読書日記2024-84

歌われなかった海賊へ

逢坂冬馬(著)

[早川書房2023年10月発行]


歌われなかった海賊へ [ 逢坂 冬馬 ]

 

  あらすじ

1944年、ナチ体制下のドイツ。 父を処刑されて居場所をなくした少年ヴェルナーは、体制に抵抗しヒトラー・ユーゲントに戦いを挑むエーデルヴァイス海賊団の少年少女に出会う。 やがて市内に敷設された線路の先で「究極の悪」を目撃した、彼らのとった行動とは?──本屋大賞受賞第一作。



  感想

著者の前作、本屋大賞受賞作『同志少女よ、敵を撃て』は衝撃的だった。


本作もそれを上回る内容だけど、正直色んな意味で難しい…

前作同様、まず名前を覚えるのに四苦八苦アセアセ冒頭の登場人物の項を何回見直したか


「エーデルヴァイス海賊団」も参考文献をみてこれが史実によるフィクションである事を知って驚いた!


帯にあった

《隣の町にナチスの強制収容所があると知ったら、あなたはどうしますか?


はて?

末尾の数多の"参考文献'を見て、上辺だけの歴史しか知らない者には語る資格なしとしか思えなかったショボーン


現在も戦争は残っており、語られていない物語は数多く存在していると思えるけど、その多くは歌われずに消えていくんでしょうね…

「歌われなかった海賊へ 歌わなかった住民より」
という文章は胸に迫ってくるけど、やはり時代がそうであったからとしか言いようがないな…。

ありがとうございましたm(_ _)m