プレビュー 2014レギュラーシリーズ第9節 vs ベガルタ仙台レディース | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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Wカップが開幕するが、まだ寝れん。


なぜならばレッズレディースの試合が14日、今シーズン初の土曜日開催だから。


今夜、ベガルタ仙台戦のプレビューを書かないと、明日の夜はWカップによる睡眠不足で寝落ちし、試合当日の朝の更新になりかねないから。


と思いつつ、書き始めている。



■前回の対戦
2013年10月26日(土)13:04キックオフ・浦和駒場スタジアム


浦和レッズレディース 2-4(前半0-2) ベガルタ仙台レディース


得点:
30分 オウンゴール(仙台L)、32分 山本りさ(仙台L)、65分 田原のぞみ(仙台L)、
68分 長船加奈(仙台L)、73分 高畑志帆、77分 吉良知夏



ホームゲームでのまさかの4失点。


吉田監督就任後、長いボールを入れて押し上げる現実的な戦い方を選択していたレッズレディースが、次のステップへとつなぐ意識を高く持って臨んだ試合。
しかし個々の能力、経験不足を露呈する結果となり、警戒したかった上辻選手のキックや2列目、3列目から縦に長い距離を走るというベガルタ得意の形にやられて4失点。

終盤に2点返し、さらに点を取りに行く気持ちを見せたが力負け。


チャレンジしたことで新たな課題が出たというポジティブな捉え方も出来る試合だったが、ホームのサポーターをがっかりさせたことは間違いない。




■ベガルタ仙台レディース
4勝1分3敗の5位。


鮫島選手、下小鶴選手、伊藤選手などプレーでも精神面でもチームを引っ張ってきた選手が退団したものの、実績のある選手や有望な新人をしっかりと補強して、充実した戦力で優勝候補にも名前が挙がるほど。


シーズン序盤は評判通りの堅守速攻で2連勝スタート。
しかし、その後6試合はやや実力の劣るエルフェン埼玉や吉備国大には勝利したものの、残りの4試合は僅差で勝点を落としている。


前節も勝点で並ぶ新潟に1-2で敗れており、今節首位のレッズレディースに敗れると、レギュラーシリーズの優勝争いから脱落し、さらには下位リーグも視界に入ってきてしまう。





■見所

堅守速攻という印象のある仙台。

単に縦に速いだけでなく、相手を釣り出してから裏を取る動きが巧みだ。


公式データ上で面白いのは、開幕から前節の第8節まで、レッズレディースが94本のシュートで19得点を奪っているのに対し、仙台は101本のシュートで9得点であること。


単純に見ると"決定力"ということになるのだろうが、仙台のスタイルからすると、いかに効率的にシュートまで持ち込めているか、少ない手数でやりきって終われているかという見方も出来る。


前回の対戦ではオウンゴールを除くと5本のシュートで3失点しており、そのうち2得点は縦に速い攻めから完全に崩されてしまった。

どんな強引な形であれシュートまで持ち込ませたくないのは間違いない。


パスの出し手をしっかりと抑えるのか、裏へ走る選手を捕まえるのか、ラインをしっかりとコントロールしてオフサイドをとるのか、被シュート数は守備面での大きな注目ポイントだ。


前回の対戦で完璧に崩されたディフェンスラインが、あれからどれだけ成長し、成熟したのかを測る絶好の機会だと捉えたい。



それから中盤の厄介な2人、川村選手と上辻選手。

技術も運動量も思い切りもあり、何よりも直接得点に絡む選手たちだ。


特に前節、昨シーズン苦しめられたジェフにようやく勝ったとはいえ、昨シーズン苦しんだその中心にいたのはジェフに在籍していた川村選手にほかならない。

川村選手を抑えてこそ昨シーズンのジェフへのリベンジは完結するような気持ちでいる。



一方で、先に守備のことを話したが、最も重要なのはどう守るかではなく攻めることにより相手を押し込むこと、相手より多く得点することだと考えている。


中断明けのここ2試合はジリジリする展開の中で後半にようやく得点を挙げており、よく研究されて思い通りの攻撃的なサッカーが出せているとは言い難い。


サイドからの崩しきる形も、中盤で連動して奪いきってからのショートカウンターも、シーズン序盤のようにきれいにはまるシーンは相手が元気な試合前半にはほとんど見られない。


吉田監督からもここ最近は「運良く」や「どっちに転んでもおかしくない」など満足していない様子も伺え、それは開幕から4試合で14得点を目の当たりにした我々も同じ思いである。


基本的には今シーズン始動から取り組んできた形を、相手の守備を上回る速さと正確さでやりきるしかない。


仙台戦は綺麗なゴールが生まれる印象が強い。

久しぶりにスカッとする崩しからのゴールが見られるか、これぞレッズレディースの形と言える得点を奪えるか、ホームのサポーターを大いに沸かせて欲しい。



この試合も暑い中での試合となることはほぼ間違いない。

最後は体力勝負となるだろうし、それは集中力という面でも大いに影響があるだろう。


全員で走って、最後まで声をかけ合って勝利を手にしたい。



■キープレーヤー

キープレーヤーは加藤千佳


三知や吉良を差し置いて、このチームの一番の得点源だと思っているし、実際に4得点を挙げているのは素晴らしい結果である。

一方で、ほとんどの得点パターンが右サイドから崩したところを中央に入って仕留める形だが、ここ最近ハナへのマークが厳しくなると一緒に萎んでしまう印象がある。


攻撃で相手を圧倒したいこの試合、右サイドがしっかりとケアされても左サイドからしっかりとフィニッシュまで持っていく力強さが欲しい。


得点女王争いに最後まで絡んで欲しい選手なので、ホーム駒場でその力があることを証明してもらいたい。



■試合に向けて

この試合で各チームとの対戦は一巡。

レギュラーシリーズの半分を終えることになる。


また、この試合を終えると駒場からは1ヶ月離れることになる。

(熊谷やNACK5での試合もあるので遠征に出るという気持ちとは少し違うが)


暑い中だが、それを凌駕する熱い気持ちで闘いたい。


以上。