読書日記2021-145

【そして、星の輝く夜がくる】

真山仁❨著❩

[講談社2014年3月11日]

☆☆☆☆☆


2011年3月11日、東日本大震災。地震・津波による死者・行方不明者は2万人近くのぼった。
2011年5月、被災地にある遠間第一小学校に、応援教師として神戸から小野寺徹平が赴任した。小野寺自身も阪神淡路大震災での被災経験があった。
生徒たちとの交流の中で、被災地の抱える問題、現実と向かい合っていく。被災地の現実、日本のエネルギー問題、政治的な混乱。

小学校を舞台に震災が浮き上がらせた日本の問題点。その混乱から未来へと向かっていく希望を描いた連作短編集。
震災をどう記憶にとどめるのか?

遠間第一小学校の卒業制作を題材にした「てんでんこ」の六篇を収録。

 

【中古】 そして、星の輝く夜がくる /真山仁(著者) 【中古】afb

 

震災三部作の第一作目の本書。

すでに、第二作・第三作は読破済。

 

《海は見えるか》


《それでも、陽は昇る》


阪神淡路大震災から16年、東日本大震災が起った…。

大人目線と子供目線、外部から来た人間目線、当事者目線。
この作品を読んで、子供の方が圧倒的に強く逞しく、大人の方が弱いのかもしれない?!

現状を現状のまま受け入れる力は子供の方が柔軟?!
大人は現状を受け入れようと努力はするものの、どこかで拒絶しているからかも…。

『忘れないで』
よく聞く言葉ですが、当事者には賛否両論、解釈の違いで意味も変わるものなのですね。

最後に三部作の第一作目を読んだので、素直な気持ちで受け入れやすかった気がします。
いきなり読んだら、結構重いかもしれませんね。

三部作最後に、主人公がたどり着いた一つの結論

〘失敗談こそ伝承しなければならない〙

同じ失敗を繰り返さないために!


ありがとうございましたm(_ _)m