プレビュー 2014レギュラーシリーズ第6節 vs 岡山湯郷Belle | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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浦和レッズレディースのブログ、観戦記。
女子サッカー、なでしこの話題。

ゴールデンウィークに入って、違う意味で忙しい。


こんな時間にプレビューを書いても読んでいただけないかもしれないが、なんとか書き上げたので掲載しておく。



■前回の対戦

2013年9月15日

プレナスなでしこリーグ2013 第11節 駒場スタジアム

3-2の勝利


吉田監督の初陣。
今でも思い出すと胸が熱くなる試合。


今改めて脳裏に浮かぶのは警戒していたセットプレー(CK)から先制されるも、下を向かずにすぐにセンターサークルにボールをセットする吉良の姿。


戦い方としてはとにかくラインコントロールを徹底すること、三知と吉良のツートップに個人でのフォワチェックをさせない指示も印象的だった。


そして岸川、吉良、千佳とゴールを叩き込み、最後は5バックにシステムを変え、相手陣内深くで時間稼ぎのボールキープまで行い必死に勝利を掴み取った。


この試合に現地で立ち会えて本当に良かった。

■プレビュー

前節、苦しい試合をモノにして5連勝を達成。

この6節を終えるとリーグは中断に入る。

また代表に5名選出やGWのホームゲームということで注目度も期待も高まる中で、サポーターも選手も誰もが"6連勝を"と思わずにはいられない。


湯郷との試合を考えるとき、まずは"宮間選手をどう封じるか"ということを論じないわけにはいかない。

というよりも基本的に宮間選手を封じることはできないと考えている。

なぜならば、マークが厳しいと自由にプレーできる位置まで下がってくるからだ。

そいういう意味では宮間選手がどれだけ低いポジションでプレーしているかが注目ポイントだ。

きっちりとブロックを作った中で連動して追い出し、パスの距離を長くした上で裏への動き出しが鋭い相手ツートップをしっかりと捕まえておきたい。


GKのさっこも含めてディフェンスは忙しくなるだろうが、慌てさせられているのか単にプレー機会が多くなっているのかはしっかりと切り分けて見ていきたい。



攻撃面ではやはりサイドをうまく使えるかがポイントとなる。

前節ベレーザを完封した湯郷だが、大きな要因はべレーザの攻撃が中央に偏ったこと、しかも足元への短いパスが多かったことだと言える。


しっかりとサイドから攻めれば必ず崩すことができる。

千佳とハナの両SHが駒場をわかせてくれることを期待したい。

後はなでしこジャパンのツートップがそれに見合った仕事をしてくれるだろう。



相手が首位レッズレディースを研究し、対策してくることは重々承知。

湯郷にはそれを体現できる経験のある選手が多い。

それを乗り越えられる強さをホームのサポーターにみせてほしい。



■岡山湯郷Belle

2勝1分1敗の4位。


第2節のジェフ戦での敗戦以外は僅差の試合が続いている。

多くの選手が退団した中で臨む新シーズンだが、強いのか弱いのかまだ分からないというのが正直な印象だ。


ただ、ひとつ言えることは昨シーズンからやり方は変わっていないということ。

宮間選手の鋭いパスにツートップの運動量と質は健在。

特に裏をとる動きでしっかりと得点をとれている。


そしてここ数シーズンで躍進してきた湯郷としては、INAC神戸が低迷する中でリーグ制覇への思いは強いものがあるだろう。

首位のレッズレディースを叩いてその差を縮めたいに違いない。



■キープレーヤー

キープレーヤーは乗松瑠華


4試合連続無失点を続ける守備陣。

声でも対人プレーでも存在感を示す高畑に対して、目立たないが抜群の安定感で支える乗松。

なでしこジャパン選出も納得だ。


一方で湯郷は宮間選手のキラーパスに有町、松岡の両選手がピンポイントで合わせてくる鋭い攻撃をもっている。

これまでの試合に比べ高畑とのチャレンジ&カバーの役割分担もその場の判断で対応するケースが多くなるだろう。

また、ディフェンスラインの裏へのボールも多くなり、球際でのしぶとさも試されることになる。


これまでクレバーにこなしてきた感のある乗松がどれだけ泥臭く戦えるか、あまりバタバタする守備は見たくない一方で個人としてどれだけのポテンシャルがあるのかギリギリのプレーを見たいという気持ちもある。


真価が問われる試合になるだろう。


チームとしては良いことではないかもしれないが、守備でスタジアムを沸かせてくれることを期待する。


そして無失点試合を伸ばしてもらいたい。



■試合に向けて

繰り返しになるが5連勝中、リーグ中断前、なでしこジャパンへ5人選出、GWのホームゲーム。

きっと多くの観客が足を運んでくれるはず。

舞台は整った。


しかし、我々はこの試合もチャレンジャーだ。


昨シーズンのあの湯郷戦の時の様にひたむきに、そして勝利に飢えて一戦必勝の思いで臨みたい。



以上。