前回記事に引き続いて、三浦光世師と三浦綾子師から、世界の光となるクリスチャンについての信仰の証になります。
三浦夫妻がお互いを励まして、よく言った御言葉が「主の山に備えあり」でしたが、綾子師はその御言葉を無視して行動する時がありました。
朝日新聞社の懸賞小説募集(昭和38年12月末締め切り)に応募する時もそうでした。雑貨屋を営む主婦として、小説を書く時間は限られていました。一日に数時間だったでしょう。
その締め切り4か月前の8月に、小説家の巨匠「松本清張」先生の講演に行かれました。そして、宿泊先のホテルに電話をして、講演の話の中で質問をしたのです。
松本清張先生は「今すぐいらっしゃい。お会いしましょう」と言ってくださいましたので、綾子師は天にも昇る気持ちだったそうです。
もしかしたら、審査員の一人であれば、「よろしく」と頭を下げたに違いないと、綾子師は回想しています。
世の中の人の知恵とすれば、朝日新聞社への影響力が大きい「松本清張」先生にアプローチして、お会いできれば、最も最高です。
しかし、もしお会いしていれば、アドバイスとして「日本では信者が少なくて、忌み嫌う人が多いキリスト教の教えが目立っていては、調査で落とされる可能性があるので、日本人に支持が多い宗教の教えに変更しなさい」のように言われる可能性が高かったでしょう。
そして、松本清張先生のアドバイスを断った場合、「素人作家の分際で、巨匠の私に逆らうとは」という感じで怒らせることになってしまいます。
また、アドバイスを聞き入れた場合、入選したとしても、神さまの祝福は失われるでしょう。
この世の知恵を求める時間によって、小説を書く時間が削られ、結局、毎年行っている、福音を伝えるための「子供クリスマス」は延期にしようという事になったのです。
けれど、光世師の「主の山に備えあり」の御言葉を信じる信仰に立ち返って、松本清張先生に会うことをやめ、子供クリスマスも予定通り行って、大いに祝福されました。
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自分自身も経験があります。2017年~2018年の約2年間、牧師が理事長として運営している「鑑別所や少年院を出所した少年を世話をするNPO法人」で働いていたことがあります。
その牧師は、国・企業・人により頼む信仰でした。自立援助ホームでは国からの措置費で、すべての必要が満たされました。リフォーム代や電気製品なども頂けるのに感動しました。月給もくれます。
また、2018年はいくつもの助成金が採択されて、一年で850万円も頂いていたので、びっくり仰天しました。
500万円の助成金は、こちらの少ない賃金も少しアップできると聞いていたので、採択されるようにイエス様に祈り、採択された時は「国・企業ってすごい!素晴らしい!」と感謝感激しました。
クリスチャンは「土の器」で何も出来ないけれど、国・企業様の力は「金・銀の器」に思えました。
通常の自立援助ホームでは、絶対にあり得ないことですが、そのNPO法人は、2018年は助成金と措置費によって、1千550万円の正味財産が築き上げられたのです。助成金はそのまま正味財産になっている感じです。
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2019年からは、世界の光となられて「不良少年の父」とも言われている「留岡幸助牧師」の信仰の道を歩み始めました。
留岡幸助牧師は、神さまからの知恵として、不良少年を更生させるには、アダムのように自然の懐の中で、土地を耕す「開拓」の働きがふさわしいと、人里離れた過疎地域の北海道の原始林に「家庭学校」を築き上げました。
その家庭学校で不良少年の約88%が、善良な人間へと変えられたのです。
そして、留岡幸助牧師の息子さんの「留岡清男理事長」の時代となり、町では「悪魔、畜生、社会のゴミ」と忌み嫌われていた少年たちが、死んでいた土地を開拓して、命を与えた偉業を成し遂げて、北海道開拓功労賞を受賞したのです。
少年たちは「町の誇り」となりました。
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前のNPO法人では、町の中に自立援助ホームがありました。(世の中では当然です)
少年たちは犯罪を犯し続けて、鑑別所や少年院に入りました。そこを出所して、更生するために頑張るのですが、犯罪行為はやめられません。
ストレス発散するために、不良仲間と遊びます。不良の世界では集団レイプ、暴行事件、薬、酒、盗みなどは日常茶飯事です。
盗んだバイクを隠したり、乗り回したりもします。
自立援助ホームの近隣の人々は、入れ墨を入れて、タバコを吸う少年たちがたむろするので、不安と怖れに怯えていました。
孫の女子大生が目を着けられて、性被害にあわないかと、不安いっぱいで見送る高齢者の方の顔が忘れられません。
隣人に恐怖を与えようが、牧師である理事長の地位・名誉・富が得られるので、「素晴らしい働き」と絶賛する牧師、クリスチャンは多かったです。
こちらは異議を申し立てたので、クビになりました。
事情を知らない不良少年2人から「見捨てるのか!」「言っていることと違いますね!」と責められたので、留岡幸助牧師の信仰の道を歩み始めたのです。
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まずは自然の懐の中の場所を与えられる必要がありましたので、祈りました。
すると、超自然的に、行ったことも見たこともない「和歌山県美浜町三尾地区日ノ岬」に導かれたのです。
そこには、世界の光となられた賀川豊彦牧師と升崎外彦牧師がやり残されたことがあったのです。
そこに、日ノ岬前で命を捨てて、隣人を救ったクリスチャンたちの「殉教者の丘」を立ち上げ、「人その友のために命を捨つ これより大いなる愛はなし」御言葉の碑文を書いた記念碑を立てるのです。
その、やり残された神さまの御心を行なう信仰者を、イエス様は探しておられたのです。
日ノ岬は廃墟となり、美浜町三尾地区は過疎地域で、存続危機が叫ばれていました。
美浜町にある唯一の教会「美浜グレイスキリスト教会」の藤藪協力牧師と信徒の皆さまに、ビジョンを分かち合わせて頂きました。
全員一致で、受け入れてくださったのです。
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さらに驚くべきことは、藤藪牧師の自殺志願者を救う働きが、2本の映画となって、福音のために用いられていました。
この者の10代の夢は、テレビドラマや映画制作の仕事でした。
今回の「殉教者の丘」「賀川豊彦牧師と升崎外彦牧師のやり残されたことを成し遂げる」「留岡清男理事長の時代に、不良少年たちが、北海道開拓功労賞を受賞」いずれも実話に基づくテレビドラマ化・映画化にふさわしい題材でしたので、企画・原案を書き始めました。
進めるにあたり、主題歌など、音楽活動が先ずに必要です。
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牧師と共に、国・企業・人により頼んで、行き場のない不良少年の世話をする働きをしている時は、隣人に多大な迷惑をおかけして、こちらの夢も断たれていきました。
ところが、世界の光となられた牧師・クリスチャンと同じく、イエス様により頼む信仰の働きを始めると、隠されていた夢が次々と現わされていきました。
まさに「主の山に備えあり」のごとしです。
これから、同じ信仰者たちと交流があれば、世界の光となられた信仰者の証とともに、これから、世界の光となる証をしていきたいと思います。