スピードワゴン「ああ、あんたの言うとおりだ。なにせ、そいつは前科持ちだ。その城の名前は【古志城】っつう名前だ。」
と、その名前をきいて、何やら呉軍兵士がざわめき立つ。その城の名前に、何やら聞き覚えがあるらしいのか、中には恐怖で顔が青ざめている者もいる。そのうち、船の中はその話で持ちきりとなり、彼らが話しているのを聞いた呉軍大都督周瑜はスピードワゴンのところへ駆け寄る。
周瑜「何やら、ざわめいているなと思えば、スピードワゴン殿とジョルノ殿でしたか。」
スピードワゴン「お!美周郎の旦那!あんたもこの船にいたのか。珍しいな、あんたは基本陸【おか】で忙しそうだったからな。」
ジョルノ「周瑜さん。今日もお元気そうで何よりです。どうやら、兵士の方々が驚いているようなのですが。」
と、ジョルノは周瑜の様子を見逃さない。一瞬、瞳の奥のほうで、何か人生で今まで最も恐ろしいことがあったときのようなのが見えたのだ!そして、周瑜はそれを隠して、恐るるべき過去を振り払うように説明を始める。
周瑜「ああ、そうだろう。正直、私もあの地獄をあまり思い出したくはないからな。なにせ、我々の世界と、日本の戦国時代を融合させた世界を作り上げた魔王の本拠地だ。忘れられんさ。」