梅雨入りか。
明日の試合時間帯は微妙な予報だけど、雨風があると体感温度がぐっと下がるのでご注意を。
いずれにしてもスタジアムへ足を運びたい気持ちには一点の曇りもない。
さて、前節のプレビューではキープレーヤーで挙げた選手が出場しないという失態。
半分妄想気味であることを露呈したわけだが、最近は直前のチーム情報をあまり入手できないまま書いているということをお断りしつつ、懲りずに続けたいと思う。
■前回の対戦
2013年9月8日(日) 17:04キックオフ・浦和駒場スタジアム
浦和レッズレディース 0-2(前半0-0) ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
得点者:62分 深澤里沙(ジェフL)、65分 菅澤優衣香(ジェフL)
観衆:991人
そう、あの試合以来の対戦になるのか。
2013年シーズン、カップ戦を終え残留へ向けたリーグ後半戦の初戦。
神戸コーチが監督代行として指揮を取った最後の試合であり、吉田監督が就任する直前の試合だ。
雨の降る中での絶望的な内容と結果。
攻めの形がまったく作れず、戦術的な修正もできないまま、一人ひとりのファイトする気持ちは見られたが、結局は後半耐え切れずに連続失点の惨敗。
明日の試合へ向けて細かくほじくり返すつもりはないが、私の中では忘れらない試合、絶対に忘れてはならない試合だと思っている。
■ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
4勝1分2敗の4位
3位新潟、5位仙台と勝点で並んでいる。
(*今節は先に新潟と仙台の直接対決で新潟が勝利している。)
今シーズン監督が代わり多くの中心選手も退団するなかでしっかりと勝ち点を重ねてきている。
高くて強い選手、飛び出しが巧い選手、サイドで仕掛ける選手、長い距離を駆け上がる選手など、特に攻撃面では個性的な選手がバランスよく揃っており、そんな中で昨シーズンまでのハードワークするスタイルを継続し、菅澤選手を中心に決めるところをしっかりと決めて勝ちきっている。
一方で、守備の成熟度はまだ低く、前へ前へ出る裏をつかれたり、セットプレーから失点するケースも多く、無失点ゲームがまだない。
7試合で13得点9失点の結果が示す通り、勝負強く打ち勝ってここまできている。
一つでも上の順位を目指すに当たり、首位のレッズレディースに勝つのと負けるのでは雲泥の差。
昨シーズンの直接対決での良いイメージを持ちつつ、恐れずにガンガン向かってくるだろう。
■見所
まずは中盤の主導権争いに注目だ。
今シーズンになってからも試合開始直後は長いボールを蹴って相手を押し下げることから始めることが多いレッズレディース。
ハードワークするジェフに対してセカンドボールをどれだけ拾えるかで序盤の流れが決まるだろう。
また昨シーズン、ジェフに対しては自分たちがボールを保持している時の方がリスクが高いのではないかと思うことがあった。
前節のベレーザ戦ではボール回しの判断が遅くなるシーンも見られたが、そこをしっかり修正して臨まないと一気に奪われてゴール前までボールを運ばれるだろう。
シンプルにハナと千佳のところにあずけて仕掛けたい。
一方で、今シーズンのレッズレディースはジェフに負けず劣らずのプレスと速い攻守の切り替えが出来るようになった。
ジェフのお株を奪うような中盤で奪いきってからの電光石火の突破をみせて欲しい。
守備では菅澤選手にゴール前で仕事をさせないようにしなければならない。
今シーズンのジェフは深澤選手が中盤のサイドに出ることが多いようだが、理想的にはサイドの攻撃で主導権を握り、菅澤選手を孤立させた上でチャレンジ&カバーをしっかりとしていきたい。
菅澤選手はどんな体制からでも、どんな位置からでも強引にシュートを放ってくるので、GKもしっかりと準備する必要がある。
また、2列目から長い距離を走ってくる選手をボランチと両SBがしっかりと捕まえられるかも鍵となるだろう。
湯郷戦では出来なかった、我慢するところはしっかりと我慢することができるかも重要なポイントだ。
局面局面では激しい攻防がみられるだろう。
特に終盤は攻守において両サイドでのスリリングな1対1が繰り広げられるかもしれない。
個々の争いの僅かな差が勝負を分けるだろう。
気持ちを前面に出して強気で闘ってほしい。
■キープレーヤー
キープレーヤーは高畑志帆
優勝した代表のアジア杯でも個人としてはやや悔しい思いが残ったであろう高畑。
前節のベレーザ戦ではしっかりと存在感を示し、リーグ中断明けを無失点勝利でスタートさせた。
今節のジェフは多彩な攻撃を持っており、一つのパターンをしっかりと抑えれば良いわけではない。
局面局面で臨機応変に組織として、そして個人として対応しなければならないシーンが多くなるるだろう。
また、雨の試合となるかはわからないが、ピッチの状態によっては前へ前へくるジェフの圧力に対し、ボール処理には一層の気遣いが必要だ。
難しい試合になるだろうが、だからこそディフェンスリーダーとしての真価が問われることになる。
そして、攻撃面では昨シーズン後半から得点源となっているセットプレー。
今シーズンは第2節の伊賀戦で決めているが、そろそろホームゲームでもと期待するところだ。
梅雨空を吹き飛ばすような力強いガッツポーズをホームのサポーターへ見せて欲しいものだ。
■試合に向けて
昨シーズン4度対戦して1分3敗と悔しい思いをさせられたジェフ。
負けるわけにはいかない。
勝ちたい。
最後まで走って、走って勝利を手繰り寄せたい。
以上。