私が、若い時の話です。当時赴任していた病院の上司は、パワハラを行う事で有名でした。
私は、彼に目をつけられていました。
どうもライバルの医師と親しくしたのが、気に食わないらしくて。
彼は、診療科のトップだったので、私と同じ医局から派遣された先輩も
影響を受けて、私にからもうとしません。
私が、結婚式を挙げる事になりました。
結婚式に、彼を招待しますが、拒否されました。
彼が参加しなければ、同僚医師は参加するはずありません。嫁側は、会社の関係者を招待しようとしましたが、バランスを考えてやめてもらいました。ここまでは、まだ我慢できました。
結婚式の前日でした。私の患者さんで
出血性胃潰瘍の方がいました。その方が、再出血を繰り返し、内視鏡を数回行いました。
一応止まりましたが、まだ余談を許しません。
気がつけば、夕方6時です。その日は、飲み会があり、彼を含めて他の医師は、すでにいなくなっていました。誰も私に話しかけてもきませんでした。
これは、もう結婚式に私が行く事は、できないと思いました。患者さんの生命に危険があるわけですから。
嫁にも連絡しました。自分の結婚式に参加しなくても、問題あるとかないとか考える余裕なんてありませんでした。
そんな時です。ある先輩医師が、私に声をかけてくれました。医局からではない方でした。
結婚式だろ。俺やっておいてやるから
安心しな。
捨てる神あれば、拾う神あり
これでした。
本当に、今でもありがたい気持ちでいっぱいです。そんな感動を味わっていたところ
病院に上司から連絡がありました。
テメェ、申し送りをしてねーそうじゃねーか
それなら結婚式、新婚旅行参加させねーよ。
申し送りなんてする余裕なんてなかったんです。でもパワハラな彼に通用しません。
飲み会会場に出向き、頭を下げて
申し送りをしました。何かとてもミジメな気持ちです。
何とか、結婚式などは参加できましたが、
今でも、その時の事はいろいろ考えます。
私は、これで学びました。
まわりに困ったヒトはいないか
アンテナをはり、できる事は、してあげよう。
自分でしかできない事があるかもしれない。
いくら嫌いでも、やっていい事の限度というものは、ある。
結婚式など人生の節目のイベントは、
一生記憶に残るもの。他の方のイベントには
きちんと誠意ある対応をしよう。
ちょっと書いちゃいました。
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