敢えてエキセントリックなタイトルにしてみました。
グッドウィルグループさんが、これまでの悪行を隠したいために社名変更を10/1にされたようです。
なんか、アニメのタイトルのような。それでなければ新興宗教のような名前ですね
ま、それはさておき。
この会社さんが起こした事件によってクローズアップされ、場合によっては人材派遣業の利益率も公表義務付けなんて話もでてきています。
これについては、一般的な利益率について「日本人材派遣協会さんが事例を公表」していますが、非常にザックリしたもので、ちょっと詳細が気になったので私なりに計算してみます
※私は総務などの経験がありませんので、誤解に基づくところがあるかもしれませんが。
★時給1500円のお仕事で、派遣会社の経費をシミュレーション★
時給1500円で1日8時間、1か月で20日勤務した場合(残業なし)の年間総支給額
年収:2,880,000円
この年収の場合に必要な社会保険の、企業側の支払い額
健康保険 3.8%
介護保険 1.0%
厚生年金 7.675%
雇用保険 0.9%
労災保険 1.95%(←事業所によってはもっと高めです)
合計:15.325%
企業側の経費①/年間:441,360円
(この時点でのピンハネ率:13.2885%)
って、これはどう考えても「ピンハネ」とは呼ばないですね
次に、有給休暇費用の積立金額
通常は年間10日をもらうことができますが、すべて使い切ることって少ないので、ちょうど半分の5日で計算してみます。つまり時給1500円×8時間×5日です
企業側の経費②/年間:60,000円
企業側の経費合計/年間:501,360円
(この時点でのピンハネ率:14.8272%)
まぁ、これも「ピンハネ」とは言えない経費ですね
で、次は営業社員さんの費用
これ、難しいですね。厳密には営業さんが使っている机分の家賃とか光熱費も考えないといけないのですが。とりあえず少なめに年収400万円の営業さんを想定してみます。
この営業さんが・・・・・とりあえず50人の派遣社員さんを担当しているとして
(この人数が適正かどうかはわかりません。とりあえず一か月に1回挨拶に行ける=1日2.5人という計算にしてみます)
営業さんの年収400万で、上記の①②は同様にかかるので、13.8272%をかけて、50人で割ると
企業側の経費③/年間:11,862円
企業側の経費合計/年間:513,222円
(この時点でのピンハネ率:15.1249%)
この辺からは「広い意味でのピンハネ」に該当する部分ですね
ちょっと少なく見積もりすぎで
つづいて、ちょっと反則かもしれませんが給与計算や振込などをしてくれる総務&経理の方の費用を
営業さんと同様の計算をしますが、1人あたりでみている人数はもっと多いと思うので
年収300万円の方が500人の派遣社員さんを担当しているとすると、
企業側の経費④/年間:890円
企業側の経費合計/年間:514,111円
(この時点でのピンハネ率:15.1472%)
これは、実際にはもっとかかっていると思います。多分。
で、金額は小さいですが、絶対にかかる費用として、給与明細の郵送費用(49円/月)と給与振込手数料(210円/月)を出すと
企業側の経費⑤/年間:3,108円
企業側の経費合計/年間:517,219円
(この時点でのピンハネ率:15.2248%)
う~ん、派遣社員さん1人あたりで計算できそうな費用はこんなとこかな。
他にかかりそうな費用は・・・・
営業さんと総務の方以外の人の人件費(特にコーディネーターさん)
募集広告費用(これ、結構かかりますよ。内緒ですけど)
会社の家賃
電話機、パソコンなどを含むインフラ系
募集センターの費用(専用にもっているなら)
ちょっと人件費を低く見積もりすぎたかな
あと、家賃って安く見積もっても1万円/㎡、登録に行った時に「感じがいいな」と思えるようなビルなら倍はするので、ちょっと大きい会社なら余裕で500万円/月OVERです。バカになりませんね。
これらの経費と純利益を乗っけて30%というのが妥当値とのことらしいです。
これをボリすぎだと思うか、妥当と思うかは人それぞれだと思います。
私の計算も、③と④あたり、かなり適当な計算ですし。
でも、30%もピンハネしている!と考えるのは明らかに間違えです。
少なくとも①と②と⑤の14%については、すべて自分に戻ってくるものですからね。
※但し短期のお仕事や、長期なのに社保に入っていないというロクでもないケースは除きます
むしろ問題は、「何故その仕事が、派遣という雇用形態なのか」ということではないかと感じます。
それは、また別の話なので、今日はこのへんで。
★今日、思ったこと
ちなみにですが、ポテトチップスのスーパーでの粗利は約30%
調味料は15%、野菜は50%が相場です。
「人の労働から利益を取るのか?」と言われれば、ちょっと心苦しいところがあるのは事実ですが