ある家族の肖像 元財務省役人のお墓 | エジプトの旅行会社 トライウェイズトラベル

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イスラムの墓地といえば、代表的な死者の街のほかにも、墓地が広がる地域が無数にあるカイロ

ファーティマ朝建築の専門家にすすめられたモスクのそばは、墓地が広がる地域でした。

お天気も良く、帰りは乗り物にも乗らず、歩いて帰りました。

 

広い通りの両側には高い壁に覆われたお墓が広がっています。

お墓を覆う壁や、中のドームの外観の装飾で死者の地位の高さが伺えます。

ただ、お墓の入口の扉は固く閉ざされていることが多く、中の様子は分かりません。

 

野犬と墓守のほか、人の行きかいが少ない通りでは、カメラが取り出せません。

 

一度通り過ぎて、目に入ったものを確認しに、もう一度戻りましたあし

ポーン扉が開いていて、そのお墓が立派だったから!

 

ムハンマド・アリー朝のロイヤルファミリーのお墓のひとつかな!?

時が経ち、色が落ちていますが、カラフルなお墓だったことがわかります。

そして、墓石の先頭には、そのひとの位を表すものがついていました。

赤いタルブーシュ

タルブーシュは当時、男性が仕事に行くときには誰もがかぶるものだったそうです!!

 

声をかけながら門を入っていくと、

通りの向こうから私を追っかけてくるひとが墓守でした。

 

これは誰のお墓だったのですか?

『財務省の役人だったんだ。

弟がまだ95歳で、昨日お墓に来てたよ。』

 

まだ家族がいるんですね。

『まだ若いのもいるさ。』

 

あなたはどうしてこの人の墓守なのですか?

選ばれるの!?

『おれはここで生まれたんだ。』

お墓のそばにある納屋のような建物を指さして言います。

何もないここで、文字通り出産されたんだ。

 

家族が代々、ここに住んで、お墓を守っているということでしたが、

お墓が先か、あなたたちが先かという質問には、

何言ってるの?という顔をされましたてへぺろ

きっと墓地になる前は、砂漠だったこの場所に住み着いていた

貧しい彼ら(墓守)が先なのかな。。。

 

タルブーシュの隣には、お花がついた可憐な小さな帽子がのっかっている奥様のお墓が並んでいます。

その隣には、役人のトルコ出身の祖父母のシンプルなお墓。

おじいちゃんたちは、トルコに帰りたいと思っていたのかな。

エジプトでよかったのかな?

 

トルコからやってきて、エジプトへ住み着き、家族が増え、現在も子孫がカイロにいる

エジプトでタルブーシュが、かぶられていた時代は今や昔。その弟が現在95歳。

エジプト人よろしく、その高齢のおじいちゃんはいまどちらに住まれているのか尋ねると、

高級住宅街のエリアでございました。

なんだか、納得。

 

一つのお墓から、歴史絵巻を見たようで、感激したのでした照れ

 

 

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