こんにちはトルベール音楽院の古賀(和)です
今日はあの忌まわしい阪神淡路大震災から25年…
5:46、いつも目が覚めて黙とうします。
それから西宮市奥畑にある震災慰霊碑に友人と手を合わせに行きます。
そこにはあの時不本意に命を亡くされた方々のお名前がたくさん刻まれています。
そして、私の親友だった夫妻の名前も…
西宮市奥畑にある震災慰霊碑(これは違う季節に撮影したものです)
毎年1月17日には市の職員の方々が白いカーネーションを用意して記念碑の前に待機してくださっています。
私は共通の友人と彼女が大好きだったフリージアの花束をいつも持って行きます
息子を通してのママ友でもあり、一緒にボランティア活動をしていた彼女でした。
あの大震災で2人の息子さんを残してご夫婦で亡くなってしまいました。
どこにその悲しみをぶつけていいやらわからない何年かを過ごし、息子さんともその後会って話すこともできないでいました。
一昨年新聞社の方々のご協力でその息子さんの消息が分かり、直接会うことが出来た時、ようやく私の中で大震災からの闇が消え去られた気がしました。
私が震災後の辛い時期を過ごしていた時出会った「心の傷を癒すということ」という著書があります。
今回その著書の作者でいらっしゃる故安克昌先生(当時神戸大学附属病院精神科の医師)をモデルにした著書と同じタイトルのドラマがNHKで明日から4週連続で放映されることになりました。
これはぜひ皆さんに見ていただきたいドラマです。
先生によって救われた人々は私のほかにもたくさんいらっしゃると思います。
39歳という若さで肝細胞癌で亡くなられるぎりぎりまで、一生懸命医療に携わってこられた先生のドラマです。
音楽が大好きで本の虫だった先生がどのように描かれるのか、先生のプライベートをほとんど知らなかった私も楽しみです。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)や多重人格などを一生懸命研究されていた先生でした。
先生からお師匠さんであった中井久夫先生のお話もよくお聞きしました。
先生方の素晴らしい研究内容を読ませて頂いたり、お話を聞かせていただき、当時暗い闇に包まれてそこから中々出れないでいた私の心を救ってもらいました。
東日本大震災や中越地震、台風など災害は後を絶ちませんがそうした中で心を患っている人々にこの「心の傷を癒すということ」のご本はお勧めです。
震災から25年…
長かったようであっという間だったようで…
街や建物、道路などの復興は速かったですが、人々の心の中の復興には膨大な時間が必要でした。
風化させることなく、体験した者にしかわからない感情や気持ちを次の人々に語り継いでいかなければ…と強く思いました。