2020なでしこリーグ第9節 浦和レッズレディース VS 伊賀フットボールクラブくノ一三重 | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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今節もYouTube観戦。

 

1-0の勝利。

 

拮抗した試合展開だったが、最後に勝つのはうちのチーム。

紙一重とも言えるが、何試合戦っても90分が終わったときにはレッズレディースの方が上回っているであろう。

そんな強さを今のチームには感じられる。

 

菅澤の欠場は残念且つやや心配だが、準備期間が十分にあったからか高橋がワントップの役割をしっかりと果してくれた。

これまで試合途中で菅澤に代えて高橋を投入した際は、サイドに流れたり裏へ飛び出したりする動きが得意な高橋に対して戦術転換がうまくいかずに攻めが雑になり間延びするケースが多かったが、この試合の高橋は動き過ぎることなく中央でボールを受け、時には潰れ役にもなりながら中盤の選手を前向きにプレーさせる仕事をし、前半の試合をしっかりと作った。

 

試合前半は伊賀のハイプレスとシンプル且つ早い仕掛けにややお付き合いする形で、トランジションの速い展開となり、ボールを保持してテンポよく動かしながら相手を揺さぶる戦い方はできなかったが、その中でも球際の戦い、仕掛けの意識、流動的な動きでアタッキングゾーンへと飛び出していく動きなど見ごたえのあるプレーが随所に見られ、何度かの決定機も作り出すことができた。

 

逆に何度かのピンチもあったが、守備陣がしぶとく対応し、特に池田のセービングはあえてスーパーセーブではなく落ち着いたセービングというと表現を使うことで最大級の評価をしたい。

 

 

後半に入ると安藤を投入してツートップにし、その安藤が期待に応えて試合を決めたわけだが、ポイントはそこではなく、4-4-2にしたことでシステムが相手とがっちり噛み合い、前半のトランジションが速くリスクのある展開から試合を落ち着けられたことだと考える。

それはチャンスの数ではなくピンチの数から一目瞭然だ。

 

もちろん試合を決めた安藤のゴールは素晴らしく、ボールを引き出す準備からのスムーズな一連の動作、そして角度のないところから逆サイドの隅にグラウンダーで鋭く突き刺すシュート技術は多くの若い選手たちのその目に焼き付けてほしい。

 

 

さて、舞台は整った。

次節、ホーム駒場でリーグ優勝を決める試合だ。

相手は最下位の愛媛であるし、若干お祭りムードになるのも分らんではないが、まだ何も手に入れてはいない。

敵も目の前での優勝なんて見たいはずはなく、がむしゃらに食らいついてくるだろうし、どんな戦い方をしてくるか分からない。

 

まずはコンディションを整え良い準備をし、決勝戦のような良い緊張感を持って最高のパフォーマンスで魅了してほしい。

そして全力で戦い抜いたその先に、歓喜の瞬間を迎えようではないか。

 

 

以上。