読書日記2024-107
赤と青とエスキース
青山美智子(著)
[PHP研究所2021年11月発行]
![赤と青とエスキース [ 青山 美智子 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0641/9784569850641_1_3.jpg)
あらすじ
メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」。 日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。 二度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。
●プロローグ
●一章 金魚とカワセミ
●二章 東京タワーとアーツ・センター
●三章 トマトジュースとバタフライピー
●四章 赤鬼と青鬼
●エピローグ
水彩画の大家となったジャック・ジャクソンの元に、20代の頃に描き、手放したある絵画が戻ってきて……。
感想
読まれた方がほぼ絶賛されていた本。
"絵画"がテーマになっていると聞いたので、読まなくてもいいかなぁと思っていたけど、予約数が減ったので読んでみた。
一章を読み、もうひとつ乗れない…
二章を読み、あっ繋がった…
三章を読み、ふ〜ん、ここにも繋がりが…
四章を読み、何かパッとしないな…
から最後に、えっ?!えっ?!
エピローグ、全ての伏線が回収されました!ビックリクリ
正直、皆さんがそんなに褒められる本なのかと途中まで(ほぼ最後まで)思っていたんですよ。
いやぁ〜、お見事
で、『二度読み必至!』にまんまとハマった
10年ごとの話だったのね〜
読み返すと、また違う思いがフツフツと湧いてきますね!
最近泣けない私が、エピローグでは二人の生き様に温かい想いに込み上げるものがありました
ひとりの女性の人生で歳を重ねるということは…
何事にも自信のない20代から閉経を迎える50歳までの時間。
《時期がくればいろんなことが変わっていく。いつまでも同じ状況なんて何ひとつないのよ、あなたも私も世の中も》
オーナーの言葉に心奪われました。
先日読んだ『アトムの心臓』が原作の《ディアファミリー》
映画鑑賞してきました(^^)/
ありがとうございましたm(_ _)m