band HANADA 2023.12.17 吉祥寺BLACK AND BLUE | triste1980のブログ

triste1980のブログ

好きな音楽や行ったライブについて書いてます。

それでは12/17に吉祥寺BLACK AND BLUEまでband HANADAを見に行ってきたので、いつものように感想等書いておきたい。

会場の吉祥寺BLACK AND BLUEは私は初めてで、band HANADAがここでやるのも初めての筈。私は整理番号が良かったので早めに入場でき、前から2列目くらいに陣取ることができたのは幸運だった。
というのも、入ってみてわかったのだがこの会場はステージが低くて(高さは10cmないくらいか?)柵もなく、百人入るかどうかわからないくらいの狭さ。ライブの一体感はありそうだが、後ろの方はほとんど見えないのではないかと思う。ステージが低く柵もないのは、ここがライブハウスではなくLIVE BARということだろう。
フロアは縦長で横にBARスペースがあり、ステージが市松模様なのは昔の新宿ロフトを思い出させていい雰囲気。会場内にはストーンズ関連の飾りが多く、やはり会場名はあの名盤からとった模様。

開演時刻をちょっと過ぎた頃に後ろの入り口から客をかき分けてメンバー登場(LIVE BARだからステージ脇に楽屋もないのだ)。1曲目は最近おなじみの「お天道さま」だった。

もうここからband HANADAの世界に引き込まれてしまう。今日の花田さんのギターは久々の赤のES-335だったが、すごくいい音で鳴っていた。


2曲目の「見はなされた夜」は珍しく構成を見失って花田さんとバックの演奏がずれる場面はあったものの、この日のバンハナは本当に良かった!!!花田さんはボーカルもギターも調子良さそうだったし、その花田さんの武骨なギターに大西さんのスペイシーなギターが絡み、それを井上さんのベースと椎野さんのドラムが支えるという鉄壁の布陣。いや、このバンドはほんと最強だと思う。

「ひとつ」の荒々しさ、「遠くまで」の乾ききったような叙情性、そして「back seat」や「シルクの夜」のようなゆったりした曲でのうねるようなビート等々。最高でした。

そして中盤で披露されたカバー四連発がまた良かった。サンハウスの「おいら今まで」「風よ吹け」、ニール・ヤングの「CINNAMON GIRL」、キンクスの「TILL THE END OF THE DAY」。特にこの日初披露となった「風よ吹け」がめちゃくちゃ良かった。
最近バンハナでもサンハウスのナンバーを取り上げてくれているが、これはきっかけこそ鮎川さんの死だったが、最近はバンドの定番となりつつあるように思う。花田さんは自分から口にはしないだろうけど、先人達の意志を継いでいく静かな決意、みたいなものを感じる。こちらの勝手な思い込みかもしれないが。

この後ファンキーな「SADNESS CITY」、前回やってくれて嬉しかった「STONE」もまた聴くことができて感激(前回はあやしかったギターも今回はかなり良くなっていた)。そして荒々しい「待ちつづけ」で本編終了。

前述したようにステージ脇に楽屋がないので戻るのが大変なせいか、その場で花田さんが「ここからアンコールね」と言ってやってくれたのは、激しめの「DADDY ROLLIN' STONE」と、一転して穏やかな「ふっと一息」の2曲。緩急の差がたまりません。いや、良かったなあ。

そういう訳でアンコール1回で約90分くらいの、素晴らしいライブでした。時間こそ短めだったが、その分コンパクトにまとまった感じが良かった。いつものバンハナだと2部構成が当たり前だったが、こういう駆け抜ける感じもまた良し。ライブ終了後もしばらくアンコールを求める拍手が鳴りやまなかったのも、この日のライブがすごく良かったことを証明していると思う。

最後に一つだけ不満点を。ライブを撮影するカメラマンが私の前にずっといて、すごく邪魔だった(笑)。それでも後ろで見てた人によると「ほとんど見えなくて音だけ聴いてる状態だった」そうなので、前の方で見れただけ私は幸運だったのだが。

この日が私の今年のライブ納め。花田さん、今年も素晴らしいライブをたくさんありがとうございました。これからもずっとついていきますよ(3枚目の写真は花田さんの足元のエフェクター等)。


band HANADA 2023.12.17 吉祥寺BLACK AND BLUE
01.お天道さま
02.見はなされた夜
03.ひとつ
04.rumblin lover
05.遠くまで
06.back seat
07.シルクの夜
08.おいら今まで(サンハウス)
09.風よ吹け(サンハウス)
10.CINNAMON GIRL(NEIL YOUNG)
11.TILL THE END OF THE DAY(THE KINKS)
12.SADNESS CITY
13.STONE
14.待ちつづけ
(アンコール)
15.DADDY ROLLIN' STONE
16.ふっと一息(サンハウス)