読書日記2022-158•159

最後の医者は雨上がりの空に君を願う/上•下

二宮敦人(著)

[TO文庫2018年4月発行]

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最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上) (TO文庫) [ 二宮敦人 ]


  あらすじ

「流されるままに生きればいい」。 小さな診療所を始めた医者・桐子は患者に余命を受け入れる道もあると言い切る。

一方、かつての同僚・福原は大病院で閑職に追いやられてもなお、患者の「延命」を諦めない。 別々の道を歩む二人が、ある難病の恋人同士を前に再会を果たす時、それぞれに壮絶な過去が呼び覚まされるのだった。 



最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下) (TO文庫)

 あらすじ

少年時代に入退院を繰り返し、ただ生きるだけの日々を過ごしていた桐子。 だが、一人の末期癌患者との出会いが彼を変えた。 奇しくも、その女性こそ幼き福原の母だった。 彼女の命を賭けた願いとは?

 なぜ、人は絶望を前にしても諦めないのか?  再び、二人が「ある医者」との闘病に挑む時、涙の真実が明らかになる。

流転する時を越え、受け継がれる命が希望の未来を生むーー【文庫書き下ろし】


感想

ブロ友さんが前作最後の医者は桜を見上げて君を想う を読まれて、続編があると知ったので読んでみた。



文庫本の上下2冊。
完全な続きなので、続けて読むのが正解ですね。

さて、福原Dr.と桐子Dr.の関係がおぼろげなので、なぜここまでお互いに卑屈なのかとやや引きながら驚き

第一章では、HIVに感染した男女の正反対な反応その後に、読み手も病気について詳しく知り得ることになる。

HIV=エイズではないと分かっている人はどれだけいるだろう?
正しく知ることは本当に大切です。
それを怠ったチャラ男は、恐怖と絶望と開き直りから、とんでもない発想になるも…。

第二章は、福原Dr.と桐子Dr.の少年時代の話。
こういう繋がりもあったのね!

そして第三章では、もっと過去が掘り下げられます。

医療モノは好きなので良かったんだけど、最後の最後が消化不良だわむかつき

全体にちょっと辿々しい感じもあり、流れが悪かったように感じました…。

ありがとうございましたm(_ _)m