福音派と無教会キリスト教の決定的な違い ⑬ 政治について | ルーク4のブログ

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「福音派と無教会の決定的な違い ⑬ 政治について」

 

昨日行われた「参議院選挙」において、金子みちひと牧師が「維新の会」から出馬して、比例6番目で当選したので、協力支援していた多くの「福音派」の教会の牧師やクリスチャンたちが「ハレルヤ!主の栄光が現わされました!」などと歓喜に満たされています。

 

金子牧師の「グッド・サマリタン・チャーチ」の教会の歩みを見てみると、関わっている教会は、韓国の繁栄の神学のチョー・ヨンギ総裁牧師や申賢均牧師、甲子園ミッションの滝元明牧師や中川健一牧師たち、バリバリの「福音派」ですね。

 

福音派のクリスチャンの中で「どうして維新の会なのか!」と疑問を投げかけてたり、賛同できないと言っている人たちも少なくない感じがしました。

 

だけど、「維新の会」の議員になった金子牧師に、福音派の多くの牧師とクリスチャンたちは「ハレルヤ!主は素晴らしい!」と主に向かって喜びの声をあげています。

 

 

さて、今回の参議院選挙において、個人的に心に響いたことがありました。

 

それは「カジノ反対 維新の会に反対」というプラカードを首からぶら下げて、商店街をとぼとぼ歩いている老人と出会ったことでした。

 

この暑さの中で、元気なく歩く姿に「頑張ってください」と声をかけたくなりました。

 

そこで思い起こされたことが、数年前にテレビの報道番組で、維新の会のカジノ推進に反対の声をあげていた高齢者たちのことでした。

 

高齢者の方々は、残り少ない人生で、孫たちのために「大阪にカジノを作ってはダメだ。そのために反対の声をあげている」というような事を言われていました。

 

 

維新の会が推進するのは、国と行政が認めて運営する統合型リゾートを埋立地「夢洲」に建設する。その中の超目玉が「カジノ」

 

カジノで行われるギャンブルについては相当の売り上げが見込まれるとしています。

 

統合リゾート全体では、一年で約2000万人が訪れて、約5200億円の売り上げが見込まれると「維新の会」は自信満々に国に計画書を申請しています。

 

 

しかし、東日本大震災において、震源から約770キロ離れているにも関わらず、大阪府庁の移転先だった大阪の夢洲に隣接している「咲州」で液状化が起こりました。

 

維新の会が進める人工島の夢洲で「統合リゾート」の建設が始まっても、これから起きる大震災によって倒れてしまう恐れがあるのです。

 

また、特に日本人はパチンコ、競馬、競輪など「ギャンブル依存症」の危険性が指摘されています。

 

海外のカジノにも日本人客は多いそうです。

 

カジノで有名なラスベガスの周辺は「シン・シティ(罪の街)」となりました。

 

金を持ってギャンブルをする人たちが集まる場所には、売春、麻薬、密売などがつきものだからです。

 

横浜や和歌山もカジノ誘致に動いていましたが、市民の反対の声が多く、撤退しています。

 

大阪カジノ問題、市民団体が住民投票求める署名21万筆を提出

配信

記者会見で集計した署名数を掲げる「住民投票をもとめる会」共同代表ら。(撮影/平野次郎)

 大阪府・市が進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致をめぐり、市民団体の「カジノの是非は府民が決める 住民投票をもとめる会」が6月6日までに、住民投票条例制定を求める署名約21万筆を集め、府内72市区町村の選挙管理委員会に提出した。 

 

 同会の共同代表など4人が6日に大阪市内で会見し、前日までに集計した「20万8552筆」の署名数を発表。条例制定に必要な法定数の約14万6000(府内有権者数の50分の1)を上回る20万の目標数を達成できたという。

 

今後、各選管が署名が有効かどうかを審査し縦覧手続きを経て署名数が確定。法定数を超えれば市民団体が知事に条例制定を直接請求できる。請求を受けた知事は府議会を招集し賛否の意見を添えて住民投票条例案を提出しなければならない。府議会が条例案を審議する。  

 

だが府議会はカジノ誘致に賛成する大阪維新の会が過半数を占め、同会代表の吉村洋文知事は6日「今の時点で誘致するかどうかの住民投票をする必要はない」と記者団に語った。

 

このまま状況が変わらなければ、条例案は大阪府議会で否決される公算が大きい。  

 

では、先に市民団体がカジノの是非を問う住民投票を求める署名運動を実施した横浜市と和歌山市の場合はどうだったのか。いずれも法定数を超える署名を集めたものの条例案はそれぞれの市議会で否決された。だが署名運動を通じて盛り上がった世論の力でカジノ誘致にストップをかけている。  

 

横浜市の場合、2020年9月に市民団体が署名運動を開始し、法定数の3倍以上の20万筆を超える署名を集めたが、条例案は21年1月の市議会で過半数を占める自民、公明両党の反対で否決された。

 

しかし8月の市長選挙ではカジノ誘致の是非が争点となり、誘致反対の勢力を結集した新顔で元大学教授の山中竹春氏(立憲民主党推薦)が、自民党が割れた現職市長と元国家公安委員長の2人に大差をつけて当選。翌月、山中市長が正式にカジノ誘致撤回を表明した。 

 

【自民議員からも反対の声が】  和歌山市では21年11月に「カジノ誘致の是非を問う和歌山市民の会」が署名運動を始め、法定数の3倍以上となる約2万筆を集めたが、今年1月の市議会で条例案は自民、公明両党などの反対多数で否決された。

 

続いて和歌山県は2月にIR区域整備計画案を発表し、県内で説明会や公聴会を開催した(本誌22年3月4日号既報)。だが4月に開いた県議会では整備計画案に事業主体の資本構成や資金調達などが示されていないことなどから紛糾。カジノ推進派の自民党からも「資金計画がずさんだ」などの理由で反対する議員が相次ぎ、整備計画の国への認定申請が否決された。 

 

 署名運動を実現した「和歌山市民の会」共同代表の豊田泰史弁護士は「運動を始めたことでマスコミが取り上げ、議会でも質問する議員が増えるなどカジノへの関心が高まり、これまでの運動とはちょっと違うなと感じた。一定の数を獲得すれば議員の見る目が違ってくるし、行政の対応も変わってくる」と評価する。  

 

こうしてカジノ誘致を名乗り出ていた自治体のうち横浜市と和歌山県が撤退し、4月末に国へ整備計画の認定申請をした大阪府・市と長崎県の2自治体について、国土交通省の審査委員会が審査する。  

 

大阪の「住民投票をもとめる会」は6日の記者会見で、運動が第2ステージに入ったと声明。「メディアのアンケートでは過半数がカジノ反対なのに府議会ではカジノ賛成の大阪維新の会が過半数を占めるというねじれが生じている。これを正すために、直接民主主義の手段である住民投票で決めるべきだと訴えていく」と述べた。  

 

共同代表で作家の大垣さなゑさんはこう付け加えた。「政党や労働組合など既存の組織を当てにせず、個人から個人へという原則を貫いた。個人がゲリラ的に動いたことから、既存の組織・団体に所属する人たちを巻き込んでいくことができた。新しい市民運動への可能性を見ることができた」 (平野次郎・フリーライター、2022年6月17日号)

 

 

話の続きです。

 

この暑さの中の道端で、60~70代に見える人たちが「カジノ反対 維新の会に反対」というプラカードを首からぶらさげて、無言で元気なく歩く姿を3つの町で見かけました。

 

維新の会以外の政党ならどこでもいいから当選して、とにかくカジノ誘致する維新の会だけは落選してほしいという心からの願いを聞きました。

 

残る人生、我が子や孫たちのために、高齢者でも立ち上がる姿に感動しました。

 

 

ですから、個人的には、この弱い立場の人たちを思えば「維新の会はできるだけ落選するように」と願っていました。

 

しかし、福音派の牧師が「維新の会」から出馬するのを聞いた時は「これは相当めちゃくちゃヤバいぞ~」と思いました。

 

もし当選するような事になれば、維新の会のカジノ誘致に反対している人たちの怒りや憤りは「イエス・キリスト」にも飛び火するからです。

 

キリスト教の牧師が「維新の会の議員」になれば、「イエス・キリストもカジノに賛成しているのか」などと、イエス・キリストやクリスチャンたちに不信感を持ったり、憤る人たちも少なくはないと思います。

 

元々、キリスト教には縁もゆかりもないので、よけいに敵に思えたり、敵がい心をあらわにしやすいものです。

 

 

結果は、キリスト教(福音派)の牧師が、カジノ誘致を推進する「維新の会」の議員になってしまいました。

 

これは、そうなるだろうなと思っていた通りです。

 

しかし、これからは、「カジノ反対 維新の会に反対」と訴える多くの人たちに対して「あの維新の会の議員の牧師は福音派の牧師で、支援協力しているのも福音派です。私たちのキリスト教とはまるで違うのです」ということを鮮明に現わしていく必要があるのです。

 

 

そのために、無教会の政治に対する考えを調べてみました。

 

無教会の高橋三郎先生の「キリスト者の政治的参与」を読みました。

その中にこのようなことを言われています。

 

「今も至る所で痛感することは、平和の根本問題についての本質的探究が、今も放置されたままではないか。」

「われわれは人生の諸問題に対する解答が聖書の中にあることを信じている。」

 

「政治的問題に注意を向けるとき、われわれはまず、旧約聖書の預言者たちの行動は烈しい政治性を伴っていた、という重大な事実に着目せざるを得ない」

 

「例えば、預言者イザヤは、ユダの王ヒゼキヤがエジプトと同盟を結んでアッシリヤに反抗しようとしたとき、この政策の非を糾弾し、むしろ神に依り頼む非戦平和の政治を行うべきことをすすめた。」

 

「また、エレミヤは、外から迫る危険の切迫をしばしば警告し、本当に国家を安泰ならしめるためには、政治と道徳の粛清が必要であることを力説してやまなかった。」

 

 

高橋先生は、クリスチャンが政治性を伴うことも必要だと教えていました。

 

 

イエスさまもそうでした。

律法学者とパリサイ人たちは、姦淫の罪で捕らえられた女性を連れて来て、イエスに言った「先生、この女は姦淫の現場でつかまえられたのです。モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするように命じています。

 

ところで、あなたは何と言われますか?」

 

イエスは言われた「あなた方のうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」

彼らはそれを聞くと、年長者たちから始めて、ひとりひとり出て行った。ヨハネ8:1~9」

 

 

このように政治性を伴っている難問に対して、誰もが反論できないような解答が、神さまから与えられるといいですね。

 

日本は様々な難問を抱えています。それを解決していくことが「政治」でもあるのです。

 

ソロモン、ダニエル、ヨセフのように神さまからの知恵が与えられて、国の難題が解決されていくことも、神の御心だと思います。

 

そのためには、既成の政党に所属していれば、まずは政党ありきですし、政党の規律や様々なしがらみと束縛などがあり不可能です。

 

もしも、維新の会の議員であれば、党としてカジノ推進を進めている最中ですし、自民党と結託して憲法九条の改正も推進していかなくてはなりません。

 

また、聖書を見ても、100%JESUSの環境でなければなりません。

 

政治の世界にクリスチャンが証していくには、維新の会のカジノ誘致に反対するのであれば、カジノの売り上げの代案を提案しなければならないし、憲法九条の問題も国民が納得できる案を提起する必要があるでしょう。

 

「あなた方の中に知恵の欠けた人がいるなら、その人は、誰にでも惜しげなく、とがめることなく、お与えになる神に願いなさい。

そうすればきっと与えられます。ヤコブ1:5」

 

「このキリストのうちに、知恵と知識との宝がすべて隠されているのです。コロサイ2:3」

 

これから、国の問題に神さまからの知恵を求める人たちが、政治性を伴って、世の光となる時代が来ると思います。