エジプトの旅行会社 トライウェイズトラベルです
普段あまり着ない(ただ持っていないだけ)黒色のトップスを着て会社へ行くと、
社長から、
『誰か亡くなったの?』
そんな顔をしているのかなと思ったのですが、
そうではなく、着ている服の色で、判断されたようでした。
コプト教は人がなくなると、1年を通して黒い服を着て過ごします。
それから1週間も経たないうちに、また黒い服を着ることになりました。
コプト教の知人が亡くなり、初めて教会のお葬式に参列することになりました。
一緒に参列する友人から、
『黒色、またはあなたが持っている一番暗い色の服を着て来てね!』と
言われていました。
日本と同じです。
教会に着いてみると驚いたのは、カジュアルな黒を着ているひとたちがいたこと。
黒のタンクトップの上にに黒のTシャツやら、黒字の水玉の付いた半袖ニットだとか。
黒だったら、なんでもオッケーなんだ(=◇=;)
そして、男性のほとんどは、白いシャツだったり、ブルーのTシャツだったり、それぞれ普段と変わらない恰好をしていて、驚きました。(黒を着ていたひともいます。)
教会では、右側の席に女性、左側の席に男性が、分かれて座るため、
右側の黒の女性たちと男性たちと色がきっぱり分かれていて不思議な感じを受けました。
古代エジプトの泣き女さながらに、
棺が教会に到着し、祭壇に運ばれるまで、大きな声で叫び泣く女性たち。
棺は閉じられており、ご遺体のお顔が見られるのは親族のみで、参列者が見ることはないそう。
お葬式では、家族が参列者にお別れの挨拶をする場面はなく、
牧師さんがお香を持ち、読経のあと、お話をされます。
30分ほどで、終わると聞いていた葬儀は1時間ばかりで終了。
すすり泣きが聞こえる中、携帯はあちこちで鳴る、ここはエジプト( ̄□ ̄;)
さっきまで、わんわん泣いて、どうかなってしまうのではないかと心配していた友人は、
ふと気づくと、携帯をスクロールしながら、眺めていて、それも安心しました(ノ´▽`)ノ
葬儀の後、墓地へ向かう棺。
出来ることなら、おしゃれ以外で黒を着ることがないエジプト生活をしたいものだと思いました。
写真はすべてイメージです。