詩人~アハマド・フアード・二グム~の夜   | エジプトの旅行会社 トライウェイズトラベル

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先日、ローダ島にあるモナステルリ宮殿で開かれた音楽会に行ってきました。




初めて訪れたモナステルリ宮殿、ボロボロだった宮殿が修復されていました。




外観はごっつ地味ながら、




中へ入ると




宮殿と呼ばれているだけに、ロイヤルファミリーの宮殿の一つだと思っていましたが、


アッバース・ヒルミー(在位1848-1854)時代のカイロ県知事だった人のお宅でした。






開演時間に合わせ、どんどんお客さんが入場していきます。



広くない会場がほぼ満席になり、


そのお客さんの層には、明らかに裕福なシックなおじいちゃん、おしゃれなおばあちゃんたちが多く、


2013年84歳で亡くなった詩人と友人関係だったのかなと想像するのも楽しかったです



詩の朗読とコンテンポラリーミュージック。




このイベントで初めて知った詩人、アハマド・フアード・二グム(1929-2013)


20世紀後半のエジプトで最も有名な詩人の一人でした。


反体制的な詩で、当時の大統領たち(ナーセル・サダト・ムバラク)から投獄されたようです。




検索するとAl-Ahramでは、Iconic Egyptian poet と彼が亡くなった記事や、


Al-Jazeeraで取り上げられたショート・フィルムがあり、


今回のように、演奏とご本人が歌うように詩を読み上げているシーンが見られました。




وحدك و انا وحدي英訳でAloneという詩では、天井が落ちてくるかのような深く暗い音が。


詩によって、叙情的に読み上げたり、オーケストラメンバーが順に淡々と読んでみたり。


音楽は映画のインストルメンタルのような、詩の情景が浮かび上がってくるかのようでした。

(入場時、アラビア語と英語で書かれたパンフレットをもらっています!)






エジプト方言(フスハもあり)の詩の朗読とオーケストラの音楽と


宮殿の演奏会に呼ばれたような豪華な気持ちになれるイベントでした。












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