、


ピーピーピー♪
お風呂の湯が沸いたと
お知らせのブザーが鳴って

ピピピピッ♪
間髪入れず
炊飯器のご飯が炊き終え

チャラッチャッチャチャ~スライム2🎶🎶
リビングから紛らわしぃ
勇者ニノのレベルUPした
能天気な音楽が聞こえたと思ったら、

ピロリロリ~ン♪♪
洗濯機の乾燥が終わった
電子音が鳴り響いて、

チーン!
ものすっごいタイミングで
オーブンが余熱完了を知らせて、

「なんだよ汗 汗   みんな一斉に、、

ちょっと待って、、」

慌てて生クリームのボウルを
キッチン台に置いてオーブンを
開いたとたん、

ふしゅ…

グラグラ煮詰まった
ビーフストロガノフが
鍋から音をたてふきこぼれ

ヤバい

ガスコンロを慌て止めた肘が
勢い余って生クリームの入った
ボウルに当たって、

──声をあげる間もなく..

キッチン台から転げ落ち
ステンレスのボウルが床に
激しく叩きつけられ

Σガコツ、、

鈍い音と共に中の生クリームが
ど派手に床に飛び散った .*・。°・。°







フローリングの床に点々と散らばった
生クリームの惨状に

「ははっ…  どーすんだコレ、

もぅ勘弁してよ…、」

何やっても上手くやれない
自分が本当にイヤになって

張りつめてた気持ちの糸が
ぷつりと切れ、

力が抜け
ペタンと床に座り込む



本当はわかってた。

最初からこの生活が
上手くいくハズがないってこと

何も言わず騙し討ちでにのを
こんな最果ての地に連れて来たのは

顔と名前を覚えられてるオイラ達が
二人で穏やかに暮らせる場所を
必死に探しまわった結果

個人所有の島で人口が極端に少ない
何もないこの島しか無かった‥

でも、便利な生活に慣れきったにのが
不自由すぎるこの環境に満足する
ハズがないってコトは百も承知!
なんだけど…

どおしてもにのを失いたくない
姑息なオイラはソレに

〃気づかないフリ〃 を決め込んだ


だってソレを

認めたら、


にのはオイラの手の届かない
どこか遠くに行ってしまぅから‥