昨日の熊本大雨による被害は、2年前の西日本豪雨の悪夢を思い起こさせました。
雨の予報で気をつける事が、大きな災害になることは、想定外の出来事のように思えたのですが、これからは雨の予報でも備えが必要になった新しい時代になったとさらに痛感しています。
近年はスーパー台風、豪雨、震災の脅威に備えていましたが、今年からは新型コロナウイルスと共存しなければならないので、これからは、4大災害に備える時代になってしまいました。
さらに、ウイルスによって、世界の経済は大きなダメージを受け、世界大恐慌や戦争にも備える必要があると言われています。
聖書に書かれてある患難時代が来るように、今の平和と思われる時代のうちに、クリスチャンたちは、神さまから与えられたタラントを生かさないと、大きな国難の時は、自分自身と家族を守るだけで精一杯になるかも知れません。
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聖書の話では、大きな国難が来る前に、クリスチャンが国(国とは人)を救う働きを成し遂げます。
ヨセフもそうですし、ギデオンもエステルもそうです。
エステルは父母をなくした孤児でした。バビロン王の捕虜だったおじのモルデカイが引き取って、自分の娘としました。
その後、ユダヤ人絶滅計画を知ったモルデカイは、王宮で暮らしているエステルに「あなたはすべてのユダヤ人から離れて、王宮にいるから助かるだろうと考えてはならない。
あなたがもし、このような時に沈黙しているならば、他のところから助けと救いが、ユダヤ人のために起こるでしょう。
しかし、あなたとあなたの父の家は滅びるでしょう。
あなたが、この国に迎えられたのは、このような時のためではなかったかと、誰が知りましょう。」
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今の日本はウイルスに苦しみ、災害に苦しみ、さらに関西大震災や南海トラフ巨大地震などの巨大地震がいつ起きても不思議ではないという、大きな国難が起きる前です。
クリスチャンは「主人からしもべに、おのおの、その能力に応じて、一人には5タラント、一人には2タラント、一人には1タラントを渡された」マタイ25章と言われています。
「1タラント」は6000デナリ。1デナリは労働者の一日分の給料に相当するので、日本円に換算すれば「1万円」と言われています。
なので、1タラントは6000万円。2タラントは1億2000万円。5タラントは3億円になります。
その主人(神さま)から与えられているタラントで商売をしなさいと勧められています。
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エステルやギデオンは、小さき者で弱い者と思って生きていました。
しかし、ある日突然に、国(人々)の危機的状況を救う働きを伝えられるのです。
エステルやギデオンのようではなくても、国を救う働きに参加することが出来ます。
ギデオン軍やヨシュア軍の一員になることです。
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ドラマ「CHANGE」の主人公は、小学校の先生から、衆議院議員の父親と後継者の兄が事故死したので、そのあとを継ぐ者に任命されました。
説得されて、衆議院選挙に出馬します。
そこに後援会長の親戚の娘さんが、大学を出て就職できずにフラフラしていたので、選挙活動のウグイス嬢をやりなさいと言われ、引き受けます。
その後、主人公は当選し、東京の父親の家で暮らし始めます。
そこへ、ウグイス嬢の役目が終わった娘さんがついて来ました。
「お茶くみでも何でもいいから雇ってください」と熱心に頼みんで、お茶くみ雑用係の秘書として雇われました。
その後、主人公は総理大臣となります。
娘さんは総理大臣の秘書となったのです。
そして首席秘書官が辞めた時、一時的に首席秘書官に抜擢されます。
官僚たちは「サプライズ珍事だ」とめまいを起こしますが、娘さんは「私もついに政治の中枢に。私がんばりますから」と屈託のない顔で言います。
それから、辞めた首席秘書官が戻って来た時は、笑顔でお茶くみに戻ります。
娘さんはただ、総理に心酔して、側にいて、言われた仕事をこなすだけでした。
信頼されて、国の中枢を担う働きに役立ちました。
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その娘さんは、べタニアのマリアを思い起こさせました。
マリアはイエス様が来られると、ずっと側にいて、話に聞き入っていました。
イエス様はそれが最も大切だと言われました。
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イエス様の側から離れず、イエス様から言われたことを忠実に行なう。
そのようなクリスチャンが国の危機的状況を助ける働きの中枢を担う仕事を任せられるのです。
お茶くみのような仕事でも、とても大切な仕事なのです。
福音を伝える音楽制作や映画制作の仕事でも、お茶くみのような仕事も貴重です。
福音を伝える歌や映画が、祝福されれば、共に喜び合えます。
個人的には、今は大きな国難が来る前の時代だと思いますが、そんなに危機感がないクリスチャンたちが多いです。
一緒に祈りあう信仰の友と出会い、祈りあい、お互いのタラントを生かしあうことが出来れば幸いです。