読書日記2022-196
同志少女よ、敵を撃て
逢坂冬馬(著)
[早川書房2021年11月発行]
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あらすじ
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。 急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。 自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。
母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?
感想
2022年本屋大賞受賞作
話題作として読みたいと思ったが…
480Pの大作…
これほどにリアルに激しい戦闘を表現されるのが辛くて苦しかった…
第二次世界大戦の独ソ戦を舞台に女性狙撃兵の視点で描かれた作品。
その一人の狙撃兵を通じて、戦争とはこういうことかと心にズシン
また第二次世界大戦時のソ連にとっては、ドイツがどのような存在であったか、多少なりとも知ることができたかな?
敵味方に関係なく、どこの国の兵士も、家族のため国のために命懸けで戦っていたはず…
だけどやはり戦争って必要なものなのか?
あまりにも簡単な"死"
戦争が終わった後の戦士の精神的ダメージの話はサラリと流してあるけど、現実にも大きな問題です!
戦争は誰も幸せにならない!
尊い命をただ傷つけるのみ!
そのことに一刻も早く気づいて欲しい!
この本を読んでいる時は、個人的に少し精神的ダメージがあったので、更に気持ちが落ちたな…
ありがとうございましたm(_ _)m