ども。らっぱ小僧です。
本日は「井上尚弥の入場曲はあれでいいのか」の後編になります(以下に前編のリンクを貼っておきます)。
前編の要点をまとめると「入場曲に20年前のキムタク主演のドラマのテーマ曲ってダサすぎない?世界の格闘技ファンに向けてアピールする気無いだろ!」ということでした。...いやぁ、後で読み返すとなかなかキツイこと書いてますねぇ(笑)。(今回の入場曲はドラマ「GOOD LUCK」のテーマ曲「DEPARTURE 」)
さて今回は前回の提言を踏まえまして、俺がかわりに選曲してやるぜ!の回です。無難に置きに行くパターンと思い切って冒険するパターンの2つを考えてみました。前回ボロカス書いているのでご批判は甘んじて受けます(笑)
もし私がプロデューサーなら
もし私がプロデューサーとして入場曲の選考に関わるなら、以下の3点が選曲の基準になるでしょう
- 戦いを前にして井上尚弥本人のテンションが上がる曲
- 国内における井上尚弥のイメージと合致して日本人ファンの共感を得やすい曲
- 世界中の誰が見てもボクシングの入場として違和感が無い曲
「ワンオク」ですね。曲は実写版『るろうに剣心』の主題歌です。
「ワンオク」は海外での活動に積極的でサウンドもグローバル志向だから海外の格闘技ファンが聴いても違和感は無い。世界で戦う井上と日本にとどまらず海外での成功を目指しているワンオクは自然に重なるので「日本から世界へ羽ばたく」的イメージを今の入場曲よりは余程スマートに表現できるでしょう。
ちなみに重なると言えば、ヴォーカルのTAKAは歌手の森進一と森昌子の息子で元ジャニーズ所属という出自ですからベビーフェイスの井上尚弥にぴったりな感じもあります。
難点を挙げるとするなら、井上尚弥の今の立場からすれば「ワンオク」では少し軽いかなぁというところでしょうか。ま、そこは演出でカヴァーしてもらうとして、現状よりだいぶマシになると思いませんか?
冒険的に考えるなら
最初はプロデューサー視点で多方面に配慮しながら無難に置きにいくスタンスで選曲してみました。次はプロデューサーから「なんか案出せ!」と言われて企画会議に案を持っていく下っ端の立場で考えてみます。最終決定を下す責任者じゃないのでここは思い切って攻めた提案をしてみましょう!
提案の前に、実は過去に「井上尚弥の登場曲として、もう既に正解出しとるやないか!」というのがあるので、先にご紹介しておきたいと思います
映画「キル・ビル」より
2022年、井上がまだバンタム級を統一するまえに、ノニト・ドネアと3本のベルトをかけて戦ったいわゆる「ドネア2」。その入場曲が映画「キル・ビル」のテーマ曲でした。しかも作曲者の布袋寅泰本人のパフォーマンス付き。これは良い!
少しこの曲について解説を入れると、この曲はもともと邦画の「新・仁義なき戦い」の曲なんですね。それをクエンティン・タランティーノが東映のチャンバラ映画やヤクザ映画にインスパイアされて作った「キル・ビル」に使用したことで世界的な知名度を獲得しました。
この選曲のポイントとしては、海外に向けての「日本っぽさ」を担保しながら、戦いに向けてテンションを上げていく、というところだと思います。
この戦略に導かれつつ、私が2023年の年末にぶつけるなら…これでどや!!
ゴジラは日本のポップアイコンとして世界的な知名度を誇る「キング・オブ・モンスター」。一方、井上尚弥の愛称は「モンスター」。この一致を使わない手は無いでしょう!この選曲は日本のみならず、海外の人も「なるほど!」って言って盛り上がるはずです!(ちなみにゴジラの作曲家といえば伊福部昭ですが、ゴジラ−1.0でリアレンジを担当しているのは、なんとGood Luckの音楽の方です)
加えて2023年現在、全世界的にゴジラ・コンテンツが勢いを増している状況もあります。2014年以来、ハリウッドの制作会社レジェンダリー・ピクチャーズが東宝から使用許諾を得てゴジラを作り続けていますし(通称「レジェゴジ」)、日本では「シン・ゴジラ」に続いて現在公開中の「ゴジラー1.0」が大成功を収めています。ゴジラー1.0に関しては海外でも評判良いですからね。
難点を上げるとするならば、一歩間違えばネタっぽくなりすぎて失笑を買う危険があるということでしょうか。ど真ん中ストライクでいいところ、敢えてストライクゾーンギリギリを攻めてる感は否めない。でもな〜、正直こんな入場が個人的には観てみたいんですよね〜。
おわりに
いやぁ、ちょっとした思いつきだったんですが、真面目に考え始めたらなかなかの文量になってしまいました。
と言いつつまだ書きます(笑)。ボツにした曲についてですね。ゴジラと迷ったのが人気ゲーム「MONSTER HUNTER(略してモンハン)」のテーマ曲ですね。フルオーケストラが奏でる豪華なサウンド、特にホルンが奏でる勇壮なモチーフは狩りの角笛を思わせ、戦いに向かう入場曲にはぴったりです。東京オリンピックの入場曲にも使われた実績もあります。なんだ!モンハンでいいじゃねぇか!
ただ、モンハンには唯一にして最大のネックがあるんです…モンハンは巨大なモンスターを狩るゲームなんですよね。そう。モンスター・井上尚弥を狩る挑戦者側にこそ相応しい曲で、「井上尚弥、狩られる側やないか!」というツッコミには如何ともしがたい。
ここまで入場曲の選曲についてあれこれ書いてきました。選曲について書いてきて何なんですが、実は然るべきクリエイターに頼んでオリジナル曲作ってもらうのが、一番の正解な気がしてきました^^;
ともあれ様々な条件を加味しながらTPOに合った選曲をすることは音楽好きの楽しみでもあります。我ながら面倒くせぇなぁ(笑)と思いますが、本年もしょうもない話にお付き合いくださり、ありがとうございます。それでは良いお年を!