ははは、と義輝は笑みを浮かべる。そののち、満足げな顔をしながら光の粒子となって消えていったのであった。
山本「行きましたか。…松永についていっぱい聞きたいことが山ほどあったのですが、どうやら消えてしまったようで。…詳しいことは分からずじまいか。…さて、これで敵さんも俺に注目するわけだな。余計に敵増やした形になるが…」
確かにやりすぎではある。これだけ森を吹っ飛ばせばより多くの敵に己の強さという情報を流すことになるからだ。
山本「っと、そういえば、戦いながらかなりの距離をいどうしてたんだったか?さて、まずはアインツベルン邸に…」
山本は、そうしてアインツベルンの城へと戻ろうとした。…そのあとすぐさま、阿僧祇の闇と呼ばれる場所の過去に転送されると知らないまま…
義輝との戦いが終わってから10分たったぐらいだろうか。山本は、間違いなくアインツベルン城に戻ってきたのだが、明らかに様子がおかしい。先ほどの戦いまではある程度まだ余力が残っていたのに今はもう完全に残っていない状態だったのだ。
山本「た、ただいま…」
そうして、城の前に倒れこむ時空省次官。まるで、あの戦いからさらに多くの戦いをこなしたかのような顔をしていた。
オベロン「あ、おかえりー。お疲れだったね?」
山本「オーベーローン!!ただいまー!!…ああ、やっとここに戻ってこれた…。」