台北の朝食文化を味わい尽くす!有名店から地元の人気店まで厳選5店舗を詳しく紹介。阜杭豆漿や永和豆漿大王はもちろん、ローカルに人気の知る人ぞ知る名店も網羅。伝統的な豆乳などのメニュー解説に加え、注文方法も解説した完全保存版ガイドブックです。
台湾朝ごはんの魅力とは
台湾の朝食文化は世界的な注目を集め、観光客に大人気です。
台湾では朝食店がコンビニエンスストアよりも多く存在するほど、朝食は日常生活に欠かせないものとなっています。
肉まん、饅頭、蛋餅(台湾風クレープ)、油條(揚げパン)、豆乳といった定番の朝食メニューは、1949年に中国本土から移住者が増えた時期に広まったとされています。
1955年頃には、豆乳と焼餅(シャオビン)を朝食として食べる習慣が広がり、豆乳専門店が増加しました。特に1958年創業の「阜杭豆漿」は、台北を代表する朝食の名店として知られています。
台湾の朝食シーンに新風を吹き込んだのが1988年開店の「美而美」です。台湾人の好みに合わせたハンバーガーやサンドイッチなどの洋風メニューで人気を集めました。地域によっては鍋焼きそばや卵入りインスタントラーメンなどの麺類も朝食の定番となっています。
伝統的な朝食を守る阜杭豆漿と、新しい朝食文化を作った美而美。この記事では、こうした台北の豊かな朝食文化を担う様々な店舗をご案内します。
台湾朝ごはんのおすすめ店1:阜杭豆漿
1958年創業の阜杭豆漿(フーハン・ドウジャン)は、台北を代表する老舗の朝食店です。
店名は創業者の出身地・江蘇省の「阜」寧と、店舗がある「杭」州南路から名付けられました。
生地を16時間発酵させ、分厚い焼餅を炭火で焼き上げるなど、伝統的な製法を守り続けています。
その真摯な姿勢が評価され、2018年、2019年とミシュランビブグルマンに連続選出されました。
看板メニューは厚焼餅、薄焼餅、豆乳、蛋餅(台湾風クレープ)、甘塩のパイ、おにぎりなど。
中でも「厚餅夾油條」(厚焼餅で揚げパンを挟んだもの)と豆乳がおすすめです。
また、温かい塩味豆乳(鹹豆漿)も人気メニューで、優しい味わいが特徴です。
店舗案内
- 所在地:台北市忠孝東路一段108号2階
- 営業:5:30~12:30(売切れ次第終了)
- 休み:月曜
- アクセス:MRT善導寺駅より徒歩すぐ、華山市場2階
台湾朝ごはんのおすすめ店2:永和豆漿大王
(こちらは参考イメージです。実際の店舗とは異なる場合があります)
台北の朝食を代表する人気店「永和豆漿大王(ヨンホー・ドウジャン・ダーワン)」は、阜杭豆漿と並ぶ台湾朝ごはんの定番スポットです。
永和豆漿大王という名前の店は台北市内に多くありますが、この大安区にある店舗が本店で、「大安永和豆漿大王」や「復興南路永和豆漿大王」という名前でも親しまれています。なお、市内の他の永和豆漿大王は本店とは無関係の店舗ですのでご注意ください。
阜杭豆漿が伝統的な老舗の雰囲気を持つのに対し、こちらはより気軽な台湾の朝食店の雰囲気が特徴です。通り側の調理場では料理の実演が見られ、台湾の朝食文化をより身近に感じられます。
日本語メニューは用意されていますが、スタッフに申し出る必要があります。一般的な朝食店より価格は少し高めですが、どれも確かな味わいが楽しめます。
利用時は、店頭の列はテイクアウト専用のため、店内飲食の場合は直接店内へ。
着席後にゆっくりメニューを選んで注文できます。会計は食事後に店奥のレジで行います。
店舗情報
- 所在地:台北市復興南路二段102号
- 営業:5:00~14:00、16:00~25:00
- 休み:月曜
- アクセス:MRT大安駅より徒歩約5分
台湾朝ごはんのおすすめ店3:鼎元豆漿
「鼎元豆漿(ていげんとうじゃん)」は、日本のメディアでよく紹介される台湾の朝食の人気店です。
日本人観光客からの支持が特に高いお店として知られています。
1960年の開店時は餃子専門店でしたが、その後「盛園豆漿」という朝食店に業態転換。2015年に現在の金華街に店を移し、店名も「鼎元豆漿」に変更しました。
中正紀念堂から歩いてすぐの住宅街にあるため、観光の合間に気軽に立ち寄れます。
店の前には「店内飲食」と「テイクアウト」の2つの列があり、日本語メニューはスタッフに声をかければ用意してもらえます。
店舗案内
- 所在地:台北市金華街30-1号
- 営業:4:30~11:30
- 休み:年中無休
- アクセス:MRT中正紀念堂駅5番出口から徒歩3分
台湾朝ごはんのおすすめ店4:世界豆漿大王
(画像出典:世界豆漿大王公式サイト)
「世界豆漿大王(せかいとうじゃんだいおう)」は新北市永和区にある1955年創業の老舗朝食店です。
2020年に店舗を大規模改装し、現代的な雰囲気に生まれ変わりました。日本語メニューも用意されているので、スタッフにお声がけください。
メニューは台湾の伝統的な朝食が充実しており、小籠包、焼餅、おにぎり、まんじゅうなどが人気メニューです。
24時間年中無休で営業しているのが特徴です。
台北は安全な街なので、夏なら早朝3時頃に訪れて朝食を楽しみ、5時頃に出発すれば朝日も見られます。1960年代から続く台湾の朝の雰囲気を味わえる、特別な体験ができます。
店舗案内
- 所在地:新北市永和路2段284号1階
- 営業:24時間
- 休み:年中無休
- アクセス:MRT頂溪駅から徒歩約5分
台湾朝ごはんのおすすめ店5:秦小姐豆漿店
(こちらは参考イメージです。実際の店舗とは異なる場合があります)
「秦小姐豆漿店(しんしょうじょとうじゃんてん)」は観光客よりも地元の人々に親しまれている隠れた朝食の名店です。
蔥蛋(ネギ入り玉子焼き)、蛋餅(台湾風クレープ)、焼餅(シャオビン)など、どのメニューにも獅子頭を追加できます。
評判の獅子頭は、獅子頭飯糰(獅子頭おにぎり)や獅子頭入り蛋餅などの組み合わせがおすすめです。
店内は混雑しやすいのでテイクアウトがおすすめで、日本語メニューも用意されています。
店舗案内
- 所在地:台北市延吉街7号之6
- 営業:5:30~13:30
- 休み:年中無休
- アクセス:MRT台北小巨蛋駅から徒歩約12分
台湾朝ごはんのおすすめ店6:四海豆漿大王
(こちらは参考イメージです。実際の店舗とは異なる場合があります)
「四海豆漿大王」は台北で愛され続けている伝統的な朝食店です。
台湾の朝食メニューが充実しており、おにぎり、台湾風クレープ、焼餅、餃子、豆乳などを手頃な価格で提供しています。
ご利用方法について:
- カウンターで英語メニュー(写真付き)と注文用紙を受け取り、奥のテーブルに座ります。
- 注文は写真メニューの番号を指定するか、中国語を理解される方は注文用紙にチェックを入れることができます。
- 支払い後、カウンターで料理を受け取って自分の席まで運びます。
看板メニューの小籠包は特に評判で、スタッフが手作りする様子を目にすることもあります。
混み合う時間帯には、テイクアウトと店内飲食の列が分かれることがあります。
店舗案内
- 所在地:台北市長安西路29号
- 営業:6:00~20:30(日曜日は6:00~15:00)
- 休み:年中無休
- アクセス:MRT台北駅より徒歩約10分
台北の朝食店を6軒ご紹介してきましたが、これらはいずれも豆乳がメインの店でした。
台湾の伝統的な朝食といえば、蛋餅(タンピン)、魯肉飯(ルーローハン)、水煎包(スイジェンバオ)なども人気です。これらを味わえるおすすめの店を16軒紹介した記事も用意しています。
また、その記事には台北市内にある16軒の朝食の名店を地図で示していますので、ホテル選びや観光プランを立てる際にお役立てください。ぜひご覧ください。
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台北の朝食を楽しんだ後は、九份や野柳などの郊外観光に出かけるのがおすすめです。多くの日本人観光客の方々は、tripoolの8時間貸切チャーターサービスを利用して、朝食後に観光地へ向かっています。朝早くに観光地へ到着できるので、混雑を避けることもできます。
早朝便で台湾に到着する日や、帰国する日も、まず朝食を楽しんでから空港・ホテルへ向かうのが効率的です。空港送迎サービスを利用すれば、限られた時間でも台湾の朝食文化を存分に味わうことができます。
旅程を計画される際は、tripoolの空港送迎サービスや時間制貸切チャーターの利用もご検討ください。スムーズな観光をお楽しみいただけると思います。
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