クリエーターのお仕事 | トリュフ・ラボ-アクマで4コマ-

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イラスト描き、マンガ描きが趣味のトリュフのブログ。

 

 今日のブログ記事は、たわいもない独白をお届けします。
 退屈かもしれませんがご容赦下さい

 

 ※途中で挟まれるイラストは、めっちゃ古いです。

 そして、文章との関連は「イメージ」です。

 

 僕はコンピューターゲームのCGを作る仕事を8年間やって、7年前にドロップアウトしてしまったんだけど、クリエーターの仕事そのものは自分に合っていたとは思ってます。

 

 

 病気になるまで追い込まれることがなく、毎日が終電帰りになるようなこともない、もう少し「普通の」労働環境だったら続けられたかもしれませんが、話を聞く限り、クリエイターの職場というのは、どこもこのように過密なもののようです。


 ところで一昨日の夜、夢を見ました。
 夢の中では以前に在籍した職場でゲームのグラフィックを作っておりました。

 自分の趣味でもないバリバリマッチョな男を3DCGで動かし、隣では別のプロジェクトがリアルな波打ち際をCGで表現していました。

 そして、僕と上司が会話しているんです。

 

 「処理速度が問題なんだよなあ・・・」


 この夢の中には僕の独創性の産物や、僕の好みの萌える女の子は一切登場しませんし、自分が遊びたいとは、これっぽちも思えないようなゲームを作っている雰囲気でした。
 ・・・ですが、どことなく楽しい夢でしたよ。

 

 これが、ほとんどのクリエイターの仕事です。
 ただし、考えようによってはつまらない仕事でもないし、クライアントのご要望に応えるという矜持を抱いて取り組むことができれば、やりがいもありましょう。

 

 芸術家や創造者というよりも技術者に近い種類の仕事かと思います。
 クリエイター志望の方には、この点を心得て頂いて、良い仕事をして頂ければと思います。


 転じて、僕は大失敗な人です。
 クリエーターの仕事がどういうものかは頭ではわかっていたんですよ。
 でも、受け入れてはいなかったんですね。

 

 苦しかったです。
 ひどい「強迫性障害」の中、どう見てもこなせない内容を予定表に記入しながら顔面蒼白になり、連日の上司のキツイ一言一言に対してペコペコと頭を下げ続け、それでも耐え忍んでやってきたのは・・・

 

 「いつかは、俺の想像する世界観とメッセージを形にしたゲームを監督できる日が来る」

 という希望を抱き続けていたからです。

 


 そんな状態で何年か経ったある朝、僕は気がついてしまいました。
 それは頭のなかで何者かが語りかけてくるような感じでした。

 

 

「自分の作品が作れると思い続けて何年経った?
そんな日がくるわけないじゃないか?
オマエはずっとこのままだヨ」


 マウスを持つ手が固まり動けなくなってしまいました。
 これは本当に動けない!って感触なんですよ。
 すでに心労も著しく、思うところがあった僕は精神科を受診しました。
 うつ病でした。


 ここから先のことは、度々ブログでも書いてきたとおりです。
 今なお諸症状は引きずっておりますが、随分と健全になったものです。

 

 なお、頭の中に語りかけてきたヤツが言ってた「オマエはこのままだ」ってのはハズレました。
 悪い変化と悪くない変化と良い変化が訪れました。

 

★悪い変化・・・
 クリエイターとしてのキャリアを失ったのは本当に損失でした。
 それなりにお給料をもらえるレベルまで積み上げたスキルがチャラになり、その後の所得に大ダメージを与えました。

 

★悪くない変化・・・
 何だかんだで「カナエとムジャ子」を世に出しました。
 ちっぽけなものですが、僕の作品です。

 

★良い変化・・・
 仕事との付き合い方が変わりました。
 職場で考えるべきことを、今の僕は見失いません。
 無意味な期待もせず、よって失望もしません。
 それでも、周囲の人のお役に立ちたいと自主的に工夫し、自分の持ち場については自分から能動的に動かしていく取り組みは、クリエイターの仕事とは全く畑違いながら楽しいことでもあります。


 以上です。
 お付き合いくださいましてありがとう。
 これからも誠実に真摯に頑張りたいと思っています。

 

 

 
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