読書日記2024-114

少女が最後に見た蛍

天祢涼(著)

[文藝春秋2023年11月発行]

 

少女が最後に見た蛍 [ 天祢 涼 ]

 

  あらすじ

神奈川県警生活安全課の仲田蛍(なかたほたる)は、中学時代の同級生・来栖楓(くるす・かえで)と思いがけず再会する。 来栖は当時、桐山蛍子(きりやま・けいこ)という同級生をいじめており、仲田は蛍子を楓から守ろうと手を尽くしていた。 しかし、いじめを終わらせることはできず、かえって桐山を傷つけてしまい、最後は自殺してしまったのだった。 事の次第を聞いた捜査一課の真壁は、自死の背後に仲田も知らない真相があるのではと感じて調べ始めると、意外な事実が浮かび上がり――(表題作)。


  感想

仲田蛍シリーズ第4弾。

『希望が死んだ夜に』『陽だまりに至る病』を読んで、抜けている2弾目『あの子の殺人計画』を先に読もうと思っていたら、予約していたこちらが手元に…


既に読んだ2冊から仲田蛍の影には気付いていたので、その秘密を早く知りたくて読み出した。


5話の連作短編集からなり、最後に表題作で蛍の過去が…


"いじめ" …今までも数々の小説を読んできたが、本書でも本当に腹立たしくて情けない。

自分を護るために大なり小なりしてしまうことはあるかもしれないが、それを反省できるかどうか…


「いじめは愉しい!」だとムキーハッハッ

噴火しそうになったわよ!


蛍は中学時代の友人を死に追い込んだのではないかという責任という重い荷物を背負ってきた…

いじるといじめるの違い、ほんの軽い気持ち…それがどんなに傷つく誰もが"想像"して欲しい!


シリーズはまだ続くのかなぁ?

ありがとうございましたm(_ _)m