今年の3月から週刊誌で「ロシア軍」が日本の北海道へ侵攻した場合のシナリオ記事が次々に書かれています。
どうせ週刊誌だから相手にしないと思っていましたが、最近、戦争について調べているうちに信憑性があると思いました。
ロシアは、北方領土の軍事拠点化を2020年12月から強化しているのです。択捉島と国後島には高性能な地対空ミサイルを実戦配備しました。
既に艦艇攻撃用ミサイルは配備された上に、新型戦闘機も常駐しています。
ロシアは北方領土を基地化することで、太平洋での米軍の活動を抑止し、オホーツク海に展開する露海軍の安全を確保しています。
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今回のロシアのウクライナ侵攻は、2008年4月にルーマニアで開かれたNATO首脳会談で、当時のアメリカのブッシュ大統領がウクライナとジョージアのNATO加盟を提案した事が引き金になったと指摘する研究家や教授も少なくありません。
ミアシャイマ―教授は次の2点を指摘しました。
「ロシアはこの時、明確にウクライナとジョージアのNATO加盟は、ロシアの国の存亡に関わる脅威であり、受け入れられないと主張している」
「ロシア軍は、そのNATO首脳会談から4か月後の2008年8月にジョージアに軍事侵攻した」
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ロシアの軍事侵攻の4つの狙いが見えてきたと専門家は言います。
① ウクライナの軍事力をロシア(というよりもドンバス)に脅威にならないところまで破壊する
② アメリカによるウクライナへの軍事支援をあきらめさせる。
③ ウクライナのNATO加盟を絶対に認めないことを思い知らせる
④ 欧州の安全保障体制についてのテーブルにアメリカをつかせる
この4つの狙いがほぼ成功すれば、侵攻は終わると思われます。
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今回のロシアのウクライナ侵攻を、プロテスタント福音派の牧師やクリスチャンたちは、「ゴク(ロシア)がイスラエル侵攻する聖書預言の実現」として伝えているが、まったく訳が分からないので、いつも通り無視しています。
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問題はアメリカの態度によって、ロシアがこの後どうするのかが大きな問題です。
プーチン大統領はアメリカに対する脅威をなんとかするために、先手を打って優位に立つ手段として、日本の北海道侵攻があります。
プーチン大統領はウクライナを支援する日本を「非友好国」つまり敵国として認定しました。
4月1日には、ロシアの大物議員ミロノフ党首が「ロシアは北海道の権利を有している」という見解を表明して、日本とロシアの緊張感は増しました。
在日ロシア大使館はTwitterで、プーチン大統領が「ナチス」呼ばわりするウクライナを日本が支援することと合わせ、「日本は100年も経たぬ間に2度もナチスを支持した。」と批判しました。
ロシアはウクライナ侵攻によって、世界から批判非難されて、経済制裁を受けています。
後には引けなくなり、次の手を打つ可能性があります。
日本は次のターゲットの一つでしょう。
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ロシアは一度、日本の領土を侵略することに成功しています。
ソ連軍(ロシア)は、昭和20年8月9日、日ソ中立条約を一方的に破って侵攻を開始し、日本がポツダム宣言を受託した後の8月28日から9月5日までに次々に四島(北方領土)に上陸、火事場泥棒的に占領しました。
ソ連兵は殺戮、略奪、暴行、強姦と非道を極め、60万人超の日本人を拉致したシベリア抑留では約6万人もが非業の死を遂げたのです。
今年のウクライナ侵攻においても、ロシア軍は殺戮、略奪、暴行、強姦と非道を極めています。
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ですから、ウクライナ侵攻によって、ロシアのプーチン大統領の4つの狙いがかなり成功して、アメリカの動向次第では、
尋常ではない状態のプーチン大統領とロシア兵たちが調子に乗って、今度は準備している北海道侵攻を敢行する可能性があると思いました。
ある日突然に、サイバーセキュリティ攻撃によって攪乱させてから、樺太南部と、国後島、ロシア本土の3方からミサイル攻撃を北海道の軍事基地に集中砲火して、侵攻して来る可能性が指摘されています。
そして、北海道にある日本で最大規模の師団を脅威にならないところまで破壊することと、北海道の一部でも北方領土と同じように侵略して、そこにロシアの軍事拠点を築き上げることが目的だと思われます。
それが成功すれば、尋常ではないプーチン大統領の思いでは、アメリカの脅威に少しは優位に立てたと自己満足できると思われます。
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そういう危険性を日本は察知しているので、北海道の旭川には陸上自衛隊の中で「精鋭」と呼ばれる全国でも最大規模の師団があるのです。
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1980年5月に学生新聞の連合組織が、全国の大学生1万人を対象としたアンケート調査では、
ソ連の軍事的増強を考えて、日本に対する軍事的脅威があると思いますか?の問いに、64,6%が「はい」と答えています。
この調査結果から、1980年当時、日本人の中に、ソ連(現ロシア)が或いは侵略してくるのではないかと思っている人が多かったと言われています。
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日本にとって「戦争」は他人事のように思っていましたが、ロシアの北海道侵攻は、現実に起こる可能性があると個人的には思うようになりました。
まずは、平和のために祈り続け、侵攻の備えについての知恵を神さまに求めていきたいと思いました。
もしも、ある日突然にミサイル攻撃があるなら、ヨセフやダニエルのように幻で知らされて、その前に避難勧告が出来て、被害者が一人もいなければいいのですが。
プーチンのロシア軍が北海道へ侵攻したら…防衛省が覚悟する「決戦」のシナリオ
配信
プーチンはもはやどう動くか分からない。近年は中国と北朝鮮への警戒ばかりが叫ばれていたが、いまはロシアこそ、もっとも予断を許さない相手である。そして、その最前線は「北の守り」の要、旭川だ。 【写真】プーチン「次の一手」で、最大ピンチに追い詰められる「国の名前」
3ヵ所から同時侵攻
北海道旭川市は明治時代中期から「軍都」として栄えた。「最強師団」と謳われた、大日本帝国陸軍第7師団が駐屯し、旧ソ連に対する北方の守りを担う最重要拠点だったからだ。
現在も陸上自衛隊の中で「精鋭」と呼ばれる、北部方面隊直轄の第2師団が司令部を置く。約8000人を擁し、最新鋭の装備を有する全国でも最大規模の師団である。
この旭川が戦火にさらされる日がやがてやってくるかもしれない―。
ウクライナ侵攻をめぐり、すでにプーチン大統領は日本を「非友好国」、つまり敵国と認定した。
さらに、4月1日にはロシアの大物議員である、政党「公正なロシア」の党首、セルゲイ・ミロノフ氏が「ロシアは北海道の権利を有している」と見解を表明し、日ロ間の緊張感は増している。 元陸上自衛隊陸将で、千葉科学大学客員教授の山下裕貴氏が言う。
「ロシアの北海道侵攻は備えなければならない有事です。シナリオとしては、アメリカとロシアの対立が軸になります。両国の緊迫感が高まれば、北海道の北東に広がるオホーツク海が重要なエリアになってきます。
ロシアにとっては原子力潜水艦を配備することで、アメリカに対する核攻撃が可能となる海域だからです。
アメリカの同盟国である日本の影響力をオホーツク海から完全に排除するために、北海道の一部を占領する。その可能性はゼロではありません」
そもそも冷戦時代から、旧防衛庁の統合幕僚会議事務局(現防衛省・統合幕僚監部)は、ロシアの北海道への侵攻を綿密にシミュレーションし、防衛計画を作成してきた。
当時から想定されているロシア軍の上陸地点は、道北エリアの稚内市、浜頓別町、天塩町。この3方面から同時侵攻してくると考えられている。
旧ソ連時代は極東に約40万人の兵員が配置されていたが、現在は約8万人。それでも、いざ北海道に侵攻するとなれば、戦力を集中させて押し寄せてくることだろう。
防衛省で情報分析官を務め、現在は軍事・情報戦略研究所所長の西村金一氏が語る。
「ウラジオストクを出発したロシアの主要艦隊は、日本からの航空および海上攻撃を避けるため、いったん宗谷海峡を通って樺太に寄港する。そこから、道北に上陸するというのが最も現実的なルートだと思います。
現在、ロシアの極東には揚陸艦が8隻あります。それに、北方艦隊から揚陸艦8隻ほどを加え、民間船も使って、およそ20隻で人員1万人、戦車400両ほどを同時に運ぶことができるでしょう」 揚陸艦が着岸できる海岸線は限られているため、現在でも前述した3ヵ所から上陸する確率が高い。