読書日記2024-65

さようなら、お母さん

北里紗月(著)

[講談社2017年4月発行]


さようなら、お母さん [ 北里 紗月 ]

 

あらすじ

島田荘司選 第9回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作!
その女は「毒」だ。 身体を蝕み、心を壊す。 美しい義姉の周りで続発する死と災厄。 兄を亡くした妹は、親友とともに、義姉の「本当の顔」に迫る。 原因不明の奇病を患った兄は激痛に耐えかね、病院の窓から飛び降りて死んだ。 兄の症状に納得がいかない妹の笹岡玲央は看護師から、義姉の真奈美が兄の腫れた足に巨大な蜘蛛を乗せていたと聞く。 美しく聡明で献身的な義姉の「本当の顔」とは?  玲央の幼なじみの天才毒物研究者・利根川由紀が乗り出す!


感想

先日読んだ『受診卵ワールド』で、お話を聞いたとあった《胚培養士》さんで作家でもある著者の名前を知り読んでみたくなった。


本作がデビュー作のようですね。

理系の著者らしい内容で、ミステリーよりもサスペンスって感じ?!


兄が原因不明の奇病で、地獄のような苦しみに耐えられず自ら命をたったところから始まり、その原因を探る妹と友達の毒物研究者。


この友達のキャラが何とも強烈ピリピリ

しかしそのブレないキャラが、この話に惹きつけられるのに大きな役割を担っている!毒島香織さんタイプ?


タイトルの意味…

始終付き纏う『毒親』の異常さ…

代理ミュンヒハウゼン症候群…

中盤からは目が話せない展開で、どう決着するのかが気になり一気読み!


《正常と異常、愛情と増悪。どちらも正反対の言葉であるはずなのに、境界線が難しい》


デビュー作というので、荒削りな分かりにくいのが残念なところもあったけど、また他の本も読んでみたいと思う作家さんになりましたチョキどんだけ上から目線、ゴメンナサイ(_ _;)


続編もあるみたいなので、まずはそちらからです。


ありがとうございましたm(_ _)m