今回は、勉強になった症例のシェアです。
ある高齢の女性患者さんが、受診しました。
ジワッと数ヶ月かけて貧血になっているのです。
普通このような時には、消化管などからの出血を考えますが、その徴候や鉄分の欠乏もありません。
よくわからないので、血液内科の医師に相談しました。
すると、検査をそちらで追加しました。
血液検査に
総蛋白というものが、あります。
血液に巡っている蛋白の総量です。
それが、異常に増えていたのです。
普通は、7くらいなのに11です。
何か異常な蛋白が増えていたのです。
診断は、多発性骨髄腫という血液疾患でした。
健診でも、この総蛋白はよくチェックされます。総蛋白と一緒にアルブミンというものも検査される事が多いです。
総蛋白が増えて、アルブミンが普通なら
何か異常な蛋白が作られている可能性があります。
一応、こんな病気あるという事知っておいてください。