日本におけるキリスト教 ③ 天皇陛下と皇室神道 | ルーク4のブログ

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神様がクリスチャンに与える愛、夢、希望、信仰の証を中心に書いています。

「日本におけるキリスト教 ③」

 

石川県で震度6強の震災があり、亡くなった方の御遺族に神のあわれみと慰めがありますように祈ります。

 

前回記事では、無教会の普遍的な神の愛とあわれみの福音理解では、クリスチャンの場合は伴侶や子どもがまだイエス・キリストを信じていなくても、すでに聖くされているという御言葉によって救われると信じる話でした。

 

それは次の御言葉に書かれてある通りです。

「何事でも神の御心にかなう願いをするなら、神はその願いを聞いてくださるということ、これこそ神に対する私たちの確信です。

私たちの願うことを神が聞いてくださると知れば、神に願ったその事は、すでにかなえられたと知るのです。第一ヨハネ5:14~15」

 

「あわれみは、さばきに打ち勝つのです。ヤコブ2:13」

 

 

今度は、クリスチャンとは真逆に、この日本で信教の自由が保障されていない、口でイエスを主だと告白できない人たちについて話します。

 

現在の憲法下において、天皇陛下をはじめとする皇室には憲法の規定はそのままでは適用されていないそうです。

 

「皇室神道」というものがあります。

過去には大日本帝国憲法の第一条で「天皇主権」が定められて、その国家神道は、国民に天皇崇拝と神社信仰を義務づけた国民宗教的な性格をもっていた時代がありました。

 

その時代、仏教は一掃されて、キリスト教は国家神道と天皇の神格化に屈服してしまいました。そして戦争に協力したのです。

 

 

2019年4月30日に、カトリック、日本キリスト教協議会、日本福音同盟、日本バプテスト連盟、関係者による「違憲状態の天皇の代替わり儀式」に抗議する記者会見が日本キリスト教団の信濃町教会にて行われました。

抗議の内容は次の三つです。

 

① 皇室神道に基づく宗教的儀式に国が関与することは「国家神道」の復活を意味し、私たちの信仰と良心の自由を脅かします。

② 私たちは天皇を神として参拝し、戦争協力した教会の罪責を告白します。

③ イエスのみを主とする信仰の告白に、私たちは立ち続けます。

 

そして声明では

「殊に大じょう祭は、新天皇が天照大神を迎え、寝食を共にして、天皇霊を受けて神になるとされる、純然たる宗教儀式です。」と指摘している。

 

カトリック&プロテスタントの日本キリスト教団&福音派の声明文では、天皇による国家神道の復活を危惧し、「新天皇が天照大神を迎え、天皇霊を受けて神になる」という認識で一致しているのです。

 

 

日本カトリック司教協議会はその前年2018年2月22日に「大変遺憾に思います」という内閣総理大臣宛てへの要望書とメッセージを発表しています。

 

そして、カトリック信者には、以前、昭和天皇が崩御された時に出されたメッセージが再び出されました。

「カトリック信者の皆さん

司教団は、神に召された天皇の永遠の安息を祈り、心から哀悼の意を表します。

 

昭和天皇のまれにみる長い在位期間はまことに激動の時代でありました。

それは、相次ぐ戦争と、敗戦、復興の時代でした。

 

その間、不幸にも、日本を含むアジア・太平洋地域で2千数百万人の人々が犠牲になりました。

これらの戦争は、天皇の名において行われ、天皇は、この間、一人の人間として背負いきれない責任を担われましたが、戦後の40数年間は、象徴天皇として世界の平和を願ってこられました。

 

〈中略〉

これから行われる葬儀・即位の諸行事、それをめぐっての政治、社会の中で、人間を神格化したり、人が作った制度を絶対化したり、特殊な民族制度を普遍化したりしないように注意を払い、究極的にはキリストにおいてこそ全人類の一致と交わりが達成されるという私たちの信仰を再確認しましょう。」

 

日本カトリック司教協議会は、2千数百万人という人々が犠牲になった戦争は、天皇の名において行われていると、天皇の戦争責任も指摘しています。

 

 

それゆえ現在、日本のカトリック教会とプロテスタントの日本キリスト教団と福音派は、天皇と皇室神道に対して危険視している状況が続いています。天皇制廃止も強く望んでいるでしょう。

 

 

ところが、無教会においてはまるで違います。

 

天皇と皇室神道に対して「神のあわれみ」と「将来に大いなる平安と希望」が与えられています。

 

1948年6月から内村鑑三の門下生の中心人物の一人「田島道治」氏が宮内府長官に任命されました。

 

田島氏はフレンド派(クエーカー教徒)の新渡戸稲造の門下生でありましたが、新渡戸先生から内村鑑三の元でキリスト教を学ぶように指示されてから、「無教会キリスト教」の信徒になられました。

 

そして同じく新渡戸稲造&内村鑑三の門下生で「無教会キリスト教」の「三谷隆信」氏と共に「宮中クリスチャンコンビ」として、戦後の宮中改革に尽力されたのです。

 

宮中の民主主義教育の促進や美智子皇太子妃の実現などの功績を残したのです。

特に美智子皇太子妃の功績は、クリスチャンにとっては神の御心でした。

 

美智子様はカトリックの聖心女子学院の出身です。

そして、無教会キリスト教で宮中改革に尽力している三谷隆信氏の三女の正子さんも聖心女子学院の出身で、美智子様の無二の親友だったそうです。

 

 

2014年に、皇居にて「昭和天皇実録」が公開された時、週刊朝日が特集記事を書いて、驚きの話題になったことがあります。

 

また、「皇室とキリスト教の関係は明治時代からかなり広く、深いです。むしろ、一般市民よりもキリスト教にもっと触れており、人間関係の中でも、知識的にもキリスト教に近い人々であると言ってよいと思います。

今上天皇が少年であられた時、家庭教師はクエーカー教徒(フレンド派)のヴァイニング夫人であったし、現美智子皇后は聖心女子学院出身であり、カトリック信仰を持っていたのではと言われています。」という記事を書いて発信している人もいます。

 

また「皇室職員、そして皇族の大半がクリスチャンであることは『公然の秘密』という位置だと思います。」と発信している人たちもいます。

 

 

宮内庁は、大じょう宮の儀の前に

新天皇が神と寝ることにより神格を得るなど、いろいろな説が流されてきたが、「寝座は天照大神がお休みになる場所で、寝具類はなく、陛下がそこに入ることはない。」と、神になるための儀式という通説を明確に否定しています。

 

他にも真実とはまるで違うことが多々あるのです。

 

 

さらに、週刊朝日2014年10月3日号では、天皇とキリスト教、特にカトリックとの関係について、詳細に書かれていました。

他にも知られざる真実がいろいろとあります。

 

次はその事について、書いていきますが、もう「神のあわれみ」の素晴らしさに圧倒されて、感動しています。

 

すべては書けませんが、伝えられる範囲で伝える予定です。

 

無教会の普遍的な神の愛の福音の信仰は、天皇陛下と皇室に対して、天皇の名において戦争がおこなわれたこと、過去の国家神道のことやプロテスタントとカトリックが戦争に協力させられたことなど、その事に着目するのではなく、

 

天皇陛下と皇室に対する「神のあわれみ」と「神の栄光が現わされる」ことに着目しています。

 

カトリックのマザーテレサや晴佐久神父、カール・ラーナー、ヴァリニャーノ宣教師たちが教えられる普遍的な神の愛の信仰を継いでいる一部のカトリック信者の方々も同じになると思います。

 

「あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに」

 

「あわれみ深い者は幸いです。その人はあわれみを受けるからです。」

 

「私たちが滅びうせなかったのは、主の恵みによります。主のあわれみは尽きないからだ。」