鼓腹撃壌
(こふくげきじょう)
世の中の事を考えず
だれが、国の王であろうが関係なく
自由に、暮らせる
その様な天下とは・・・
有るのでしょうか?
現在は、情報が錯綜し、
批判中傷がごった返している世の中です
情報に振り回され皆様お疲れ気味です
何も考えず、
朝起き、食物を作り、食べ、飲み、
疲れたら寝れば良い
朗らかに、楽しく歌う毎日
その様な生活が欲しいものです
しかし、 昔々は有ったようですよ
中国古代のお話です
中国神話に出てくる君主で、
聖人とされた人がいました
堯(尭、ぎょう)
という帝です
中国皇帝には珍しく、
質素倹約を通した人でした
後継者も、息子では無しに、
臣下から選んでいます
鼓腹撃壌
(こふくげきじょう)
帝の堯(ぎょう)はあまりの平和さに、
天下が本当に治まっているか、
不安になりました
そこで、目立たぬように変装して外に出ました
ふと気がつくと子供たちが、
帝の堯(ぎょう)を賛美する歌を歌っていたのです
これを聴いた帝の堯(ぎょう)は、
子供たちは大人に歌わされていると判りました
ふと傍らに目をやると、
老百姓が腹を叩き、地を踏み鳴らし
(=鼓腹撃壌)
楽しく歌っているではありませんか
次の様に・・・
日出でて作し、日入りて息(いこ)ふ
井を鑿(うが)ちて飲み、
田を耕して食(く)らふ
帝力 何ぞ我に有らんや
日の出と共に働きに出て、
日の入と共に休みに帰る
水を飲みたければ井戸を掘って飲み、
飯を食いたければ田畑を耕して食う
帝の力がどうして
私に関わりがあるというのだろうか
帝の堯(ぎょう)は、この歌を聞き
天下は上手く 治まっていると悟ったのです
腹を叩きながら歌う
これは、太っている
とらんくすや。親父でなければ
出来ませんかね?
太っていない人は、
地面を踏みならし音頭を取る
これで、一日過ぎれば良いですね
わっはっは・・・
何も考えないで過ごす
有りえない夢を見ている
とらんくすや。親父でございます