この細かさが自分に向いている時は、「私って、慎重だなぁ」と自画自賛しちゃうんですが、
それが他者に向いた時は、「私って、ちっちゃいなぁ」と嫌になる。そんな話です。
アルバイトさんや派遣社員さんの募集広告を書く時に、"特に時給が高い場合"や"残業が多いお仕事の場合"は、時給欄に月収例を書くことがあります。時給って確かにお仕事を選ぶうえで大事な要素ですが、それだけではちょっと収入がピンとこなかったり、残業が多い場合はそれだけで総収入に大きく影響を与えるので「働く人にとって実感値」として月収例を書くのは大事だと思ってます
(確かに、ちょっと高めに見積もることで、目を惹こうとする気持ちもあるにはあるんですが・・・)
さて、その「月収例」ですが、こんな表記のお仕事を見つけました
時給1,500円
≪月収例≫
262,500円=時給1500円×7.5時間×20日+残業20時間(37,500円)
うん、時給1500円は高いとはいえませんが、決して安い金額ではありませんし、残業が20時間あるということであれば、単に時給表記をするよりも月収表記の方が、結果として正しい収入を見ることができます。
ですので、この表記をする気持ちはわかるんですが・・・・・
あれ
これ、ちょっと変ですね
この表記ですと、7.5時間勤務のお仕事をしている人が残業した場合、7.5時間を過ぎたらすぐに125%の割増賃金が適用されていることになってしまします。法律で定められているのは、[8時間を超えた段階で初めて上記の割増が適用される]であるにも関わらずです。
上記のような7.5時間勤務の会社さんの場合でも、普通は8時間に達するまでの最初の30分は割増にならずに、30分を超えた時点ではじめて適用されるということが多いと思います。でないと、例えば4時間勤務くらいのパートのお仕事で、1時間残業したらその時点で割り増しの賃金になってしまうということに・・・・
ずいぶん、気前のいい会社さんですね・・・と思うこともできます
でも、本当かな
これ、残業代の計算を間違ってないかな
ちょっと疑問に感じたので、他にも「月収例が記載されていて」「通常勤務時間8時間に満たない」お仕事を探してみました。そうしたら同様の計算をしているものが多数ありました。中には通常勤務時間が5.5時間なのに、そこにプラスされている残業代すべてが通常時給に1.25をかけて計算されているものも・・・
この「通常勤務時間以上の残業全てに1.25をかける」という計算方法のあまりの数の多さに・・・・
こんなに気前のいい会社が多いはずはない
中には、実際にすぐに割増賃金になる会社も存在するでしょうけど、こんなに多いはずがない
月収例を表記する時の残業代計算方法が間違っている例。
意外と多いかもしれませんね。
私自身も気をつけなくっちゃ
★今日、思ったこと
この私の推測。もちろん私の方が間違っている(勘違いしている)可能性もあります。
だからいつもなら書く、○○という伏せ字つきでも、社名は書きません。
こんな、よその会社の募集広告のちっちゃいことをあげつらっている私
自分自身への戒めの部分はともかくとして。
ちっちゃいなぁ、私って・・・
==============
ちなみに、上に例としてあげた月収例。仮に「毎日1時間ずつ残業をし」「8時間を超えた部分のみを割増賃金」とした場合にはこうなります。
時給1,500円
≪月収例≫
258,750円=時給1500円×7.5時間×20日+残業20時間(18,750円)
その差額は3,750円です。
これを多いと思うか、少ないと思うか。人によるとは思いますが、間違っている(かもしれない)情報を提供することには、問題がありますね。