長い夏休みが終わって、今日からまた学校です
今日の朝、子供たちを見送って、玄関から戻ってきた奥さんが泣きそうな暗い表情・・・
「向こうの階段にずっと下を眺めてる男の子がいる・・・」と。
僕もあわてて玄関に出て、うちのマンションの7階の階段を見ると、中学生か高校生らしき男の子が、制服も着ないで階段から下を眺めたり、遠くを見つめたり・・・
他の子供たちは登校してる時間なのに。
おかしい。絶対に何かある。
テレビでも言ってましたが、今日が一番自殺が多いらしいです
その子に気付かれないように10分くらい様子を見てましたが、いてもたってもいられなくなり・・・
とりあえずうちの奥さんが、優しく声をかけてあげることに
すると「何でもないです」とのこと。
でも、そこから動こうとしないので、しばらく様子を見ることに。
落ち着かない様子で下を覗き込んだり・・・
遠くを見つめたり・・・
これは絶対にダメだ。
そう思い、今度は夫婦ふたりでその子の所に行きました。
「今日は学校は？」
「私立だから休みです」
「ん・・・何か悩んでる？何かあったの？」
「いいえ、大丈夫です」
「そんなんじゃないので大丈夫です」と笑顔で答えてくれたので、少し安心しました
最後に・・・
「学校なんてどうでもいいから。悩んで変なことをしちゃダメだよ」
僕が彼にかけてあげれる精一杯の言葉でした
笑顔で優しく言ったつもりでしたが、笑顔がひきつっていたかもしれません。
なぜか心臓が破裂しそうでした。
しばらくして階段を見ると、その子はいなくなってました。
僕らの勘違いであって欲しい。
学校なんてどうでもいい。
その言葉が良いか悪いかはわかりません。
でも、いじめで苦しんでる子供にとっては、地獄のような学校なんて行かなくていい
僕はそう思います。
賛否両論あると思いますが・・・。
学歴なんかより命のほうが絶対に大切です。
生きてさえいれば、学歴なんかいつでも挽回できる。
いじめにあってる子供は、自分ひとりではどうすることもできないんです。
大勢を相手にひとりでは何もできない。
勇気や我慢・・そんな根性論で済まされる問題じゃないんです。
大人が逃げ道を作ってあげないといけないと思います。
ひとりで戦うなんて無理だから。
今日だけじゃなく、夏休み明けしばらくの間、子供たちの行動に気をつけて見てあげましょう。
いじめが無い社会になって欲しいと思います。