読書日記2024-209

無人島のふたり

120日以上生きなくっちゃ日記

山本文緒(著)

[新潮社2022年10月発行]


無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記 [ 山本 文緒 ]

 

あらすじ

お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。 急逝した作家の闘病記。
これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。 思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。 58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。



感想

余命宣告を受けて約半年、2021年10月13日永眠された山本文緒さん。

その1年後に刊行された闘病手記。


私は昨年初めて著者の本『自転しながら公転する』を読んだだけで、著者にはあまり馴染みがないけど、この本は前々からぜひ読んでみたいと思ってました!


私自身も癌サバイバーなので、闘病記にはかなり興味があるし、闘病に関しての本は過去にもかなりの数を読んでます。

少し前に加納朋子さんの闘病記を読んで、やはり作家さんは自分の記録も上手く書かれていると感心しました。

幸い加納さんは克服されて良かったけど、山本文緒さんは最初から余命宣告での緩和療法での闘病記…


最期まで手放さなかったのが"書きたい"という欲求でしょうか?

また本も読み、書くことを最後まで貫き通した姿勢に感服しました!


『うまく死ねますように』の言葉に胸がいっぱいになった…


本当にお疲れ様でした。御冥福を御祈り致します。

遅ればせながら、山本文緒さんの過去の本をぼちぼちと読ませていただきたいです!


ありがとうございましたm(_ _)m