
(No.ym-017)
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「ヨシノとミコト」を前回アップしたのは10月16日のことです。
ブランクがとんでもないことになっていました。
再開を意識しだしたのは半月ほど前ですが、それにしても、引き出せたものがこの絵というのは・・・良くも悪くもこれが現状の自分のマンガ力の実情です。
お話の状況が忘れられているかもしれませんね。
「ヨシノとミコト編」は当ブログのメインコンテンツとして続けてきた「カナエとムジャ子」の過去のお話となります。
今までのあらすじのおさらい記事を次回にアップして、なんとかブランクをフォローしたいと思います。
今回の記事は「ヨシノとミコト編」の肝となるコンセプトをご紹介します。
以前、書いたこともあるのですが、
このお話において「読者は予言者」です。
今回の一コマに描いた風景がいつのどこなのか?、そして、その後どうなるのか?多くの方はご存じだと思いますし、ご存知でなかったとしても容易に知ることができると思います。
そして、このお話の中でも未来のことを知っている人物が登場しています。
見ての通り、屋根の上に乗ってる謎の子供(何者なのかはバレバレですけどあえて伏せます)は、何が起こるかを知ってます。
だからご覧くださる方は、この人物の目線でご覧いただくのもありではないかと思います。
<おわびと制作裏話>
上図でもっとも大きく描かれている手前の建物は「広島県産業奨励館」と言います。
ご存知の通り、この建物は今もあります、大きく姿を変えて・・・。
そして「おわび」というのは、この図は、たぶん相当に間違いだらけだということです。
建物のディティールが違っていると思います。
というのは、往時の資料でこの角度から撮影されたものは見つからなかったので、よくわからなかったからです。
この構図に辿り着くまでネームが二転三転しました。
当初の構想ではこの地点でした。しかし、迷いました。
ストーリーのご都合を優先すればここではないほうが良いのですが、明瞭なメッセージ性を最も発揮する地点はやはりここだろうと戻ってきました。
つまり読者が予言者であるということを最も感じていただける地点です。
また、この地点が建物と河川と橋梁が折なす、とても美しく印象的な景色であることも理由にあります。
また、この地点を描くにあたっては別のコマで「現在の姿」を描くことも考えてネームを作ったのですが、一晩あけたら「それは絶対にボツだ」と察しました。
それ(現在の姿)は、もう読者の方はご存知のことです。そして衝撃的な物事を描くのは本作では最低限にするというコンセプトも思い出したからです。
理由は表現に気を遣うということが一つ、そして衝撃的な物事は実はすでに読者の方はわかっているか容易に知ることができるんです。想像することができるんです。
その想像に託したいと考えました。
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