読書日記2024-102

同じ星の下に

八重野統摩(著)

[幻冬舎2023年10月発行]


同じ星の下に [ 八重野 統摩 ]


あらすじ 

この誘拐犯が、わたしの本当のお父さんだったらいいのに——。 同級生はみな幸せそうだ。なのになぜ、わたしだけが、これほど不幸な目に遭い続けるのだろう。
12月の北海道。中学2年の少女・沙耶(さや)は、自分を日常的に虐待をしてきた両親が、今夜、海で自分の殺害を計画していることを知っていた。 ところが下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。 監禁下の交流から、ふと彼女は、男が、じつは「本当の父親」ではないかと疑い始める。 一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐であると犯行声明を北海道警察に送りつけ、粛々と計画を進める。 男は一体、誰で、目的は何なのか?


感想

『ペンギンは空を見上げる』が良かったので、ブロ友さんお薦めの新刊を読んでみた。


誘拐犯が優しい?!

当然秘密があるんだと、いつそれが明らかになるのかワクワクしながら読み進めて…

もうー

エピローグまで引っ張られた爆笑


最後の30ページ弱で全てが明らかになり、予想してなかった展開

「あぁ〜そういうことか!」


どうしてこんなことしたのか…

最後に明かされた真実…

他にやり方はなかったのか?とは誰もが思うことだと。


親になる覚悟もなく、全く成長出来てない親に育てられた子供ほど悲惨なことはないプンプンハッハッ


《星はその下に生きる人々を分け隔てなく照らしているのだろうが…

たとえ同じ星の下に生まれようともこの世界は悲しいくらいに不平等だ》


タイトルに込められた意味は深かったです。


ありがとうございましたm(_ _)m