読書日記2021-104
『桜風堂ものがたり』
村山早紀❨著❩
[PHP研究所2016年10月発行]
☆☆☆☆☆
百貨店内の書店、銀河堂書店に勤める物静かな青年、月原一整は、人づきあいが苦手なものの、埋もれていた名作を見つけ出して光を当てるケースが多く、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。
しかしある日、店内で起こった万引き事件が思わぬ顛末をたどり、その責任をとって一整は店を辞めざるを得なくなる。
傷心を抱えて旅に出た一整は、以前よりネット上で親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ねるために、桜野町を訪ねる。
そこで思いがけない出会いが一整を待ち受けていた……。
一整が見つけた「宝もの」のような一冊を巡り、彼の友人が、元同僚たちが、作家が、そして出版社営業が、一緒になってある奇跡を巻き起こす。
心優しい主人公の優しい物語です!
幼くして家族を失い、自分の居場所を求めて、それを見つける物語かな?!
書店という居場所に落ち着くのかと思えば、事件勃発で無責任な中傷に追われてしまう…。
新しい居場所には、飼い主が先に逝ってしまったオウムと、保護者に傷つけられた少年や捨てられた仔猫も一緒に!
この辺りはどんどん読み進めたくなる部分ね(^_-)-☆
村山作品には猫さんは欠かせないよねぇ〜(´∀`*)ウフフ
しかし、主人公の周りの人達がみんないい人で才能もあり過ぎて、実際こんないい人ばかりの書店ってある??
でも、ちょっぴり長いあとがきを読んで、著者の想いを知ると、少々の違和感はもういいか…
という気持ちになりました!
続編もほのめかされているので、楽しみです(^^)/
主人公はブログをしていて、ブロ友さんとの交流が、結果的には彼を助けるのだけど…
読んでいて…
私もしばらく登場されないブロ友さんに想いを馳せてました。
Hさん、Nさん、Rさん、いかがお過ごしでしょうか?
ありがとうございましたm(_ _)m