読書日記2024-134
付き添うひと
岩井圭也(著)
[ポプラ社2022年9月発行]
![付き添うひと (一般書 402) [ 岩井 圭也 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/4852/9784591174852_1_2.jpg)
あらすじ
僕は、あの頃の僕を救えているだろうか。
過去の経験を通して、付添人(少年犯罪において弁護人の役割を担う人)の仕事に就いたオボロ。 彼に舞い込む依頼の先では、簡単には心を開かない、声を上げる方法すら分からない子どもたちが、心の叫びを胸に押し込め生き延びていた。 オボロは、彼らの心に向き合い寄り添う中で、彼らとともに人生を模索していく――。
感想
『最後の鑑定人』が良かったので、岩井圭也さんの違う本をと図書館の棚で出会った本。
タイトルにビビッときた!はい、正解
空気感は『最後の鑑定人』と似ていたかな?!
過去を持つ弁護士の朧(オボロ)が、付添人として様々な理由でトラブルを抱えている少年少女を救おうとする。その過去は中山作品の御子柴氏と似ているんだけど、その後が全く違いますね
少年少女の犯罪や問題には必ずや親が絡んでくる!
性的虐待やネグレスト、過干渉などから引き起こされる家出や犯罪。
全部大人の責任と言ってもいい!
オボロ氏のような付添人に出会えれば言うことないけど、現実には…
また過去に囚われているオボロ氏にも幸あれ!と願わずにはいられないな…。
《家族だから愛さないといけないなんて決まり、ないですよね》
非情な言葉と捉えるか?その通りと捉えるか?
それぞれに歩んできた人生によって違うと思うけど、私は"その通り!"と思います
地震の被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。
南海トラフの危険と昨日からの報道で、心ザワザワ…
この時期、行楽の予定も皆さんあるだろうに…
何事も起きませんようにとただ祈るばかりです
ありがとうございましたm(_ _)m