超高齢者で胃カメラ 予期せぬ事で中止 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

Drあおあか 医療現場のはじっこから

医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

私が、今まで、胃カメラをやっていて、これはマズイと思った事は、多々あります。


その一つのエピソードをシェアします。


10年前に、100歳の女性の胃カメラを行う事になりました。他の医師が主治医で、食事がとれなくなった原因を調べるために、胃カメラを依頼してきました。


正直、私は、やりたくなかったです。

老衰と思われる病状で、胃カメラをやる意義に疑問があった事、あまりに高齢で、痰を詰まらすなどのトラブルのリスクも高いためです。


それでも、依頼あったのでやりました。


挿入し、胃に到達したので本格的に空気を入れ始めました。


すると、胃の壁が少しずつ広がっていきます。

ある程度広がった時です。胃の壁が、ほぼ全体、様々な部位で裂け始め出血し始めたのです。


このままだと、裂けて穴が開いて腹膜炎になると思い、すぐに胃カメラを抜きました。


老化があり、胃が空気により広がる事が

すでに出来なくなっていたのでしょうね。

あまりに高齢だと、胃カメラでもリスクが

あるのでしょうね。




大地を守る会 旬の食材大集合お試しセット