読書日記2021-103
『それでも、陽は昇る』
真山仁❨著❩
[祥伝社2021年2月発行]
伝えなければいけないこと。
それは――「東日本」から10年、「阪神・淡路」から26年
二つの被災地をつなぐ震災三部作・完結編。
自ら阪神・淡路大震災で被災し、妻子を亡くした小野寺徹平。
東日本大震災で被災した遠間第一小学校に応援教師として赴任し、二年を過ごした小野寺は、神戸へ戻り、震災で起きたことを語り継ぐ活動を通じ、被災地復興の主役はその土地でこれからの人生を歩む若い世代であるとの思いを強くする。
その一方で、住宅、五輪、ボランティア、産業誘致など、「復興」の掛け声の下、課題を抱えたまま「東日本」から10年の2021年を迎えた。
そこに未来へ向かう希望は見いだせるのか。
小野寺にとって、「使命」とは何か。 彼がたどり着いた、一つの答えとは――。
読み始めて…ん?
この人知ってるぞ!
と思ったら、以前読んだ本の続編でした(^o^;
『震災三部作』とは知らずに、今回も前作も読んでました。
なので、第一部は未読です。
《震災経験者として何ができるか?》
が、主人公のテーマ。
《復興》こちらも大きなテーマですね。
この本を読んで、本当の意味での復興とは何なのだろう?
主人公の言葉でも
『復興なんて、やればやるほど正解が分からなくなるもんや』
国が考える復興と、地元が目指している未来との間にズレがあるという…。
《復興五輪》も捉え方はそれぞれだと。
主人公がたどり着いた一つの結論
〘失敗談こそ伝承しなければならない〙
戦争にしろ、震災にしろ、そして今のコロナ禍でも!
ありがとうございましたm(_ _)m